南 景文 院長の独自取材記事
みなみ歯科・矯正歯科
(伊丹市/伊丹駅)
最終更新日:2026/01/06
阪急伊丹線・伊丹駅から徒歩1分の「みなみ歯科・矯正歯科」。開業した南景文院長は、九州歯科大学卒業後、歯周病科で研修を積み、治療以前に「予防」がいかに重要かを学んできた。「悪くなってから治療するのではなく、悪くならない状態を一緒に守っていきたい」。そう語る南院長は、治療法を一方的に提示するのではなく、患者の考え方や生活背景を踏まえた上で選択肢を示すことを大切にしている。所作や表情、何げない会話の中から背景をくみ取り、理解を深めていく姿勢からは、誠実さがにじみ出ている。一般歯科から矯正まで幅広く対応しながらも、根底にあるのは「人を診る」医療。「ここなら安心して相談できると思ってもらえる場所でありたい」と語る南院長に、診療に込める思いや日々大切にしている考え、そして今後の展望について話を聞いた。
(取材日2025年12月19日)
背景もくみ取り、悪くなる前に守る歯科医療をめざす
これまでのご経験と、開業に至るまでの歩みについて教えてください。

私は九州歯科大学卒業後、同大学の付属病院の歯周病科に勤務しました。歯周病を学ぶ中で、「予防」がいかに重要かに気づいたことが、現在の診療の原点です。その後、大阪市内の歯科クリニックで約4年間、親知らずの抜歯やインプラント治療、根管治療など、幅広い治療に携わってきました。さらに矯正歯科にも関わりたいと考え、複数の歯科医院を展開する医療法人に勤務し、マウスピース型装置を用いた矯正や軽度のワイヤー矯正などの経験を重ねました。矯正に携わる中で、歯並びは見た目だけでなく、清掃性を高めることで虫歯や歯周病の予防にもつながる重要な要素であると実感しています。こうした経験を重ねる中で、予防を軸に地域の健康に貢献できる歯科医院をつくりたいという思いが強くなり、開業を決意しました。
院内づくりにもこだわったと伺っています。どんな工夫をされていますか?
特に大切にしたのは衛生面です。自分自身が働く場所としてはもちろん、スタッフや患者さんにも安心して治療を受けていただける環境にしたいと考えました。治療時に出る削りかすや粉塵には口腔外バキュームで対応し、使用する器具はすべて滅菌したものを使用しています。院内に空気清浄機能を備えた空調設備を導入することで、常に清潔な空気が循環するよう配慮しました。また、お子さんにも前向きな気持ちで通ってもらえるよう、治療中に映像を見られるモニターを設置した診療室や、カプセルトイ、キッズスペースなども用意し、「歯科医院に行くのが楽しみ」と感じてもらえる環境づくりを心がけています。
矯正歯科にも力を入れていらっしゃるそうですね。

矯正については、矯正専門の歯科医師が担当しています。女性の歯科医師で、小児矯正の経験も豊富です。お子さんの矯正から、大人のワイヤー矯正、マウスピース型装置を用いた矯正まで、複数の矯正法に対応しています。矯正では装置をつけることで、虫歯や歯周病のリスクが高くなることがありますが、その点については、私自身が予防を重視した立場で関わっています。矯正を行う歯科医院では、治療内容によって他院への紹介が必要になるケースもありますが、当院では、矯正中のトラブルや急な処置についても、院内で対応できる体制を整えています。また、矯正の妨げになる親知らずについても、特殊な症例を除き、基本的に院内で対応し、通院の負担軽減に配慮しています。
考え得る選択肢を提示し、一緒に考える姿勢を大切に
日々の診療において大切にしていることはありますか?

