玉岡 滉平 院長の独自取材記事
【2025年11月開院予定】鶴橋駅前たまおか肛門・内視鏡クリニック
(大阪市天王寺区/鶴橋駅)
最終更新日:2025/06/30

【2025年11月開院予定】※開院前の情報につき、掲載情報が変更になる場合があります。
複数の路線が行き交う鶴橋駅より徒歩1分。2025年11月に開業予定の「鶴橋駅前たまおか肛門・内視鏡クリニック」は、お尻やおなかの不調に対応するクリニックだ。院長を務める玉岡滉平先生は、消化器外科医として研鑽を積んだ後、お尻のトラブルに悩む人に寄り添った診療をしたいと肛門科でも経験を積んできたという。「お尻のトラブルは相談しにくく、我慢しがちなもの。だからこそ“相談したい”と思ってもらえるクリニックをめざします」と優しい笑顔で語る玉岡院長に、開業の経緯や診療の特徴など話を聞いた。
(取材日2025年6月6日)
お尻のトラブルに悩む人が気軽に受診できる場所
まずは開業に至るまでの経緯からお聞かせください。
私は大学を卒業後、消化器外科を中心に研鑽を積んできました。内視鏡検査はもちろん、胃がん、大腸がんから、潰瘍性大腸炎やクローン病といった難病まで幅広い消化器疾患の治療に携わり、手術にも大きなやりがいを感じていました。しかし多くの患者さんと接する中で「もっと早くに検査を受けていたら良かったのに」と感じることが増え、「患者さんにとって身近なクリニックを自分でつくりたい」という気持ちが大きくなりました。そこから少しずつ自分のクリニックに対するイメージを膨らませていったのですが、これまでの経験を生かせる消化器疾患に対する検査・治療はもちろん、肛門に起きるトラブルを専門的に治療できるクリニックにしたいと思うようになりました。
肛門の治療に興味を持ったのはなぜですか?
肛門の治療を専門的に行う肛門科は、非常に数が少なく、大きな病院にも診療科として開設されていないことが多いんです。しかし、それに反してお尻のトラブルで悩んでいる人は非常に多くいらっしゃいます。ただ、非常にデリケートな部分の診療ですから、受診を恥ずかしく感じたり診療への不安が大きかったりして、一人で我慢している人がとても多いように思います。そのせいで症状が非常に悪化してから駆け込んでくる患者さんが後を絶ちません。また、患者さんからは「どこを受診していいかわからなかった」といった声をお聞きすることもありました。お尻のトラブルは消化器疾患と関連していることもありますので、我慢せず早めに受診することが大切です。そこで、お尻のトラブルに悩んでいる人が、気軽に受診できる場所をつくりたいと考えたのです。
病院の肛門科でも研鑽を積まれたそうですね。
肛門科をやろうと決めてからは、より良い治療をできるように千葉と熊本の肛門科に勤務して経験を積みました。多くの患者さんの診療を担当させていただき多くのことを学びましたし、お尻という一際デリケートな部分を診療する医療機関としての心構えや、患者さんへの心配りについてもあらためて学ぶことができました。これらの経験が自信になり、開業して患者さんに還元していこうという思いが強くなったタイミングで、鶴橋に誕生するクリニックビルがあるというお話をいただき開業を決意。今は開業に向けての準備を一つ一つ進めているところです。鶴橋駅徒歩1分と非常にアクセスが良いので、近隣にお住まいの方はもちろん、お仕事帰りや遠方からもご来院いただけたらうれしいです。
不安な気持ちに配慮し、患者に寄り添った診療を提供
開業されるクリニックのコンセプトについて聞かせてください。
「どんな些細なことでも気軽に相談できるクリニック」をめざしています。病院は誰もがあまり行きたくないと感じているところ。特に症状が軽いとき、症状がないときは、検査のため相談のために受診するのが面倒だと感じることが多いでしょう。特にそれがお尻のトラブルなら受診するかどうか葛藤することもあると思います。ただ、受診をせず我慢することでがんの発見が遅れたり、つらい症状が続いたりする人はとても多いです。受診後の患者さんには「もっと早く受診すれば良かった」と言っていただけることも多いので、患者さんのお気持ちやライフスタイルに寄り添いながら「受診・相談しやすいクリニック」として治療や検査のハードルを少しでも下げていきたいと思っています。
具体的にはどのような診療が受けられるのですか?
