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岡田 潔 院長の独自取材記事

整形外科 岡田クリニック

(堺市中区/深井駅)

最終更新日:2026/08/13

岡田潔院長 整形外科 岡田クリニック main

深井駅から徒歩2分、駅前のビル3階にある「整形外科 岡田クリニック」は、約20年続いたクリニックを継承して2026年5月に開院した。院長の岡田潔先生は、大阪大学の付属病院や関連病院で研鑽を積み、厚生労働省への出向では再生医療や先進医療の制度づくりにも携わった経歴を持つ。明るく清潔感のある院内には親しみやすい空気が流れ、柔和な表情で一つ一つ丁寧に言葉を選ぶ先生の穏やかな人柄が、些細な悩みでも安心して相談できる雰囲気をつくり出している。正しい医療を誠実に届ける良医でありたい。そんな思いを胸に、恩師から受け継いだ診療の基本を守りながら地域に根差す岡田院長に、手の外科の専門性や再生医療の知見、めざす医療について聞いた。

(取材日2026年7月18日)

恩師の教えを胸に、気軽に通える整形外科へ

まずは、こちらのクリニックを継承された経緯を教えてください。

岡田潔院長 整形外科 岡田クリニック1

前院長の多田先生との出会いは、関西労災病院で私が勤務していた頃にさかのぼります。当時、先生のもとで手の外科について多くを教えていただきました。私が大学に戻ってからも「手伝いに来ないか」と声をかけいただき、開業後は十数年にわたって週1回こちらで診療のお手伝いを続けてきたんです。先生は判断力と患者さんとの対話力に優れた方で、その診療の基本や患者さんとの向き合い方は、現在の診療でも大切にしているものです。若い頃から開業への思いは頭のどこかにあったのですが、大学病院勤務が長く、なかなかタイミングが難しくて。多田先生ご自身がお元気なうちにと、お話を頂いたことが決め手になり、2026年5月に継承させていただきました。

整形外科を選ばれた理由やこれまでのキャリアについてお聞かせください。

奈良県の出身で、2002年に佐賀大学を卒業後、大阪大学の整形外科医局に入局しました。整形外科を志したのは、学生実習の中で出会った患者さんたちの存在が大きかったですね。痛みやけがで困っていた患者さんが、治療によって笑顔を取り戻して帰っていく。その姿を目の当たりにして、患者さんの回復を一緒に喜べるところにやりがいを感じ、自分にはこの科だと決めました。医師としての大きな転機は二つあり、一つは関西労災病院で手の外科の経験を積めたこと。もう一つは厚生労働省への出向です。医政局で再生医療や先進医療の制度づくりに携わり、関連機関での勤務も合わせると約6年間、先端医療の政策に関わりました。目の前の診療だけでなく、一歩引いたところから医療全体を俯瞰する視点を身につけられたことは、大きな財産だと思っています。

これからどのようなクリニックにしていきたいとお考えですか?

岡田潔院長 整形外科 岡田クリニック2

多田先生が大事にされてきた患者さんへの向き合い方、整形外科の診療の基本は守っていきたいと考えています。新しいものに何でも飛びつくのではなく、昔から行われてきた治療をきちんと真摯に行うことを大切にしていきたいですね。その上で「気軽に通えるクリニック」になることをめざしたいです。こんなことが聞きたいな、ということが気兼ねなく聞ける環境を守りたいんです。先生が厳しいと、聞くのが怖いからやめておこうと、患者さんが本当に聞きたかったことを聞けずに終わってしまうこともありますから、気持ち良く相談していただけるようになるべくやわらかい雰囲気を心がけています。ちなみにクリニックのロゴマークは、手の外科が専門ということで「手」をモチーフに、親切さや温かみをイメージし妻と一緒にデザインしたんですよ。

手の外科を強みとし、幅広い整形外科の悩みに応える

来院される患者さんの層や、多い症状について教えてください。

岡田潔院長 整形外科 岡田クリニック3

深井は住宅街ということもあり、高齢の方のご来院がかなり多く、仕事帰りの働き盛り世代もいらっしゃいます。高齢の方はあちこちに痛みを抱えておられるので、どこから治療していくかを一緒に相談しながら進めるようにしています。特に気をつけているのは合併症の見落としです。例えば、腰痛を診ているうちに別の疾患が見つかることもあり、血液検査で異常があれば内科の先生におつなぎするようにしています。リウマチの方も多く通ってくださっていますし、骨粗しょう症も非常に多いです。お薬選びでは年金生活の方の懐事情にも配慮して、費用に配慮しつつ期待される効果の高い選択肢を一緒に探すよう心がけています。学生さんのスポーツ外傷についても、スポーツ整形の専門家とも連携しながら幅広く対応しています。

ご専門の手の外科では、どのような診療をされていますか?

