土屋 尚人 院長、竹内 雅彦 副院長の独自取材記事
はなみずきファミリークリニック
(墨田区/八広駅)
最終更新日:2025/10/17
八広駅徒歩9分、小村井駅徒歩9分とアクセスしやすい「はなみずきファミリークリニック」は、2025年9月1日開院。日本専門医機構認定総合診療専門医の土屋尚人院長と、日本専門医機構認定小児科専門医である竹内雅彦副院長が、それぞれの専門性を生かした診療で小児から高齢者まで幅広い年齢層で地域の家族を丸ごと支えている。発熱のある患者と一般の患者の動線を待合室の段階から分けることで誰もが安心して通院できるよう環境を整えた同院では、レントゲン・超音波・心電図・院内採血などの他、各種感染症の迅速検査にも対応する。診療の特色、総合診療と小児科の診療の特色など、土屋院長と竹内副院長に話を聞いた。
(取材日2025年9月16日)
総合診療&小児科の二診体制で地域の家族を支える
開業の経緯を教えてください。

【土屋院長】総合診療で培った幅広い視点を生かすには、病院よりも地域の診療所が良いと考え、2025年9月1日に開業しました。家族を総合的に診る診療所をめざすにあたり、小児科医は不可欠です。そこで研修医時代からよく知る竹内先生にお声がけしました。竹内先生の大学病院で鍛えられた小児科医としての能力と、小児科医を志したその覚悟を深く尊敬しています。
【竹内副院長】土屋先生は兄の同級生で、私が研修医として務めていた病院で土屋先生が診療されていた頃からのご縁です。土屋先生の診断を丁寧に積み上げる姿勢、そして互いの強みを合わせて「家族で通える場」を形にしたいという思いに共感し、入職を決めました。内科と小児科が協力し、家族に寄り添う診療を実現したいと考えています。
クリニックの特色はどんなところですか。
【土屋院長】総合診療科の医師である私と、大学病院で経験を重ねた小児科医の竹内先生の二診体制で、年齢や症状を問わず受け入れているという、この規模では珍しい厚みがある診療所である点です。家族単位で情報を共有し、急性期から慢性疾患まで横断的に対応します。必要時は専門的な医療機関へ橋渡しし、ご高齢の方は薬の整理、現役世代の方には検診の促しといった、患者背景を踏まえて一貫した医療を提供できる点も当院の大きなメリットです。
【竹内副院長】親は内科、子は小児科……と別々の病院に分かれることなく同じクリニックで受診でき、小児患者が成長しても、自然に内科へと移行できる点は強みです。このようにお子さんからご高齢の方まで3世代で安心して通える「かかりつけ」をめざします。
院内設計や動線にはどのような工夫がなされているのですか。

【土屋院長】設計段階から“安心して受診できる動線”を目標に、発熱と一般の待合室・診察室を明確に分離しました。大まかな時間帯を分けるだけでは突然の発熱に対応しきれないため、構造上の分離で安全性を高める工夫をしています。複数案を比較検討し、受付から検査室、診察室までの流れを短くしつつ交差しない動線を整えました。
【竹内副院長】感染対策を徹底するために、予防接種や健診などを行う一般診察室は、発熱診察室から可能な限り遠い場所に設計しています。また、必ず内科と小児科が隣り合うようになっており、必要に応じて協力しやすい構造となっています。
内科と小児科、検査設備や対応範囲も教えてください。
【土屋院長】採血、レントゲン、超音波検査、心電図、尿検査にも対応しています。レントゲン画像は診断精度のさらなる向上をめざして、医師による診断に加えAI読影支援システムも併用しています。症状と患者さんのご希望に応じて必要な検査を過不足なく、迅速に提供できるよう努めています。
【竹内副院長】院内で当日結果がわかる採血や尿検査用試験紙を導入している他、インフルエンザ、新型コロナウイルス、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルス、マイコプラズマなど各種感染症の迅速検査を準備しています。点滴やレントゲンにも対応し、数値だけでなく症状の変化と併せて評価します。
地域医療で培った、患者に寄り添う「総合診療」を
総合診療ではどのような方針を掲げていますか。

