長引く咳の奥に潜む病気を知る
呼吸器内科の上手な頼り方とは?
用賀砧公園はるかぜ内科クリニック
(世田谷区/用賀駅)
最終更新日:2026/05/11
- 保険診療
呼吸器内科は、咳や息苦しさなど身近な症状を扱う一方で、受診のタイミングがわかりにくい診療科でもある。長引く咳や喘息、睡眠時無呼吸症候群、アレルギーなど、どのような症状で頼れば良いのか迷う人も少なくないだろう。「用賀砧公園はるかぜ内科クリニック」では、日本呼吸器学会呼吸器専門医による呼吸器診療を行うとともに、日本神経学会神経内科専門医による脳神経内科診療にも対応。さらに、2人の医師はいずれも日本内科学会総合内科専門医で、各症状を入り口に全身の不調や隠れた病気にも目を向けている。健康診断で肺の異常を指摘された場合や、頭痛、めまい、物忘れなどを伴う場合も、院内で専門診療につなげられる体制を構築。気軽に相談できるかかりつけとして、呼吸器内科にどう頼れば良いのかを同院の水間紘子院長に聞いた。
(取材日2026年4月22日)
目次
長引く咳の奥に病気が潜むことも。呼吸器内科を上手に頼るためのヒントとは? 適切な受診で重症化を防ごう
- Q呼吸器の疾患にはどのようなものがありますか?
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A
▲喘息や睡眠時無呼吸症候群、関連するアレルギーまで幅広く診療
一般的に身近なのは喘息です。咳喘息や喘息は、気道に炎症が起こることで咳が長引いたり、気管支が狭くなったりする病気です。ほかにも、感染をきっかけに起こることが多い気管支炎や肺炎、肺の働きが落ちていく慢性閉塞性肺疾患(COPD)、いわゆるタバコによる肺の病気があります。睡眠時無呼吸症候群も呼吸器内科で扱う疾患の一つで、眠っている間に呼吸が止まったり浅くなったりするため、日中の体調や生活習慣病にも関わってきます。また、当院ではアレルギーも診ていますので、花粉症や通年性のアレルギー性鼻炎など、呼吸器症状と関わりの深いご相談にも対応しています。
- Qどのような症状が出ていた場合、受診をするべきですか?
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A
▲呼吸機能検査(スパイロメトリー)で気道や肺機能を詳しく調べる
咳については、2週間以上続く場合が一つの目安です。風邪の後に徐々に良くなっている咳であれば良いのですが、横ばいの状態が続く、悪化している、夜間に強く出るといった場合は注意が必要です。咳以外では、息苦しさ、胸のつっかえ感、胸の痛みなどがあります。睡眠に関わる症状としては、いびきや睡眠中の無呼吸、寝起きの頭痛、日中のだるさのほか、血圧が高く薬を飲んでもコントロールできないなども相談のきっかけになります。また健康診断の胸部エックス線で肺の異常陰影を指摘されたり、呼吸機能検査で異常が見つかったりして受診される方もいます。ご自身では判断しにくい症状も多いため、少し気になる段階でも気軽にご相談ください。
- Q大人の喘息も増えていると聞きました。
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A
▲風邪後に続く咳の背景に喘息が潜むことも。大人も注意が必要
喘息というと「子どもの病気」と思われがちですが、小児喘息がそのまま大人まで続く方もいれば、小児期に一度良くなって大人になり再発する方、成人してから初めて発症する方もいます。大人の喘息のきっかけとして多いのは風邪などの感染症です。風邪をひいてから咳がずっと続くという方は多く、その後喘息に移行することもあります。初期症状としては、長引く咳がわかりやすいと思いますが、夜に悪化する咳、会話中に発作的に出る咳、胸苦しさなどもあります。花粉症やアトピー性皮膚炎、通年性のアレルギー性鼻炎など、アレルギー体質の方やご家族に喘息歴のある方は、特に注意すべきでしょう。
- Q長引く咳などを放置するリスクについて教えてください。
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A
▲患者の理解と納得感を大切にした、わかりやすく丁寧な説明を重視
喘息が背景にある場合は、放置によって気道の炎症が続きます。本来は気管支の狭まりや炎症を抑えるために吸入治療を行いますが、炎症が長引くと気道がだんだん硬くなることがあります。その結果、呼吸機能が低下し、うまく息を吐き出せない閉塞性換気障害が残ることもあります。薬に反応しにくくなり、息苦しさが続く、治療が難しくなる、重症化しやすくなるといったリスクもあります。喘息以外にも、息苦しさや胸の違和感、睡眠時の無呼吸、日中のだるさの背景に、別の病気が隠れていることもあります。長引く症状をそのままにしないことが大切です。
- Qこちらで治療を受けるメリットについて教えてください。
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A
▲どこに相談すべきか迷う症状も、まずは相談を
当院は、総合内科専門医である2人の医師が、それぞれ呼吸器内科と脳神経内科の専門性を生かし、全身を幅広く診療しています。咳や息苦しさで受診された場合でも、頭痛やめまい、しびれ、物忘れなど別の症状を抱えていることがあります。反対に、脳神経内科の症状に、睡眠時無呼吸症候群や生活習慣病、呼吸器の問題が関わっていることもあります。どこにかかれば良いかわからない症状でも、まず内科として受け止め、必要に応じて院内で互いの専門診療につなげられるのは大きな利点です。頭痛は治療の対象だと思っていない方も多く、市販薬などで我慢しているうちに生活に制限がかかっていることもあるため、まずはご相談ください。

