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豊田 寛朗 院長、豊田 河清 先生、藤田 絢美 先生の独自取材記事

黄河歯科医院

(横浜市瀬谷区/三ツ境駅)

最終更新日:2021/10/12

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相鉄本線の三ツ境駅から徒歩5分の「黄河歯科医院」は、豊田河清先生が1980年に開院し、長きにわたり地域医療を支えてきた。現在は、息子の豊田寛朗先生が院長を務め、娘の藤田絢美先生と3人で診療にあたっている。入れ歯や補綴治療を得意とし、歯科治療の先にある日々の喜びにも目を向ける河清先生、歯周病を専門とし難症例の治療にも対応する寛朗院長、そして自身の子育て経験を生かし、0歳からの口腔ケアに力を入れる絢美先生。それぞれが知識と技術をもち、共通の理念である「食べることは生きること」のもと、何よりも患者とのコミュニケーションを大事にしている。河清先生が制作した目にも鮮やかな切り絵アートが飾られている温かな雰囲気の院内で、朗らかな笑顔が印象的な3人に話を聞いた。

(取材日2019年12月3日)

治療の先にある「食べる喜び」を支えるのが歯科の役割

開院されたのは1980年と伺っています。

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【河清先生】当院には長く通ってくださっている患者さんが多く、30年以上通い続けてくださる患者さんもいます。初診で来られる方も高齢者が多いのですが、いろいろな歯科医院を回ったけれど、「こんなに先生とお話ししたのは初めてです」と言われることもありますね。当院は何か特別な治療をしているわけではありませんが、よくその人の話を聞き、気持ちを理解して、その人に合った治療に努めているということで、通ってくださっているのだと思います。
【寛朗院長】僕は2013年から当院で診療に携わっています。歯周病を専門としており、最近はホームページを見て歯周病を診てほしいという30代~50代の患者さんも増えていますね。見過ごされやすい歯周病の治療にしっかりと取り組み、重症化する前に食い止めていきたいですし、重症化してしまった場合でもしっかりと対応し、可能な限り噛める歯を残せるよう治療を行っていきたいです。

2018年に院長先生が代替わりされ、診療体制も充実したそうですね。

【寛朗院長】大学病院勤務時代に携わってきた、技術的に専門性の高い治療や歯周病治療に関しては自分のスキルをもっと生かし、入れ歯やかぶせ物に関しては父の技術を学んでいきたいと思います。引き継いでいきたいのは、やはり患者さんとの向き合い方ですね。長く通ってくださる方が多いので、信頼関係を築くことが大事になってきますし、患者さんが考えていることを理解し共感できること、話しやすい雰囲気を引き続き大事にしたいと思っています。
【絢美先生】これまで月に1度、自分の子どもと仲の良いお友達を中心に当院で口腔ケアを行っていたのですが、気がついたら人数が増えていて、今は月に3回診療しています。子どもだけの診療日と時間帯を設けていて、他の患者さんを気にせず連れてこられるので、ママたちには評判が良いですね。

こちらの診療方針を教えてください。

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【河清先生】昔は、治療というのは治せば良いと思っていました。入れ歯で噛めて、飲み込んで、食事ができているかどうか、以前はそれを確認するまでに至っていなかったんですね。今は患者さんが「食べられているか」「食に喜びを感じているか」というところまで管理しています。それが歯科だということがわかってきたんですね。入れ歯でも、何かちょっと違和感があるけれども、患者さんが言葉でうまく伝えられないと感じることがあります。それをこちらが感じて、察して、削る、調整するよう心がけます。がんの緩和ケアで、患者さんに寄り添うことが大事だといわれますよね。私たちは歯を治療することによって、患者さんに寄り添い、声を聞いてあげることができるのだと思います。

