口呼吸は相談のサイン
歯並び悪化の根本を改善するための小児矯正
田奈ファミリー歯科・こども矯正歯科
(横浜市青葉区/田奈駅)
最終更新日:2026/06/09
- 自由診療
診察台に上がる子に対し、「無理にあおむけにならなくてもいいですよ」と笑顔で話すという「田奈ファミリー歯科・こども矯正歯科」の吉永充寿院長。あおむけになって口を開けるのが通常の診察時の体勢だが、吉永院長は寝そべったままでも良いと言う。定期的な通院が欠かせない小児矯正において、そうした柔軟なスタイルで、通いやすい雰囲気をつくっている同院。大人の矯正やワイヤー矯正は行わず、子どもの矯正と一般歯科を診療の柱にしている同院の小児矯正の特徴や、小児矯正をスタートできる年齢、小児矯正を検討すべきサインなどについて質問させてもらった。
(取材日2026年5月19日)
目次
まずは舌の位置を正して鼻呼吸に。小児矯正は、子どもの健やかな成長のための土台づくりが重要
- Q小児矯正は何歳から始められるのでしょうか?
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A
▲広めのキッズスペースを用意
はっきりとした決まりはないのですが、5歳くらいからが現実的です。それ以前ですと装置の大きさが合わず入れていられない子が多いです。5歳くらいから、顎の成長のピークを迎える10歳くらいまでには小児矯正はスタートさせたほうがいいと考えています。それ以降、すべて永久歯に生え替わった後は、大人と同じ成人矯正の分野になります。小学6年生、中学1年生くらいですべて永久歯になりますので、顎の成長を生かした小児矯正を行うには、それ以前に矯正歯科に相談しましょう。特に下顎が出ている受け口の場合は、永久歯が生えそろってしまうと、治すために全身麻酔による手術が必要になる場合もありますから、早い時期に相談してください。
- Qどのような状態や癖が小児矯正を検討するサインなのでしょうか?
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A
▲まずは、歯科医院に慣れることを第一に進めていく
生え替わり始めた歯が曲がっていたり、重なっていたりするのは、わかりやすいサインだと思います。もう一つ重要なのが、口呼吸です。呼吸は口を閉じて鼻でするのが通常で、閉じている口の中で舌は上顎についているのが正しい位置ですが、口呼吸だと舌が落ちてしまい、上顎が正しく成長できなくなります。加えて、下顎の筋肉も育たずに後退し、噛み合わせがずれてしまうのです。慢性鼻炎などで常に鼻が詰まっている子も口呼吸になっていますので、要注意です。また、乳歯がぴったり隙間なく生えている子も顎が小さい傾向にあります。これから生えてくる永久歯は乳歯より大きく、入り切らなくなりますので、相談するサインと考えていいでしょう。
- Q小児矯正はどんな装置で行うのでしょうか?
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A
▲どんな体勢でも治療が受けられるようベッド型の診療ユニットに
顎の成長を促すための床矯正などがありますが、当院では歯列矯正前に行うマウスピース型の咬合誘導装置を用いた方法を取り入れています。この装置は舌を上顎につけるガイドがあり、口を閉じて使うものなので、自然と鼻呼吸がしやすくなります。力を加えて歯を移動する装置ではないのですが、「口呼吸」「舌の位置」という歯並びを悪くしたり、顎の成長を妨げたりする原因の改善を図り、根本から正しい状態を作っていくことがめざせます。昔、矯正をしていたという大人の方の中には、悪い癖が残っていて、後戻りをしていたり、口周りがもたついていたりすることが多いので、悪くなる根本的な原因を取り除いておくことは大事です。
- Q子どもが痛がらないか心配です。
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A
▲「上の歯を見るよ」などと声かけをしながら、治療を進めていく
ワイヤー矯正は痛みを伴うものですが、小児矯正で用いるマウスピース型装置や床矯正は基本的に痛みはほぼありません。まれに靴ずれのように装置が当たって痛いというケースはありますが、その際は調整が可能です。中には違和感やつけたくないという気持ちから「痛い」と訴える子もいます。親御さんからすると本当に痛いのか、嫌だからそう言っているのかわからないと思いますので、ご相談ください。装置をつけられない状態が続くと期待される効果が出ず、次の診察までの日々が無駄になってしまいますから、すぐに相談していただきたいです。また鼻が詰まっていると小児矯正はうまくいきません。事前に耳鼻咽喉科の受診を勧めることもあり得ます。
- Qお子さんや親御さんへの対応で心がけていることはありますか?
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A
▲丁寧でわかりやすい説明を行い、理解度を高めていく
矯正は本人の意思が大事です。ですので、当院では親御さんに説明するのと同じくらいお子さんにも話をするようにしています。意識を高めるために、矯正開始前に書いていただく同意書には、お子さんがサインする欄もあるのです。また、矯正を始めるかどうかは必ず持ち帰っていただき、家族会議をしてもらいますし、装置を入れる前に「何でこれを入れるかわかる?」と子ども本人に聞きます。もし答えられなかった場合は、もう一度説明してから始めるようにしています。取り外しできるのがマウスピース型の咬合誘導装置のメリットでありデメリット。本人の意思で外せてしまうので、続けられるように何度でも話をします。
自由診療費用の目安
自由診療とは床矯正/36万3000円~、マウスピース型の咬合誘導装置/7万7000円~