手は非常に繊細で複雑な組織で構成されています。正確な知識をしっかり身につけた上で臨まないと思わぬ問題につながることもあり、慎重さが求められる分野です。長年にわたって手の外科に携わってきた経験と知識は、私にとって大きな強みだと感じています。当院で多いのは腱鞘炎や変形性関節症といった疾患で、手にまつわるお悩みで来院される方がたくさんいらっしゃいます。手術が必要と判断した場合は連携している病院にご紹介させていただき、術後のフォローアップはこちらのクリニックで対応します。手術を受けた病院まで何度も足を運ぶことなく、地元でしっかり経過を見させていただくのでご安心ください。

こちらのクリニックならではの特徴や、リハビリテーションについて教えてください。

岡田潔院長 整形外科 岡田クリニック4

特徴としてお伝えしたいのは、再生医療の分野に関するご相談に対応できることです。クリニックで再生医療そのものを行っているわけではありませんが、厚生労働省や大学で携わった経験と知識があります。再生医療について興味があるけれどよくわからないという方にも、専門的な立場からわかりやすくご説明できると思います。また、当院のリハビリテーションは物理療法を中心としており、けん引療法のほか、ホットパックやマイクロウェーブ、干渉低周波などの機器を備えています。膝や肩の運動をサポートする機器も導入し、痛みの軽減だけではなく再発防止にも取り組んでいます。また、ご自宅でできる運動についてもパンフレットを用いてご案内しています。

「良医でありたい」その思いで、地域に寄り添い続ける

日々の診療で大切にされていることをお聞かせください。

岡田潔院長 整形外科 岡田クリニック5

私が大切にしているのは、「名医になることはできなくても、良医になることはできるだろう」という思いです。名医と呼ばれる先生方は、卓越した診断力や治療技術を持つ特別な存在です。一方で、患者さんと誠実に向き合い、正しい知識をわかりやすく伝え、適切な医療を届けることは、日々の積み重ねで実践できるはずです。私はそうした良医でありたいと思っています。そこを大事にしていきたいと考えています。具体的には、患者さんが困っていることはなるべくすべてお聞きするようにしていますし、原因があって結果があるという筋道を丁寧にお伝えするよう意識しています。過度な心配は取り除きつつ、見過ごせない症状はしっかりお伝えする、その見極めも大切にしています。

今後、力を入れていきたいことがあれば教えてください。

ありがたいことに、多田先生の時代からのベテランスタッフが全員残ってくれました。クリニックのことを熟知していて、私自身も日々助けられている、本当に心強い存在です。今後はまず、リハビリにおける運動療法の導入をめざしたいと考えています。転倒予防のための下肢筋力の強化など、物理療法だけではかばいきれない部分に取り組んでいきたいですね。もう一つは医療DXへの対応です。患者さんにもスタッフにも使いこなしていただける形で、段階的に電子化や診断補助のツールを取り入れていきたいと考えています。併せて、内科をはじめとする近隣の医療機関との連携も深めて、この地域の中で患者さんが必要な医療にスムーズにたどり着ける環境をつくっていきたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

岡田潔院長 整形外科 岡田クリニック6

整形外科全般のことであれば、どんな小さなことでも気軽にご相談いただきたいと思います。手の外科については長年にわたる経験がありますし、再生医療の分野などの知識も持っていますので、きっとお力になれることがあるはずです。また、現在診察の待ち時間が長くなってしまっていることもお伝えをしておきたいです。一人ひとりをきちんと診たいという思いで丁寧に対応している分、お時間を頂いてしまっており、本当に申し訳なく感じています。しかし、改善に向けてしっかり取り組んでまいりますので、ご理解いただければ幸いです。相談しやすい環境を日々つくっていきたいと思っていますので、どうぞお気軽にご受診ください。