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小笹 秀樹 院長の独自取材記事

小笹医院

(横浜市栄区/大船駅)

最終更新日:2021/01/15

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大船駅から徒歩10分ほど歩いた場所に、地域住民から長く愛されてきた「小笹医院」がある。2020年1月に祖父から院長職を引き継いだ小笹秀樹院長は、これまでの診療スタイルをベースに、より専門性の高い循環器内科診療や対話を重視した精神科診療を提供。病気の治療のみならず、患者の日常生活や人生に寄り添いながら、さまざまな困り事を解決に導いている。患者の幸せ、ひいては社会全体の幸せを願い、豊富な経験を生かして自身の信念を貫く姿が印象的だ。めざすは「何でも診られる医師」。常に広い視野を持って診療にあたる小笹院長に、クリニックの特徴や生活習慣病治療における同院の強み、院長の勤務医時代の話などをたっぷりと聞いた。
(取材日2020年12月29日)

循環器内科の経験を生かし、将来を見越した治療を提供

こちらは、先生の祖父が開院された歴史あるクリニックと聞きました。

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はい。当院は地域に根差したクリニックとして30年以上診療を続けており、昔からお付き合いのある患者さんが大勢いらっしゃいます。祖父は開院当初から予防医学を重視し、介護分野との連携も積極的に図っていました。私も祖父と考えが重なる部分があり、2020年1月に院長職を継承してからは「予防のための診療」に取り組んでいます。例えば、生活習慣病の治療で血圧やコレステロール値を管理する目的は、単に上昇した数値を下げることではありません。高血圧や脂質異常症の先に起こり得る、心筋梗塞や狭心症といった重大な病気を予防することであり、そのために先回りして治療する必要があるのです。開業医となった現在は、循環器内科の専門家としての経験を生かし、特定健診などでの早期発見・治療にも注力しています。

生活習慣病治療における循環器内科の強みや、貴院の循環器内科の診療について詳しく教えてください。

生活習慣病が悪化して心疾患などの合併症を発症した場合は、循環器内科が患者さんを診るのが一般的です。私も大学病院の循環器内科に勤務していた頃、重症例に対する治療と再発予防のための身体管理に数多く携わりました。血圧を下げる薬にも種類があるのですが、それぞれにどんな効能があり、どの病気に対して予防効果が見込めるかなどもしっかりと学んできています。数値の改善だけではなく、将来的な疾患のリスクを踏まえた治療を提供できることが循環器内科の強みですね。当院では生活習慣病の患者さんはもちろん、動悸を訴える方や心不全の疑いがある方に対しても、専門的な視点から検査・診断を実施しています。心臓の機能を調べる心臓超音波検査のほか、不整脈の発見や脈拍数のコントロールの評価に役立つホルター心電図を備えており、病院へ行かずともある程度の身体管理が可能です。

リハビリテーション科も標榜しているそうですね。

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当院では法人内の介護スタッフと連携し、診察時に必要と判断した方には院内でのリハビリテーションを実施しています。ご希望であれば機械を使ったトレーニングや、ピラティスやバレエなどのレクリエーションにもご参加いただけます。このような地域の健康促進を目的とした活動も、祖父が以前から精力的に取り組んでいたものの一つです。祖父は現在も、クリニックでの診療の傍ら、認知症予防を兼ねた楽しみ・生きがいづくりのためのイベントを開催しています。私も負けずに地域の健康寿命の延伸に貢献すべく、患者さん一人ひとりと向き合い、最高の治療を提供したいと考えています。

病気の診療を通して社会にも貢献したい

こちらで新たに始めた精神科診療についても伺います。

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現在の精神医療は、精神疾患の原因が脳の異常によるものと考えられているために薬物療法がメインとなっており、対話による治療である精神療法はそれほど重要視されていません。しかし、精神疾患のある患者さんは全員何らかの悩みを抱えています。その悩みは薬で解消することはできません。しかし、私の精神療法は患者さんの抱えるさまざまな悩みを解消につなげることが可能と考えております。診察室に入ってから診察室から出るまでの間に気持ちの変化を感じたという患者さんも多数います。それだけには留まらず精神力を強化させるための治療も行っているので、今まではつらいと思っていたことをつらいと思わないでできるようになっていただければうれしいですね。精神療法はある程度しっかりと時間をかけて行うため予約制で行っております。

診療において心がけていることは何ですか?

