重度の虫歯でも諦めない
天然歯を守るための精密根管治療
イーハトーヴ歯科クリニック
(足立区/大師前駅)
最終更新日:2026/06/05
- 保険診療
歯の根の炎症が進行した場合、歯科医師から抜歯の提案を受けることがある。そこで抜歯を決断する前に知ってほしいのが、「イーハトーヴ歯科クリニック」の伊東銀河院長が取り組んでいる「根管治療」だ。細菌に感染してしまった歯の神経を取り除き、歯の根の中を徹底的にきれいにすることをめざす。この治療は伊東院長いわく“最後の砦”。ただし、もし細菌を除去しきれなければ、取り残された細菌が原因となり、数年後に再発や抜歯に至るリスクが残ってしまう。高い精度が求められる根管治療について、同院ではどのような工夫を取り入れているのか。なるべく削らない・抜かない治療を第一に考える伊東院長に話を聞いた。
(取材日2026年5月18日)
目次
設備と技術を駆使し、根管治療で大切な天然歯を守ることをめざす。抜歯と言われた歯を残すための最後の砦
- Q歯を失う原因にはどのようなものがありますか?
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A
▲天然歯を守るための精密根管治療に力を注ぐ伊東院長
当院では、虫歯が進行してしまい他院で抜歯を勧められた患者さんからの相談が多いです。歯周病で骨が溶けてしまったり、外傷などの強い刺激も歯を失う原因として挙げられますね。その他、意外に多いのが「歯ぎしり」です。実は寝ている間には、ご自身の体重の4~5倍もの力で噛みしめていることもあるんですよ。そこから歯が割れて、最終的に歯を失ってしまう方もいるほどです。歯ぎしりはご自身では気づかないものですが、歯科医師が見れば歯のすり減りや舌の状態で歯ぎしりの有無がわかります。歯を守るためにマウスピースを装着するという選択肢もあるので、心当たりがあれば歯科医院でチェックしてもらいましょう。
- Q歯の根の炎症が進行したら、抜歯しか選択肢がないのでしょうか?
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A
▲精度にこだわった治療を支える診療ユニット
そのように診断されてお悩みの方もいらっしゃいますね。かつては抜歯を選択せざるを得ないケースが多くありましたが、当院では精密な根管治療を行うことで、できるだけ天然歯を守れるよう努めています。細菌に感染してしまった歯の神経を取り除き、歯の根の中を徹底的にきれいにすることをめざすのが根管治療です。歯の根っこを清潔にすることで抜歯を避け、土台とかぶせ物で歯の機能の維持を図ります。ただし、細菌を除去しきれなければ、取り残された細菌が原因となり、数年後に再発や抜歯に至るリスクが残ります。根管治療により歯を残せる望みは高まりますが、精密に行われなければ「成功」とは言えない、高い精度が求められる治療なのです。
- Qどのようにして、歯の根の奥まで精密に治療するのですか?
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A
▲マイクロスコープを用い、患部を拡大視して精密に処置
当院では通常の虫歯であっても拡大鏡や口腔内スキャナーを用いて、精度の高い治療に努めていますが、根管治療ではより一層の対応が必要です。まずは歯科用CTやエックス線で根の先端まで精密に可視化し、リスクを事前に把握。精密な治療のためにマイクロスコープを活用し、暗く複雑な根管内を、最大20倍以上に拡大して直接視認します。感染部位を確認したり、徹底的に除去したりするためには肉眼では到底難しいですからね。そして口の中は細菌だらけで、それが歯の奥に入ってしまったら再感染のリスクが大幅に高まってしまいます。そこで当院では、保険診療も含めてラバーダムを使用することで、感染防止を徹底しています。
- Q「天然歯を残す」ことが大切な理由を教えてください。
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A
▲根の先まで可視化し、診断精度を高める歯科用CT
歯を失っても治療法はありますが、例えばブリッジは両隣の歯を削る必要がありますし、入れ歯は本来の力で噛むことは望めません。インプラントは、歯と顎の骨の間でクッションの役割をする歯根膜が存在しないため、噛み合う歯に負担をかけることもあります。天然歯だからこその良さがあり、残すことには大きな意味があるんですね。また、当院では根管治療後の土台に弾性のある「ファイバーコア」を使用し、歯根が割れるリスク軽減に努めています。もちろん、検査の結果どうしても残せないと判断せざるを得ない場合も考えられますが、できるだけ残せるよう力を尽くしたいと考えています。
- Qそもそも虫歯を悪化させないためには、どうすればよいですか?
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A
▲患者と一緒に治療の進捗をしっかり確認
定期的な検診とご自宅でのセルフケアで「抜歯か根管治療」と迷うほどの状態をつくらなければ良いのです。口腔内の状態を整えるために歯科医院でケアを受け、歯科医師や歯科衛生士のアドバイスを守ってセルフケアを頑張り、また定期的に見てもらう。そうすれば、もし虫歯や歯周病になっても早期発見につながります。根管治療を終えた方も、再発防止のために定期検診とセルフケアを習慣づけましょう。かぶせ物は人工物なので虫歯にはなりませんが、その内部が虫歯になることもありますし、歯茎の状態、噛み合わせ、かぶせ物や土台の接着具合など、確認すべき点はいくつもあります。予防の意識を高めることが、歯の健康を守るための近道です。

