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大内 昇 院長の独自取材記事

大内歯科クリニック

(横浜市瀬谷区/三ツ境駅)

最終更新日:2020/02/17

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瀬谷区に開院して26年の長きにわたり、患者の歯の健康を守り、維持に努めてきた「大内歯科クリニック」。院長の大内昇先生は患者の将来の健康を見据えた全人的医療を実践するベテラン歯科医師。予防も含め、総合的な歯科医療を提供し「私たちの思いを受け止め、20年以上メンテナンスに通ってくださる患者さんが多いのも自慢」と屈託ない笑顔で話す。医師会でも精力的に活動するなど院内外で活躍する日々を送る大内先生に、診療のモットーや地域の歯科医療にかける思いなどを聞いた。
(取材日2019年11月20日)

オーダーメイドの予防歯科診療を実践

最初に、歯科医師を志したきっかけを教えてください。

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両親は歯科医師ではないのですが、親戚が歯科医師で、私も子どもの頃に治療で通っていました。良い先生でしたから、その影響があったのでしょうね。小学生の時には、将来の夢に「歯科医師になりたい」と書いていました。また人と接する仕事がしたいと考えていて、歯科医師ならそれができると思ったことも覚えています。幸い夢をかなえることができ、26年前に地元の二俣川にも近いこの場所に開院することができました。開院以来の患者さんが多く、2世代、3世代と家族で通ってくださったり、引っ越し後も通い続けてくださる方も珍しくありません。ご家族やご友人の紹介で遠方から来てくださる方も多いです。最初は軽い気持ちで来てくださり、その後はしっかりメンテナンスに20年以上通ってくださる患者さんが多いのも、当院の自慢です。

地域の方の歯科治療への意識はいかがですか?

昔と比べて歯科治療に対する意識はとても高くなりました。昔は歯科医院は痛くなってから行くものでしたから、ボロボロの状態の人も多かったです。今はそういう人はほとんど見かけませんね。お子さんの虫歯も昔は多かったのですが、今は親御さんが予防に対して高い意識を持っているので、とても減りました。また高齢の患者さんが多くなりましたが、お口の健康は「食」という生命維持に直結し、健康寿命に関わってきますから、この世代も意識が高いですよ。特に当院は開院当初から予防歯科に力を入れて取り組み、20年以上通ってくださっている患者さんの中には、当院を受診してからほとんど歯を抜いていないという方もたくさんいらっしゃいます。

具体的に、予防歯科の内容を教えてください。

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歯科衛生士は担当制で、患者さん一人ひとりの治療履歴や服薬の状況、重点的に指導すべき点などを熟知した上で口内チェックを行い、経過を記録していきます。こうした個別指導での変化を実感された方が多いからか、最近は検診やメンテナンスに通われる患者さんが、かなり増えています。当院では開院以来、その場しのぎの治療ではなく、トラブルの根本から解決を図り、患者さんの将来の健康を見据えた、予防も含めた総合的なサポートに取り組んできました。責任感と目的意識の高い素晴らしいスタッフにも恵まれ、今いる患者さんたちは私たちの取り組みの意味を受け止めてくださっている方たちなのかな、とうれしく思います。予約がとりづらく、ご迷惑をおかけしていますが、それでもしっかりお話を伺いながら十分な時間をかけて診療するスタイルは守っていきたいと思っています。

最小限の治療で歯を残していく

先生の診療方針をお聞かせください。

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できるだけ「抜かない」「削らない」「神経を取らない」ことをモットーに、最小限の治療で患者さんの歯を残すことです。歯の健康というのは、患者さんがやる気になっていただかないと維持できないものです。患者さんの「口の中を健康にしよう」という気持ちをサポートする思いで、私たちは診療しています。ですから患者さんにお伝えしづらいことでも、本当に大切なことはしっかりお伝えするようにしています。また治療への責任感も大切です。根管治療一つとっても、患者さんの歯を自分が一生診ていくんだという思いで行っています。質の悪い治療を行えば将来的に抜歯せざるを得ない状況になることもあるので、絶対にここで失敗するわけにはいかないぞ、と気合が入ります。そういう私たちの思いに共感していただけた方と、長いお付き合いができることは本当にありがたいです。

