痛みと恥ずかしさに配慮した診察で
お尻の疾患でも安心して受診を
SEN Clinic
(大阪市中央区/なんば駅)
最終更新日:2026/07/16
- 保険診療
痔をはじめとするお尻のトラブルは、「恥ずかしい」「治療が痛そう」といった理由から受診を敬遠する人が多い。それにより症状が悪化するケースがある。「SEN Clinic」は、茨木市で外科、肛門外科、内科など幅広い診療を展開する「じんないクリニック」の分院である。本院と同様、お尻のトラブルに、日本外科学会外科専門医の水野裕太理事長をはじめとする専門家が対応、痔核硬化療法や日帰り手術に積極的に取り組む。「日帰り手術なら翌日に出社できますし、なるべく痛みを軽減できるような治療を心がけています。女性医師も在籍していますので、女性の患者さんも気軽に来院ください」と語る水野理事長に、肛門疾患の種類、痔の治療法や手術時間、痔核硬化療法などについて話を聞いた。
(取材日2026年5月28日)
目次
痔の種類に合わせたさまざまな治療法を提案。痛みの少ない痔核硬化療法や日帰り手術も行う
- Q肛門疾患にはどのようなものがありますか?
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A
▲お尻のトラブルについて水野理事長に話を聞いた
お尻の痛みやかゆみ、出血などのトラブルを抱えている患者さんが増えています。特に、お尻の皮膚表面の湿疹や、痔による痛み・出血によって悩んでいる方は、年齢や性別を問わず大勢いらっしゃいます。早めの受診が望ましいのですが、恥ずかしいという理由で放置してしまい、受診に至らない方も少なくありません。お気持ちはとてもよくわかりますが、出血があった場合は躊躇せずにクリニックを受診してください。なぜなら、血が出るということはお尻に何らかの病変が隠れているか、大腸がんなどの別の病気が疑われるからです。その際は、病気の見逃しが少ない専門のクリニックで、詳しい検査を受けることが望ましいです。
- Q痔の種類を教えてください。
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A
▲生活の質を低下させないために、悪化前に受診を勧めている
大きく分けると、裂肛(切れ痔)、痔ろう(穴痔)、痔核(イボ痔)の3種類があります。痔ろうは、肛門の周囲に膿がたまる状態が悪化したもので、ここから膿が出ることで痛みが生じたり、発熱したりすることがあります。痔核は内痔核と外痔核に分類されます。内痔核は、肛門の内側の直腸粘膜部分にある血管の一部がうっ血し、こぶのように腫れた状態のことです。外痔核は、肛門周辺の皮膚組織の血管がうっ血して腫れている状態を指します。内痔核はお尻に違和感があり、外痔核は座っているだけで激しい痛みを伴うこともあります。痔は生活の質を低下させるため、悪化する前に医師に相談することが大切です。
- Q痔の治療法と、手術になった場合の所要時間を教えてください。
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A
▲痔の種類や症状によって適切な治療を提供する
治療法は痔の種類によって異なります。痔核の場合、生活習慣の改善や、内服薬と座薬による治療を行い、良い結果が出なければ患部の血流を遮断するよう図る方法や痔核硬化療法を行います。症状が進んでいる場合などは手術が選択肢となります。痔核は、ゴムで縛って自然に取れるよう促すゴム輪結紮療法や、手術で痔核を切除する結紮切除術、切除しないALTA療法などがあります。これらの治療の所要時間は30分程度で、複雑な症例以外は日帰りで行います。また、当院には、肛門疾患を診療できる女性医師が在籍していますので、女性の患者さんも気軽に来院してください。なお、保険診療、特に痔の診察は現在原則火曜のみとなります。
- Q痔核硬化療法とは、どのような治療法ですか?
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A
▲健康保険適用の内痔核の日帰り処置に対応している
内痔核を対象とした治療法で、健康保険が適用されます。内痔核は血流がうっ滞することが原因で発症し、進行の程度によって1~4段階に分類されます。注射を用いた痔核硬化療法は、そのうち2段階・3段階の患者さんに適しているといわれています。1つの内痔核に対して、2種類の薬剤が入った注射を4回に分けて打ちます。痛みを和らげるために局所麻酔を用いますし、そもそも痛みを感じにくい粘膜部に注射するので治療時は痛みが少ないとされています。この治療法のメリットは、その日のうちに変化の実感が望めることです。日帰りでの処置で済むほか、条件さえ満たせば翌日から職場に復帰することができます。
- Q痔核硬化療法処置後の注意点を教えてください。
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A
▲再発防止のため日常生活に注意。指示どおりの通院が重要になる
注射後の副作用で発熱する場合があります。けれど、処方されたお薬を飲んでいただけば心配する必要はありません。日常生活では、アルコールや刺激物をなるべく控え、清潔な状態を維持するために毎日お風呂に入るなど規則正しい生活を心がけてください。また、便の状態をチェックしていただきます。やわらかすぎたり硬すぎたりした場合は、コントロールするためのお薬を処方します。通院の頻度は、処置の翌日、1週間後、1ヵ月後を目安にしています。処置をしてもすぐに治るわけではありませんし、ほかの場所に再発することもありますから、指示どおり通院していただくことがとても重要になります。

