松村 大輔 院長の独自取材記事
南流山内科トータルクリニック
(流山市/南流山駅)
最終更新日:2026/01/28
南流山駅北口から徒歩1分、2025年に新たに誕生した「南流山内科トータルクリニック」。松村大輔院長は製薬会社での勤務を経て医師となった異色の経歴を持ち、糖尿病と腎臓という密接に関連する両分野の専門家として研鑽。日本糖尿病学会糖尿病専門医と日本腎臓学会腎臓専門医の両資格を有する。さらに、週2回以上の当直を10年以上続け、救急医療で培った幅広い診療能力を強みに「病人である前に人間」という視点で患者一人ひとりに寄り添う。「医師は学問が仕事に直結している稀有な職業」と語る松村院長は、今も寝る間を惜しんで勉強を続け、さらに専門性を高めているという。そんな向上心あふれる院長に、複数の専門性を生かした診療の意義や、地域医療にかける思いについて聞いた。
(取材日2025年11月6日)
糖尿病と腎臓、2つの専門性を持つ医師が開業
2025年に開業されたばかりですが、ここに至るまでの経緯を教えてください。

新松戸中央総合病院では腎臓内科と糖尿病内科を担当し、週2回以上の当直も含め、勤務医として全力で取り組んできました。しかし、働き方改革により勤務体制が大きく見直され、これまでと同じペースで診療を続けることが難しくなってきました。これをきっかけに、自分が最も力を発揮できる環境を自ら整えたいと考え、開業を決意しました。南流山を選んだのは、新松戸にも近く、これまで関わってきた近隣病院との病診連携が取りやすいと感じていたからです。また、つくばエクスプレスとJR武蔵野線が交わる利便性の高いエリアで、人口も増加しています。駅徒歩1分というアクセスの良さにも恵まれており、地域の多くの方の健康に貢献できる場所だと考えました。
製薬会社から医師への転身という異色の経歴をお持ちですね。
製薬会社で新薬開発に携わっていた頃、仕事で求められる知識やルールは国や会社によって異なり、どうしても限られた場面でのみ通用するものだと感じていました。一方、医学は国が変わっても共通の学問体系です。医師として働きはじめ、医師はこうした普遍的な学問の理解がそのまま診療の質に直結する、極めてまれな職業であることに気づきました。今でも学ぶことは純粋に楽しく、腎臓内科・糖尿病内科・総合内科の専門医を取得し、さらに内分泌代謝の領域でも学びを深めています。幅広く診療できる医師であり続けたいと思っています。
研修医時代から現在に至るまでのご経験が、今の診療スタイルにどのように影響していますか?

初期研修の指導医は、私に最も影響を与えた医師の一人です。総合内科医を育てたいという理念のもと、多くの症例を経験させていただき、研修修了時には内科医としての自信が生まれました。その後の新松戸中央総合病院でも、懐の深い上司のもとで腎疾患や糖尿病に限らず幅広い内科疾患を診る機会に恵まれました。また、週2回以上の当直を10年以上続けたことで、重症度の見極めや見逃せない疾患を判断する力も身につき、現在の診療の大きな基盤となっています。こうした経験から、当院には「トータルクリニック」と名づけました。専門性を生かしつつ、風邪から生活習慣病、原因不明の不調まで、まずは何でも相談できる、地域の“最初に相談する場所”でありたいと考えています。
早期介入で進行を防ぎ、患者に寄り添う診療
糖尿病と腎臓の両方の専門性を持つことの意義は?

