消化器がんの早期発見をめざす
苦痛を最小限に抑えた内視鏡検査
大野城 ふくだ内科・内視鏡クリニック
(大野城市/大野城駅)
最終更新日:2026/06/15
- 保険診療
日本人の2人に1人はがんで命を落としている今、内視鏡検査の重要性を理解している人は多いだろう。しかし、「痛い」「苦しい」といったイメージが先行し、受診を足踏みしている人も少なくないはずだ。「特に胃がんや大腸がんは早期発見できれば治ることが見込める病気なのですが初期症状がほとんどないのが特徴。つまり、定期的な内視鏡検査が最大の予防となり得るのです」と話すのは、消化器内視鏡分野で20年以上のキャリアを持つ「大野城 ふくだ内科・内視鏡クリニック」の福田慎一郎院長だ。同院では患者の苦痛を最小限にすべく、内視鏡検査では胃・大腸ともに体への負担が少ない鎮静剤を使用。また、大腸検査では「完全無送気軸保持短縮法」という技術を要する検査法でさらなる苦痛低減を図る。その患者に寄り添った内視鏡検査について聞いた。
(取材日2026年5月14日)
目次
苦痛の低減が望める鎮静剤の使用と完全無送気軸保持短縮法による内視鏡検査で消化器がんの早期発見を
- Q内視鏡検査は、どのような病気の発見に有用なのでしょうか?
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A
▲助かる命を増やしたいという想いで2026年に開院
胃の内視鏡検査では、胃がん、過度の飲酒やストレスなどが原因の急性胃炎、ピロリ菌感染による慢性胃炎、胃液などが胃から食道に逆流し食道粘膜に炎症が起きる逆流性食道炎、食道がんのリスクが高まるバレット食道、逆流性食道炎や過度の飲酒などが原因の食道がん、ピロリ菌感染が主な原因の胃・十二指腸潰瘍など。大腸に関しては、大腸がんをはじめ、大腸ポリープ、主に小腸や大腸に炎症が起きるクローン病、大腸の粘膜に炎症が起こり、びらんや潰瘍ができる潰瘍性大腸炎、大腸粘膜の一部が腸壁の外に突出する大腸憩室症、突然の腹痛や出血などを伴う虚血性腸炎などが挙げられます。
- Q検査では痛みや苦痛を伴うのではないかと心配です。
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A
▲診療では、患者の気持ちに寄り添うことを大切にしている
内視鏡検査での苦痛は医師のスキルで大きく左右されると言っても良いくらい職人技というか、手の動きや指先の感覚で行っていくもの。私自身、その手技に魅了され、約20年内視鏡を専門に研鑽を重ねてまいりました。これまでのキャリアに加え、当院では胃・大腸検査ともに新たに認められた鎮静剤を使用。そして大腸検査では完全無送気軸保持短縮法という挿入時に一切空気を注入せずに行う、従来の検査法よりもさらなる鍛錬が必要な手技に加え、観察時に使用するガスは体内で速やかに吸収・排出される二酸化炭素を使用することで、おなかの張りや不快感、痛みなどの苦痛を最小限にできるようにしています。それは当院の大きな強みです。
- Qこちらで実施されている内視鏡検査の特徴を教えてください。
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A
▲消化器疾患の診療に力を注いできた内視鏡分野のスペシャリスト
先ほどお伝えした内視鏡検査に伴う苦痛低減を図る取り組み以外にも、当院ならではの特徴があります。通常、胃の内視鏡検査では、食道・胃・十二指腸を観察しますが、当院では咽頭部の観察も行っています。クリニック規模で実施している施設はほとんどないと思います。開院前に勤めていた北九州市立医療センターでは多くの咽頭がんの内視鏡診断や治療に携わってきました。この咽頭がんの内視鏡治療を行っている施設は福岡県内でも数ヵ所しかありません。その経験を生かし、当院でも咽頭部の観察を必須に。のどは必ず通る場所なので、別料金は頂いておりません。それも特徴であり強みの一つだと言えるでしょう。
- Q内視鏡室直結のリカバリールームや個室があると伺いました。
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A
▲個室で、ゆっくりと自分のペースで下剤を飲むことができる
プライバシーに配慮した前処置下剤内服用の個室のプライベートルームや専用トイレもご用意しており、自分のペースで下剤を飲むことができます。また、検査後はしばらく横になっていただく必要があるので、リラックスできるように内視鏡室に直結したリカバリールームを増築しました。検査で鎮静剤を使用された場合は検査台ごと移動できるリクライニングソファーで横になったままリカバリールームへとお運びいたします。使用している検査台は内視鏡検査用に製造されたもので、体への負担を和らげられるような非常に寝心地の良いものを導入しました。
- Q推奨される検査のタイミングや年齢はありますか?
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A
▲美術館のような外観・院内が特徴的な同院
すでに、胸やけや吐き気、おなかの張り、便秘、血便、下痢が続くなど、何らかの症状がある場合は躊躇せず早急に受診されてください。急に便秘がひどくなったなど、急な症状は危険なサインであることも気に留めていただきたいと思います。また、症状がなくとも胃がんの危険因子はピロリ菌ですので、まずは年齢問わず内視鏡検査でピロリ菌の有無を確認することが重要。大腸ポリープは40歳以降急激に増え、ポリープからがん化する場合もあるため、切除することで大腸がんを未然に防ぐことも望めます。胃・大腸がんともに初期は症状がほとんどありません。そのため40歳を目安に特に大きな自覚症状がなくとも一度検査を受けてほしいです。