患者さんとお話しするときは、なるべく相手を不快にさせないように言動に注意しています。診療においては、自分で対応できるか否かを見極めることですね。これには理由があり、私が病院に勤務していた頃、もっと早く紹介してもらえれば良くなったであろう患者さんが重症化した状態で来ることが多かったんです。自身の専門でないにもかかわらず、自院で何ヵ月も治療を続けた結果、さらに悪くなってしまうという事態は避けるべきこと。私が診たほうが良い場合は全力で診療いたしますが、求められる分野に対する力量が足りない場合は、適切な医療機関へ紹介させていただいています。

先生が循環器内科と内科を専門に選んだ理由を教えてください。

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循環器内科を専攻した理由は、心臓を診る科で命を救う診療をしたいと思ったからです。内科領域で扱うがんの中には末期がんもあり、診療科によってはこれ以上打つ手がなく、残念ながら助かる見込みが薄いケースも存在します。しかし循環器内科ならば、やり方次第では助かる可能性があり、積極的な治療を患者さんに提示できます。そんな部分から「命を諦めない科」というイメージを持ったんですよね。その後に内科に進んだのは、開業医になるにあたって必要だったことに加え、「何でも診られる医師」をめざしていたことも理由です。内科全般の診療ができる実力を身につけつつ、何かあったときに他科の医師から頼ってもらえる専門家でもありたいという考えから、最初に循環器内科、次に内科という順でキャリアを積みました。

患者の笑顔と健康を守る「何でも診られる医師」が目標

特に印象に残っている勤務医時代の出来事はありますか?

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医師になって3年目に循環器内科の急性期病棟で勤務をしていた時の話ですが、慢性期病棟で診療されていた患者さんの心不全が悪化したため自分たちのチームで診ることになりました。この患者さんは大動脈炎症候群に合併した心不全で症例検討会を行ってもなかなか原因の解明にたどり着けなかったのです。腕の血圧は120くらいでしたが、ある時足の血圧を測定したところ300くらいあり、この病態は両側鎖骨下動脈狭窄により腕の血圧は実際よりも低値になっていて、本当は腎動脈狭窄による腎血管性高血圧があり高血圧性の心不全を発症していたということだと思い、降圧治療を行いました。この患者さんについては病棟長にもよく気づいたねと褒められ、その後退院された患者さんやご家族からもたいへん感謝されました。常に病気に向き合うのではなく、患者さんや患者さんの病態に向き合う診療を行っていたことも私を成長させたと考えています。

医師としてやりがいを感じるのはどんな時ですか?

精神科医として自分の目の前で患者さんがお元気になっていくのを見るときです。特に精神疾患を抱えた方は、診察室に入ってきたときには本当につらそうな表情をされています。しかし、出ていくときには笑顔になっていることも多々あります。それが何よりやりがいですね。他には職場でつらいことがあって休職になった方が、元の同じ職場に戻る決意をして復職をしてもうまくやれているとの報告を受けると、心の底からうれしく思います。内科医としては、命に関わるような緊急性のある状態の患者さんをしっかりとした治療ができるところに紹介し、命を救うお手伝いができた時も非常にうれしくやりがいを感じます。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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当院は、どのような症状やお悩みにも適切に対応したいと考えています。どこに受診して良いかわからないという場合も、第一に頼ってほしいですね。内科や精神科などという区分けを厳密にする必要はあまりないと思っており、診療科の垣根を越えて何でも診させていただきます。もちろん私一人ですべて行うのではなく、別の医療機関により良い選択肢があるならば、そちらへご紹介いたしますのでご安心ください。一方で専門分野もございますので、動悸や呼吸苦といった循環器系の症状をお持ちの方や、精神的な問題を抱えていらっしゃる方は、気兼ねなくお問い合わせいただければと思います。

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