リウマチ診療に精通した専門家が
生活に寄り添う安心の診療を提供
武蔵小杉今井仲町内科クリニック
(川崎市中原区/武蔵小杉駅)
最終更新日:2026/05/15
- 保険診療
関節痛やこわばりを感じても、「年齢のせい」と見過ごし、受診をためらう人は少なくない。関節リウマチは年齢や性別を問わず、若年層から高齢者まで幅広く見られる疾患である。「武蔵小杉今井仲町内科クリニック」の久次米吏江(くじめ・りえ)副院長は、大学病院や基幹病院で研鑽を積んだ医師で、日本内科学会総合内科専門医と日本リウマチ学会リウマチ専門医の資格を併せ持つ。関節リウマチは現在、治療薬の進歩により、日常生活に支障を来さない程度まで症状のコントロールが見込めるようになった。一方で、痛みの原因が関節リウマチによるものかを見極めることが重要となるため、患者一人ひとりの生活背景に寄り添った診療が求められる。相談しやすく通いやすい環境を重視する久次米先生に、関節リウマチの診断のポイントや、治療法について聞いた。
(取材日2026年4月28日)
目次
リウマチ専門医が、リウマチ・膠原病を総合的に診断。早期受診と継続的な治療で進行を防ぐことが重要
- Q膠原病・リウマチとはどのような病気ですか?
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A
▲関節痛の背景にはさまざまな原因があるため、丁寧な見極めが大切
膠原病は、免疫の異常によって自分の体を攻撃してしまう病気の総称です。本来、免疫は細菌やウイルスなどの異物から体を守る大切な仕組みですが、この働きに異常が生じると、自分の細胞や組織を異物と誤認し、炎症を引き起こします。関節リウマチはその代表例で、関節の滑膜(かつまく)に炎症が起こり、腫れや痛みが現れ、進行すると関節の破壊や変形につながることがあります。一方で、加齢や負担の蓄積によって起こる変形性関節症とは異なる病気であり、両者を混同する人が少なくありません。関節炎の有無を含めて、関節の痛みの原因を正確に見極めることが重要です。
- Q検査・診断時のポイントについて教えてください。
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A
▲血液検査・画像検査・診察を組み合わせて総合的に診断
関節リウマチなどの検査・診断は、診察・血液検査・画像検査の3つを組み合わせた総合的な判断が重要です。まず、診察で自覚症状と関節炎の有無を確認します。血液検査では抗CCP抗体、リウマチ因子、炎症反応などを確認しますが、数値が陽性でもそれだけで診断が確定するわけではなく、あくまで補助的な役割にとどまります。実際、健康診断でリウマチ因子陽性を指摘されても、多くは関節リウマチではありません。画像検査では超音波検査やレントゲン検査、必要に応じてMRIを用い、関節の炎症や骨の変化を詳しく評価します。発症初期などは1回の診察だけで診断がつかないこともあり、一定期間の経過観察を行いながら慎重に見極めます。
- Q治療はどのように進めていくのでしょうか?
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A
▲検査画像を用いて丁寧に説明。納得感のある治療を重視
関節リウマチの治療は、MTX(メトトレキサート)や抗リウマチ薬による薬物療法を中心に進めていきます。開始前には副作用に配慮して、感染症や肺、肝臓・腎臓などの状態を確認するスクリーニング検査を行います。その上で年齢や全身状態も踏まえ、無理なく継続できる治療方針を検討します。病状に応じてほかの内服薬の追加や、生物学的製剤の使用を検討することもあります。リハビリテーションや生活指導を組み合わせることもあります。現在は早期から適切に治療を行うことで、手術が必要になるケースはほとんどなくなりました。痛みがなくなっても治療は継続し、寛解状態の維持をめざします。
- Q患者さんと接する際の心がけについて教えてください。
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A
▲痛みに寄り添いながら、一人ひとりに合わせた治療を提供
治療開始時、抗リウマチ薬の効果が見込めるまで1ヵ月前後かかります。痛みは日常生活に大きく影響するため、薬の効果が十分に見込めるまでは、痛み止めを併用して痛みのコントロールを図ります。また年齢や生活背景によってめざす治療のゴールは異なります。例えば日常生活で手を多く使う方とそうでない方では、求められる状態も変わってきます。そのため一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療を心がけています。治療は長期にわたることから、生活との両立が重要となるため、旅行や日常の予定も含めて患者さんと相談しながら進めます。副作用についても丁寧に説明し、患者さんと一緒に納得できる治療を選択していくことを大切にしています。
- Qこちらのクリニックの特徴について教えてください。
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A
▲「少しでも気になったら、一度ご相談に来てほしい」と話す副院長
当院のリウマチ治療は、特別な治療というよりも、専門性に基づいた標準的で適切な医療を提供している点が特徴です。リウマチ科を掲げるクリニックは多くはないため、リウマチ専門医に気軽に相談できる環境を大切にしています。エコーなどを用いた評価も含め、必要な検査を行いながら、関節リウマチかどうかの見極めや治療の必要性を丁寧に判断します。変形性膝関節症などとの違いに不安を感じる方の相談にも対応し、安心して受診できる体制を整えています。また、「ちょうどいい地域医療の提供」をコンセプトに、患者さんが気兼ねなく質問できる雰囲気を重視し、それぞれに合った解決策を持ち帰っていただける診療を心がけています。