【土屋院長】どんな症状でも診るという方針を取っており、まずは遠慮なくご相談ください。総合診療科で学んだことを生かして、必要な検査、どこまで調べるかを患者さんのご希望と照らし合わせて提案し、家族にも説明して納得を得るということを重視しております。私は総合診療専門医制度の1期生として、さまざまな場所で研鑽を重ね、各科の専門の医師がいない場面でも「自分が最後まで診る」という責任を担う経験を重ねてきました。都会であれば大規模病院への紹介で済む場面でも、そのような病院へは車で2~3時間かかるという場所にお住まいの方を診ることもあり、紹介よりも症状を抑えるための治療で日常を守ることをめざすことがその患者さんにとって最善になることもありました。患者さんごとに正解は違うので一緒に最善の答えを見つけていきたいと考えております。
診療で心がけていることはどんなことですか。

【土屋院長】「こうすべき」を押しつけず、患者さんの意向を尊重しながら最適解へ導けるよう努めています。例えば高血圧でも服薬を望まないという方もいらっしゃいますが、そんなときも薬を押しつけず、1~3ヵ月後に再評価するなど長い目で見ながら関係性を築き上げていくことを心がけています。多すぎる薬の整理なども総合診療科の医師として大事なことであり、他院からの処方の重複や相互作用を点検し、不要な薬剤があれば減薬の提案をいたします。また、検診の受診状況も確認して患者さんの健康維持に取り組みます。最初の相談の窓口であるとともに、生活の事情と治療の折り合いを一緒に探していきます。
小児に優しい工夫満載。3世代を支える医療を未来へ
なぜ竹内先生は小児科を選んだのですか。

【竹内副院長】小児科を選んだのは、もちろん子どもが好きだから。そして急性期の疾患が多く、笑顔に戻る瞬間に多く立ち会えるからです。もちろん難治性や慢性の疾患もありますが、割合としては治癒が見込めるケースが多く、明るい場面に多く関われることに魅力を感じました。大学病院での経験を土台に、診断から治療、予防まで一貫して支えていければと考えています。大人になっても内科を受診でき、同じ場所で診療が途切れません。地域で長く、子どもの「今」と「これから」を支え続けたい。将来、その子が親になり、また子どもを連れて来られる場所でありたいですね。
小児科診療で大切にしていることを教えてください。
【竹内副院長】診察室に恐怖心を抱かないように、子どもたちに人気のキャラクターのシールやぬいぐるみ、カーテン留めなど小物を多く置いています。最も大切にしているのは、ただでさえ具合が悪い中受診している上、痛い検査もあるため必ず応援し、頑張った子は必ず褒めることです。保護者には先進の知見で助言し、予防接種や健診の確認も丁寧に行っています。また感染症シーズンは、検査数値と症状の両面を見て評価し、安心を与えられるようなお声がけも心がけています。病状だけでなく家庭背景にも注目しています。例えば小児の喘息であれば家庭内に喫煙者がいないかを確認し、必要があれば内科にて喫煙への指導を行ってもらえることも当院の強みです。また、私自身も2歳児と0歳児の子育て中ですから、実際に身近で子どもを見ている経験も診療に生かされていると思います。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

【土屋院長】患者さんの健康に対する意識を高め健康な暮らしに寄与するのが目標であり、いわゆる「ヘルスメンテナンス」を意識して診療します。当院は外傷を除くすべての症状の他、「どの科を受診したらいいかわからない」といった方々の窓口となったり、現在飲んでいる薬の相談にも対応します。必要に応じて検査や専門科との連携をしていますので、安心してご受診ください。私も今年生まれたばかりの男子がおりますが、すべて竹内先生にお任せするつもりです。そのくらい信頼している先生ですので、お子さん含め安心してお任せください。
【竹内副院長】今診ている子が大人になり、やがて親となり、その子や孫まで診察したいと思っています。それだけ長くこの地域の健康を支えていくのが目標です。お困り事は病気に限らず、生活のこと、育児のことも遠慮なくご相談ください。些細な変化にも耳を傾け、必要に応じて内科と連携して支えます。

