村井 亮介 院長の独自取材記事
Eden Dental Office
(名古屋市中区/伏見駅)
最終更新日:2026/02/13
名古屋市営地下鉄東山線と鶴舞線が乗り入れる伏見駅から徒歩約2分にある「Eden Dental Office」。院長の村井亮介先生は、複数の歯科医院で経験を積んだ後、アメリカ・インディアナ大学歯学部で3年間、インプラントやかぶせ物、入れ歯などの補綴治療を専門的に学んだ。2026年1月に開業した同院では、歯を単に治すのではなく、この先も安心して噛める状態をめざす治療を大切にしている。何度も治療を繰り返してきた人や、入れ歯やインプラントに不安を抱える人に対し、診断から治療、維持管理まで一貫して向き合う姿勢が印象的だ。これまで十分な説明を受けられなかった人も落ち着いて相談でき、頼れる存在であると感じさせる歯科医院だ。洗練された院内で、その志と展望を聞いた。
(取材日2026年2月6日)
上質な空間で、科学的根拠のある上質な治療を
まず開業の経緯について教えてください。

私は補綴治療を専門としてきました。補綴治療は、かぶせ物や入れ歯など、噛むことを支える治療です。複数の歯科医院で診療する中で、難しい症例にも数多く向き合い、技術を磨いてきました。しかし、補綴治療は技術だけでは十分ではありません。正確な診断、無理のない治療計画、そして患者さんと丁寧に話し合う時間があってこそ、長く安定する結果につながります。これまでの環境では、どうしても制約がある場面もありました。そこで、診断から設計、治療、その後の維持管理までを自分の責任で一貫して行える場をつくりたいと考え、開業を決意しました。当院では、補綴治療を専門的に学んだ経験を生かし、将来にわたってしっかり噛める状態をめざす治療を行っています。
院内で他にこだわった点はありますか?
補綴治療では、歯一本だけでなく、お口全体のバランスや噛み合わせ、そして将来の安定性まで考えます。そのためには、落ち着いて話し合える環境と、正確に診断できる体制が欠かせません。診療室はすべて個室とし、治療内容や費用についても周囲を気にせずお話しいただけるようにしています。また、診断の精度を高めるための機器や設計を行うためのソフトも導入していますが、それらはあくまで目的を実現するための手段です。さらに、入れ歯については設計から製作まで責任を持ちたいと考え、院内に技工スペースも設けました。最初の診断から完成後の調整、長期的な管理まで一貫して関わる体制を整えています。その場限りの治療ではなく、時間がたっても安定して機能する状態をめざしています。
アメリカの大学に留学されていたのですね。

はい。インディアナ大学歯学部で3年間、補綴の専門教育を受けました。アメリカでは、どの治療においても「なぜそれを行うのか」という明確な根拠が求められます。経験や感覚だけで判断するのではなく、研究データや長期予後に基づいて診断し、その理由を患者さんにも丁寧に説明することが徹底されています。その環境で学んだことで、補綴治療は単に見た目を整える行為ではなく、機能と構造を理論的に再設計する医療であると強く認識しました。現在の診療では、診断の段階からその考え方を基盤とし、将来まで安定することを前提に治療計画を立てています。また、判断の背景や選択肢の違いもきちんと共有することを大切にしています。
やり直しのない、丁寧な治療を心がける
留学してまで補綴治療を極めようとされた理由は何ですか?