1つは肛門科としてお尻のトラブル、具体的にはイボ痔、切れ痔、痔ろうのような肛門の痛みや腫れ、かゆみ、出血などに対する専門的な診断・治療を行います。薬物療法などの保存的治療だけでなく、外科手術も含め幅広い治療の提案が可能ですのでご相談ください。また消化器内科としておなかの症状にも幅広く対応します。食欲不振や腹痛、吐き気や便秘、下痢、おなかの違和感や張りなど、おなかの調子や排便の様子がおかしいときにもご相談いただけます。さらに胃と大腸の内視鏡検査にも対応します。平日だけでなく第2・第4日曜日と土曜日の午後にも内視鏡検査を実施する予定ですので、これまでお仕事が忙しくて検査を受けられなかった方にも検査を検討していただけたらうれしいです。
内視鏡検査に苦手意識を持っている人は多いようです。
そうですね。内視鏡検査は、その必要性を理解していたとしても受けたくない検査だと思います。特に大腸内視鏡検査は下剤への不安もあるでしょうし、恥ずかしいと感じる方も多いです。また、以前に検査を受けたことがあっても痛みや違和感が大きく「もう受けたくない」と思っている人も多いと思います。そこで当院では患者さんの負担を最小限にするため、鎮静剤を使用する予定です。希望があれば胃と大腸を同日に検査することもできますし、お一人お一人の年齢や体調、希望に配慮して無理な検査は決して行いません。検査準備室も用意しますので、院内で下剤を飲んで準備していただくことも可能です。もちろん事前の説明もしっかりと行いますので、不安なことや希望があればぜひお聞かせください。
説明を大切に、毎日の安心をサポートしたい
検査や受診に対する抵抗感や恥ずかしさを解消するため、どんな工夫をされていこうとお考えですか?
診察室内にはカーテンで仕切られたスペースを設け、診察に必要な服の着脱を安心して行っていただける環境を整えています。また、診察中に医師と患者さんが2人きりにならないよう、必ずスタッフが同席する体制を取る予定です。診療の内容によっては、患部の状態を記録するために写真撮影をお願いすることがありますが、必ず事前にご本人の許可をいただいた上で行います。画像を保存するかどうかについても、その都度しっかりと確認しご希望に沿って対応しますのでご安心ください。さらに、患部に触れる必要がある診察では、必ず一つ一つお声がけをしながら進め、患者さんが心の準備を整えられるよう、こまやかな配慮を心がけます。
患者さんへの説明も重視されているそうですね。
医学的に正しい治療を提供することはもちろん大切ですが、それと同じくらい、患者さんご本人が治療内容を理解し、納得していることが重要だと考えています。相談内容はデリケートな内容も多いので、これまで人に相談できずに心配や不安を抱えたまま受診される方が少なくありません。それでも勇気を持って受診してくださった方に対して、一方的に説明して終わりにするのではなく、「本当に理解できたか」「安心していただけたか」に重点を置いてコミュニケーションを取るようにしてこれまで診療を行ってきました。検査や治療の選択肢が複数ある場合は、それぞれのメリット・デメリットをご説明した上で、最終的に患者さんご自身が「これなら納得して受けられる」と思える選択ができるように導くことも私の役目だと思っています。
最後に、今後の展望やメッセージをお願いします。

おなかの不調やお尻のトラブルは、人に相談しにくく、我慢されてしまうことが多い分野です。しかし、我慢を続けることで症状が悪化したり、日常生活に大きな支障を来したりすることも少なくありません。そんなときに「相談してみよう」と思っていただける場所であることが私の目標です。これまで消化器外科・肛門診療に携わる中で培ってきた経験と知識を生かしつつ、何よりも患者さんの気持ちに寄り添う診療を提供いたします。説明はわかりやすく、治療はできるだけ負担の少ない方法を心がけ、どんな不安や疑問にも耳を傾ける姿勢を大切にしていく考えです。小さな違和感でも、「ちょっと気になるな」と思ったら、どうか遠慮せずご相談ください。地域の皆さまが安心して過ごせる毎日をサポートできるよう、誠実に対応していきます。