瀬谷区の歯科医師会でさまざまな活動に携わっておられるそうですね。

はい。保健所とも連携して、歯科検診や歯のイベントの企画のほか、認知症や災害、虐待などにおける公衆衛生・口腔衛生に関する取り組みに携わっています。歯科と健康には深いつながりがありますから、積極的に関わっていこうというのが現在の方針です。例えば認知症は、これまで歯科はあまり関わっていませんでしたが、誰が歯磨きをして歯科医院に連れて行くのか、という問題があります。口腔内の状態が悪化して食事ができなくなれば胃ろうになってしまうこともありますから、歯科を無視することはできません。私は横浜市の歯科医師会にも所属しているので、他区の取り組みを参考にしたり、横浜市全体でどう取り組んでいくのか意見交換したりしていますが、地域のために歯科ができることはたくさんあると考えていますよ。

院外での活動もお忙しいのですね。

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メインはここでの診療ですから、それを犠牲にすることはありませんが、できるだけのことはしたいと思っています。歯科医師会として力を入れているものでは、老人ホームや障害者施設での講習や指導。木曜に歯科医師会の先生方と手分けして訪問して、お話をしたり、スタッフやご本人への歯磨き指導を行っています。私個人では、20年以上の付き合いのある障害者施設で、年に1~2回、歯科検診をして歯磨き指導や講習を続けています。また常に新しい技術や知識を学んで、患者さんのための最善の選択ができるよう、以前に勤務していたクリニックの勉強会には今も参加をさせてもらっています。

歯科医師は味方。パートナーとして付き合ってほしい

将来を見据えた総合的な歯科医療を実践されていますが、きっかけがあったのでしょうか?

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若い時、全人的医療を実践されている先生の勉強会に参加していたことがあり、その影響をとても受けていると思います。長年診療を続けていると、自分自身がした治療の経過を見ることができ、「患者さんのためになって良かったな」と思いますね。経験を積んだことで、初診の患者さんでも5年後、10年後をある程度予測することができるようになりました。歯科医師にとって経験は大きな強み。もちろん「もっとこうすれば良かった」ということもあるかもしれませんが、それも含めて経験です。患者さんの将来を見据えた治療やケアをすることは昔から重視してきたことですが、経験を積んでより一層実感しています。

印象に残っている患者さんとのエピソードを教えてください。

ここから歩いて10分ほどのところから通われていたおばあさんがいらしたのですが、年を取るにつれて20分、30分と通院に時間がかかるようになり、ついに「今日は40分かかってしまいました。多分、これで最後になると思います」と丁寧にあいさつされて帰られた姿が印象的でした。それから、入れ歯を入れているのに、1度も外して洗ったことがないというおじいさんもいらっしゃいました。入れ歯を外して磨く理由を説明するところからのスタートでしたが、きちんと理解してくださり、それからは「歩いて通えるうちは頑張るよ」と一生懸命通ってくださいました。いよいよ歩けなくなって施設に入られたと聞きましたが、それ以来、「自分はもう年だから口の中のことなんてどうでもいい」という患者さんがいたら、「そんなこと言ったら駄目ですよ。歩けるうちは頑張りましょうよ」とその方の話をするようになりました。

今後の展望と、メッセージをお願いします。

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せっかく出会った患者さんですから、一つ一つの治療やケアをとことん掘り下げていきたいですね。そのためには、CTやマイクロスコープも必要だろうと考えています。歯の健康は何歳であっても重要ですが、70歳、80歳で歯が健康な人はあまりいません。高齢になっても良い状態でいるためには、自分自身で行うケアと、歯科医院でのメンテナンスの両輪が必要です。日常の歯磨きだけで健康な状態が保てる人はまずいないでしょう。歯科医師は、皆さんの健康を守る味方でありパートナーです。患者さんに困っていることや不安を遠慮なく話していただけると、より深い予防歯科診療にもつながります。ご自身はもちろん、子育てでも将来のお口の健康、ひいては全身の健康を意識されると、自然とお子さんもその意識を身につけると思いますよ。

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