糖尿病は腎機能障害を引き起こす代表的な病気であり、透析に至る原因の約4割を占めます。糖尿病と腎臓病は密接に関連しており、片方だけを診ていると、薬の選択や介入のタイミングを適切に判断できないことがあります。また、この両領域を専門的に診療できる医師は多くありません。私は、糖尿病と腎臓の双方の専門家として、血糖管理と腎機能保護を「一つの流れ」として捉え、将来の合併症リスクまで見据えた診療を行っています。両方の視点を同時に持つことで、より早い段階から必要な治療を行い、進行を防ぎやすくなる――これが、私が日本糖尿病学会糖尿病専門医と日本腎臓学会腎臓専門医の両資格を持つ意義だと考えています。
診療で特に心がけていることを教えてください。
診療ではまず、最新のガイドラインに準拠した治療を基本としています。ただし、その方針がすべての患者さんに最適とは限りません。例えば、ご高齢の方に厳しい食事制限を行うと、かえって体力を落とすこともあります。そのため、患者さんの生活背景や価値観に合わせ、無理なく続けられる治療を提案することを心がけています。押しつけではなく、納得して取り組める形に整えることが、結果として良い経過につながると考えています。また、糖尿病や腎臓病などの慢性疾患は、病気が進むほど元に戻りにくくなり、治療も効きにくくなってしまいます。だからこそ、早い段階で治療を始めることを大切にしています。
検査体制や院内の工夫について教えてください。

当院では、院内の検査体制を充実させています。胸部エックス線装置にはAI画像解析を導入し、見落としを減らす工夫を取り入れています。糖尿病や感染症の診療で重要となるHbA1c・CRP・血算はすべて院内で即時測定でき、受診当日に結果をお伝えできます。また、動脈硬化の進行度を評価するABIやbaPWVの方式での血圧脈波検査も実施しています。超音波検査は、経験豊富な検査技師が院内で腹部・心臓・頸動脈などのエコーを精度高く行っています。さらに、院内感染対策にも力を入れており、空気清浄機を3台設置し、発熱患者専用の待合室と診察室へ直接つながる専用動線を確保しています。
地域のニーズに応え、通いやすさを追求
糖尿病・腎臓以外にはどのような診療に対応されていますか?

糖尿病とも関連の深い生活習慣病の治療は得意分野です。高血圧症や脂質異常症など、ガイドラインに準拠した適切な治療を行っています。睡眠時無呼吸症候群に対するCPAP療法も提供しており、生活習慣病との関連も考慮した総合的な治療が可能です。また、スギ花粉症やダニアレルギーに対する舌下免疫療法も行っています。さらに、救急医療の経験を生かして発熱症状のための外来も開設しており、予約なしでも対応可能です。院内感染の予防に配慮した診察体制があるので、安心して受診していただけるかと思います。このほか、内科であれば基本的になんでも診ますし、必要があれば新松戸中央総合病院など近隣の病院とも密に連携して対応します。
通いやすさへの配慮について教えてください。
当院では、患者さんが通いやすい環境づくりを大切にしています。休日にも通院できるよう、土曜・日曜も診療を行っています。さらに、駅から徒歩1分という便利な立地に加え、2つの路線が乗り入れているため、通勤・通学の途中でも立ち寄りやすいのが特徴です。この地域は働いている方も多いため、平日は19時まで診療し、仕事帰りにもご利用いただけます。また、検査の予約やウェブ問診を導入し、スムーズに受診できる体制を整えています。開院以来、近隣のご年配の方はもちろん、若い世代の方にも多く通っていただいており、幅広い年代の方にとって身近なクリニックでありたと思います。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

地域の方々のニーズに、一つ一つ丁寧に応えていきたいと考えています。求められることがあれば、それを提供できるように学び続けます。まずは近隣の方々に当院の存在を知っていただきたい。そして、2つの路線を乗り換える方々にも気軽に立ち寄っていただけるようになりたいです。医療体制が落ち着いたら、オンライン診療にも対応し、ビジネスパーソンの方々がより受診しやすい環境を整えることをめざしています。糖尿病や腎臓病は、早期介入が非常に重要な病気です。症状がなくても、健診で異常を指摘されたら、まずはご相談ください。これまでの経験で培った経験を生かし、糖尿病や腎臓病の専門性はもちろん、総合内科専門医として、皆さんの健康を総合的にサポートします。知識と判断の速さには自信がありますので、安心して頼ってください。