できるだけ歯を削らずに済むよう、予防を重視することです。悪くなってから治療するのではなく、できる限り悪くならない状態を継続的に維持していくことをめざしています。もし治療が必要になった場合でも、こちらの考えを一方的に押しつけるのではなく、患者さん一人ひとりに対して、考えられる選択肢をきちんと提示し、十分に説明した上で選んでいただくことを心がけています。その中で、その方にとって何が一番適しているのかを、一緒に考えて答えを出していく、という姿勢を大切にしています。治療の際には、麻酔の打ち方や痛みに対する配慮も重視しています。できるだけ患者さんの負担が少なくなるよう、細かな点にも気を配りながら診療を行っています。
患者さんと実際に接する場面では、どのようなことを意識されていますか?
まず患者さんご自身の価値観をきちんと理解することを大切にしています。治療方法についても、患者さんの考え方や生活習慣、噛み合わせの力、癖なども含めて総合的に見ながら、「この方にとって何が一番合っているのか」を一緒に考えていきたいと思っています。また、「なぜこの状態になったのか」という点は、常に意識していますね。所作や表情をよく観察したり、何げない会話の中から仕事や日常の話を伺ったりすることもあります。患者さんが話せる範囲の中で、悩みや生活の様子を聞きながら背景を理解していく、そんな関わり方を心がけています。もともと人と話すことは好きなので、できるだけリラックスして話してもらえる雰囲気をつくれたらと思っています。
歯科医師を志す原点となった出来事があれば教えてください。

子どもの頃の経験が大きいですね。小学生の時に転倒して前歯が1本欠けてしまい、治療を受けましたが、何年か後に別の歯科医院で「このまま放っておくと顔が腫れていたかもしれない」と言われたことがありました。その時に、自分の歯の中で何が起きていたのだろうと強く気になったんです。そうした経験から、歯や治療に対する興味が芽生えました。もともと人と接することが好きでしたので、人と直接関われる仕事がしたいという思いもあり、歯科医師の道を選びました。実際に歯科医師になってからは、「痛い」「つらい」といった状態を前向きな状態に変えていくことにやりがいを感じています。患者さんのお口の状態を伝え、健康につなげていける意義のある仕事だと感じていますし、生まれ変わっても、また歯科医師になりたいと思えるほど、この仕事が好きです。
人とのつながりを大切にする歯科医院であり続けたい
歯科医院づくりの中で、スタッフの方々に大切にしてほしいと考えていることはありますか?

スタッフに一番大切にしてほしいと伝えているのは、「患者さんの話をしっかり聞くこと」です。私一人ではなく、受付から予防処置、治療まで、スタッフ全員が患者さんの思いや痛みを共有し、同じ方向を向いて関わる歯科医院でありたいと考えています。スタッフは一人ひとりが前向きに学び、より良い対応を考えて行動してくれる存在で、私自身も学ばせてもらうことが多いです。SNSの発信なども率先して担ってくれており、とても助けられています。開業して間もないですが、紹介で来院される患者さんも多く、人と人とのつながりを感じています。治療だけでなく、コミュニケーションが生まれる場として、人を大切にする歯科医院であり続けたいと考えています。
今後、特に力を入れていきたい取り組みはありますか?
矯正歯科と予防です。予防については、患者さんご自身にお口の状態を正しく理解してもらうことを大切にしています。当院では、検査結果や口腔内写真をまとめた資料をお渡しし、注意すべきポイントを整理してお伝えしています。自分の体を知ることが予防への意識につながり、歯や口の健康への関心が高まると考えています。矯正は見た目だけでなく、予防や機能面、特にお子さんの成長においても重要な分野です。また、歯を失ってから行う治療も一つの選択肢ですが、本来は歯を失わないことが理想であり、そのためには予防が欠かせません。予防と矯正の重要性を大切にしながら、これからも診療に取り組んでいきたいと考えています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

地域の皆さんに、「歯のことは、まずここに相談すれば大丈夫」と認識していただけるような歯科医院になることをめざしています。お子さんからご高齢の方まで、ご家族そろって通っていただき、歯を悪くしてから行く場所ではなく、歯を悪くしないために通う場所として選んでもらえる歯科医院になれたらと考えています。歯のことであれば、どんなことでもお答えできますので、「ちょっと歯をきれいにしてもらおうかな」くらいの気持ちで、気軽に来ていただけたらうれしいです。来院していただければ、スタッフ全員でしっかり対応します。地域のかかりつけとして、いつでも相談できる歯科医院でありたいと思っていますので、どうぞ気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/5万円~、ワイヤー矯正/66万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/66万円~、インプラント治療/44万円~、セラミックインレー/5万5000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