研修医1年目の頃、ある患者さんとの出会いがきっかけでした。その方にとって本当に納得のいく治療を提供したいと強く思いましたが、当時の自分の知識や経験では十分に応えられないと感じたのです。その後、多くのセミナーや勉強会に参加しましたが、講師によって考え方や治療法が異なり、何が本当に長期的に安定する治療なのか迷いも生じました。転機となったのが、アメリカで学ばれた先生の講演です。そこでは、治療の背景にある理論や研究データが体系的に示され、臨床判断の基準が明確に語られていました。歯科治療は経験だけに頼るのではなく、根拠に基づいて設計されるべき医療であると理解し、その環境で学びたいと考えて留学を決意しました。現在はその学びを基盤に、治療の理由や将来の見通しを丁寧に共有しながら診療にあたっています。
治療において、他にどんなことを心がけていますか?
治療では、長く安定することを何より大切にしています。どの歯科医院で治療を受けても、その本当の価値がわかるのは10年、20年先だからです。当院では歯一本だけを見るのではなく、噛み合わせのバランスや歯ぐきの状態、顎の動き、かぶせ物や入れ歯の持ちなどを総合的に確認します。そして、データに基づいて将来を見据えた治療計画を立てています。補綴治療は、見た目を整えるだけのものではありません。将来も安心して家族や知り合いと食事ができる状態を目標に考えています。そのため、設備や技術だけに頼るのではなく、患者さんとの話し合いも大切にしています。専用のカウンセリングルームで現在の状態やご希望、不安を丁寧に伺い、治療の選択肢とこれからの見通しをできるだけわかりやすくお伝えしています。
先生は優しい雰囲気をお持ちなので、皆さん話しやすいと思います。

ありがとうございます。カウンセリングでは必要な時間を確保しており、1時間から2時間ほどかけてお話を伺うこともあります。専用のルームで現在の状態やこれまでの経緯を丁寧に整理し、インプラントへの不安、かぶせ物が噛みにくい、入れ歯が合わないといったお悩みも含めて伺います。その場しのぎの説明ではなく、なぜその状態になっているのかを確認した上で、必要な治療と将来の見通しを共有し、同じ悩みを繰り返さないための方向性を丁寧に整理しています。
将来も自分の歯で食事を楽しむために真摯に向き合う
歯科医師になられたのはなぜでしょうか?

父が歯科医師だったこともあり、自然と同じ道を選びましたが、特に強く勧められたわけではありません。家では厳しく静かな父でしたが、診療室では患者さんと穏やかに向き合っている姿が印象に残っています。その姿を見て、歯科医療は単に治療を行うだけでなく、人と深く関わる仕事なのだと感じました。私自身も子どもの頃に矯正治療を受け、歯科医療が将来に与える影響の大きさを実感しています。現在は、機能性と審美性の両立を図りながら、その方の人生に長く寄り添う医療を提供したいと考えています。目の前の治療だけでなく、好きなものを気にせず食べられることや、人前で自然に笑えることまで視野に入れています。
スタッフの方についても教えてください。
現在は歯科衛生士が1人在籍しており、まもなく2人目が加わる予定です。しばらくは3人体制で診療にあたります。採用は初めてでしたが、技術だけでなく、患者さんに誠実に向き合えるかを大切にしました。穏やかで思いやりのあるスタッフが集まり、安心してお話しいただける環境が整っています。私の考えに共感してくれる心強い存在です。当院には長く悩まれてきた方が多く来院されるため、急がず時間をかけて向き合い、予防やメンテナンスを通じて長期的な安定を支える医療を実践しています。小さなことでも遠慮なく相談でき、安心して通っていただける雰囲気があります。
開業から2週間ほどが経過しましたが、今後についてお聞かせください。

当院は、ホームページや初めての方向けのページをご覧になると、少し敷居が高く感じられるかもしれません。それは、多くの患者さんを短時間で診る歯科医院というよりも、一人ひとりと丁寧に向き合う場所でありたいと考えているからです。長く悩まれてきた方に時間をかけ、状態を整理した上で、その方にとって必要な治療を見極めることが役割だと思っています。お口の状態が整うことは、単に噛めるようになるだけでなく、ご家族との食事や旅行の時間を安心して楽しめることにつながります。だからこそ、将来まで安定することを前提に、丁寧な診療を続けていきたいと考えています。日々研鑽を重ねながら、将来を見据えた医療を提供し、「ここで落ち着いて任せたい」と思っていただける歯科医院であり続けることが目標です。今もし長く悩まれていることがあれば、まずは現在の状態を知ることからでも構いません。お一人で抱え込まず、ご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックインレー/8万8000円~、セラミッククラウン/18万7000円~、インプラント治療/66万円~