あらゆる世代に共通する「食べることは生きること」

こちらで取り組んでいる訪問診療について教えてください。

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【河清先生】健康に長生きするためには、要介護や要支援にならない「介護予防」という観点も重要です。その中にオーラルフレイルという概念があって、口腔機能の虚弱が健康寿命を縮める、口の中から健康寿命を延ばそうという考え方が進んでいます。気になるのは、健康で年を取った後に、目標がなくなること。「月に1回通院してケアしましょう、お話ししましょう、元気で当院までの階段を上がってきましょう」、それが目標であっても良いのだと思います。当院には、90歳を超えて、元気に階段を上がってくる患者さんも増えてきました。
【寛朗院長】お口の健康を保つために具体的に取り組んでいることとしては、咀嚼と嚥下の機能を向上させるお口の体操を取り入れ指導しています。年齢を重ねると、嚥下に使われる筋肉も衰えてきて、むせたり、食べこぼしなどが始まり、徐々に飲み込みが難しくなりますから、食べる機能を鍛えることは大事ですね。

訪問歯科診療は院内での治療とは異なる大変さがありそうですね。

【寛朗院長】以前、独居でほとんど寝たきりのおばあさんに入れ歯を作って差し上げたことがありました。最初は嫌がっていましたが、入れ歯を使って物を噛むようになりました。そのうち部屋の中を歩いたり、その方が好きな歌手の映像を見せると身を乗り出したりするようになり、僕の訪問も喜んでくださっていたのですが、突然亡くなられてしまい残念な思いをしました。訪問歯科診療では、家族のキーパーソンになっている人を見つけなければいけません。その人がどこまで患者にエネルギーを注げるのか。介護をしている人にも生活がありますし、本人の限界や家庭の事情もあります。本人が機能を維持して、なるべく自分のことを自分でできるようなサポートができればということと、本人と家族の意向や状態をくみ取った診療ができればと思います。

食べることは大切なのですね。

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【河清先生】そのとおりです。「食べることは生きること」だと思いますね。寝たきりや認知症など、重い病気がある場合には経管栄養というかたちで対応せざるを得ない場合もありますが、安易に食形態を変えるべきではないと考えています。歯科医師の立場としては、「噛んで食べた」と実感できる食事ができるようになってほしいですね。
【絢美先生】もともとここは高齢者の患者さんが多く、たまたま私が子どもたちのケアを始めたわけですが、自分が子育てをしたことで、0歳から2歳までに歯や食べることに対する大事な要素があることに気づきました。離乳食のあげ方、舌の使い方や食べ方、飲み込み方が歯に大きな影響を与えると考えています。早い段階で食べ方の癖などを改善することで、歯で苦労せず過ごすことにつながっていけば良いと思います。

重度歯周病にも歯を残すための方法を提案していきたい

子どもの治療に取り組み始めたきっかけを教えてください。

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【絢美先生】勤務医時代から、口の周りの発達が遅い子どもが多いなと思っていたのですが、自分の子どもを育てるようになってますます感じるようになりました。機能の発達を促すため、風車や何種類かの紙風船を待合室に置いておき、診療を待つ間に吹いてもらうなどしています。ただフッ素を塗るだけでなく、口腔内全体を診て子どもの口腔の成長をサポートしていきたいですね。
【寛朗院長】当院では、治療台のお子さんをみんなで頑張ってなど声かけして応援することもあります。そうすると、よくできる子どもが見本になって、みんながまねするようになりますね。

口腔機能を育てることが大事なのですね。

【河清先生】口腔機能の成長を、小さい頃からうまく誘導してあげなくてはいけません。孫を見ていても、口にいっぱい食べ物を入れて飲み込んでしまうことがあります。「そうではなくて、噛んで食べなさい」と教えます。飲むことは本能ですが、噛むことは学習だと思うんですね。「噛んで、唾液のとろみで飲み込むんだよ」ということを教えると、噛む時の口の形が変わってきます。0歳児の頃から知っておくこと、歯科医師と関わっていくことは大事なことだと思います。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

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【寛朗院長】幸いなことに、当院では、小児、成人、高齢の方までのそれぞれの分野を得意とした歯科医師がそろいました。それぞれがお互いの得意な分野を生かし、幅広い層の患者さんに対し、希望に沿えるような治療を行っていきたいと思います。
【河清先生】歯周病の管理には長い時間がかかります。そのために大事なのはコミュニケーション。患者さんの心をつかんで一緒に治癒に向かっていくことが大事だと思います。

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