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河内 修司 院長の独自取材記事

こうち内科・内視鏡クリニック

(福岡市南区/大橋駅)

最終更新日:2025/06/27

河内修司院長 こうち内科・内視鏡クリニック main

福岡市南区長住に開業した「こうち内科・内視鏡クリニック」は、胃・大腸の内視鏡検査を専門とする消化器内科と一般内科を軸に、住民の健康維持に貢献している。院長の河内修司先生は、開業前は勤務医として大規模病院を中心にさまざまな臨床経験を積んできた。「何も症状がないからこそ、定期的に内視鏡検査を受けていただくことが病気の早期発見につながります」と、がんの早期発見・早期治療に尽力。内視鏡検査における患者の身体的・精神的負担を軽減するため工夫も凝らす。今回は、クリニックの開業経緯や河内院長の専門性、苦痛の少ない内視鏡検査へのこだわりなどについて詳しく聞いてみた。

(取材日2025年6月3日)

長年の経験を生かし、こだわりのクリニックで安心感を

開業を決意したきっかけについてお聞かせください。

河内修司院長 こうち内科・内視鏡クリニック1

私が24年間、勤務医として多くの進行がん患者さんを診療してきた中で感じていることがありました。それは、「もっと早く発見できていれば、外科手術や抗がん剤などの大きな治療を受けずに済んだのに」ということです。そういった患者さんは、病院への恐怖心や病気が見つかることへの不安から受診をためらい、がんが進行した状態で来院されるケースがとても多かったと思います。この経験から、がんの早期発見・早期治療で一人でも多くの命を救いたいという強い思いで、2025年5月2日に開業しました。当院では特に胃・大腸内視鏡検査に力を入れ、胃がん・大腸がんの早期発見・治療を目標としています。福岡市南区長住の高齢者が多い地域で、地域の方々が体の不調や不安を「気軽に相談できる」「頼れる」と感じてもらえるクリニックをめざし、健康維持に貢献できるよう努めています。

とてもすてきなクリニックですね。設備や環境に関して、こだわりはありますか。

大腸をきれいにするための液体(腸管洗浄剤)を飲んでいただく大腸内視鏡検査の前処置は、テレビや無料の無線LAN、トイレを備えた専用個室を4室用意することで、プライバシーの確保と快適性の追求に努めました。検査時はご希望に応じて、苦痛を最小限に抑えるため鎮静剤を使用することが可能です。早い回復が見込める薬剤を選び、検査後はリカバリールームでゆっくりお休みいただくことで、「検査がつらかった、きつかった、痛かった」という不快な記憶をできるだけ残さないよう、そして今後の定期的な検査につながるよう努めています。また、クリニック全体をやわらかい雰囲気に統一し、内視鏡検査だけでなく、風邪や日常の不調まで気軽に相談できるような「立ち寄りやすさ」を意識しました。

先生のご専門や、これまでのご経験について教えてください。

河内修司院長 こうち内科・内視鏡クリニック2

私は消化器内科を専門として、勤務医時代は数多くの内視鏡検査を経験してきました。熊本大学医学部を卒業後、九州大学病院や福岡赤十字病院、千早病院といった病院で忙しく働きながらも、臨床面や研究面において大きなステップアップができたと感じています。特に大きなサイズの胃がんや大腸がんの内視鏡的切除など、難易度の高い症例に携わった経験を現在に生かしていきたいですね。それらの経験があったからこそ、患者さんにとって最適な治療判断と、日帰りでの大腸ポリープ切除を含む適切な医療提供につなげられるのだと考えています。また、ピロリ菌の存在を確認する尿素呼気試験は院内で実施が可能であり、その日のうちに結果説明から除菌治療開始までが可能な体制を整えることで、患者さんの負担軽減に努めています。

患者への心を込めたケアで早期発見を支援

クリニックの理念「心温かなクリニック」はどのような場面で意識していますか。

河内修司院長 こうち内科・内視鏡クリニック3

当院の理念には、患者さんの不調や不安に寄り添い、地域の方々が気軽に相談できる「頼れる存在」でありたいという想いが込められています。実は以前勤務していた千早病院でも同様のスローガンを掲げていて、高齢者が多い地域で、「気軽に行きづらい」と思われがちな病院へのハードルを下げることの重要性を学んだんですね。当院があるこのエリアも高齢の単身者が多いため、体調が急変して孤独死につながるリスクを減らすためにも、世間話を通して患者さんの生活背景に深く耳を傾け、信頼関係を築いていきたいと思っています。勤務医時代は患者さんとゆっくり話す時間を取ることが難しかったのですが、今はできる限り患者さんと対話することを意識して診療しています。

「心温かな」医療提供における、スタッフの役割について教えてください。

「心温かなクリニック」の実現には、スタッフの存在が不可欠だと考えています。現在一緒に働いている看護師や受付事務のスタッフのほとんどは、他の病院やクリニックで多くの経験を積んできた人たちです。彼女たちが人あたり良く、患者さんにも丁寧に対応してくれるおかげで、開業してからクリニック全体が非常に快適に機能しています。患者さんがフレンドリーだと感じ、気軽に相談できる雰囲気づくりに貢献してくれていますね。スタッフとのご縁を大切にして、今後も皆一丸となって、患者さんに寄り添った医療を提供していきたいと思います。

早期発見・早期治療の重要性について、具体的に教えてください。

河内修司院長 こうち内科・内視鏡クリニック4

胃がんについては、99%以上がピロリ菌が関与するというデータが出ています。そのため、ピロリ菌の有無について早い段階での診断を推奨しています。検査の結果、胃がん・胃潰瘍・十二指腸潰瘍などのリスクとなるピロリ菌が陽性と判明した場合は、速やかに除菌治療を行い、患者さんの健康維持に大きく貢献できればと思っています。また大腸がんに関しては40歳から増加傾向、50歳以上では大腸がんの危険因子と認定されています。また、ご家族に大腸がんの既往がある場合は通常よりもリスクが高まるため、意識して定期的な検査を行った方が良いでしょう。勤務医時代に胃がんや大腸がんの内視鏡手術に携わった経験から、クリニックレベルでどこまで治療を行い、どこから入院施設のある大きな病院へ紹介すべきかの線引きを自信を持って判断できるようになりました。そのため臨機応変かつ適切な診断をする点においてもどうぞご安心ください。

高い専門性を強みに、頼れるかかりつけ医をめざして

消化器内科をご専門にされて、どのような点にやりがいを感じますか。

河内修司院長 こうち内科・内視鏡クリニック5

学生時代、手先の器用さを生かせる分野として内視鏡検査に魅力を感じ、消化器内科を志しました。内科でありながら技術を要する点が自分に合っていると確信し、この道を選びました。内視鏡により胃がんや大腸がんを早期に発見・治療できることに大きなやりがいを感じています。早期発見であれば、内視鏡による切除で治癒が見込めるため、無症状の段階から検査を受ける大切さを伝えることも私の使命だと考えています。今後も専門性を生かして、地域の皆さんの健康を支えていきたいですね。

地域に根差した、理想の「クリニック像」はありますか。

やはり地域の胃がんや大腸がんの早期発見と早期治療に貢献することが1番です。そして患者さんが気軽に相談できるクリニックとして、専門外のこともできる限り対応しながら幅広く診療していきたいですね。世間話を聞くこともクリニックの役割の一つであり、そこから患者さんのライフスタイルや家族のサポート状況を把握し、必要に応じて地域の保健師などとの連携も視野に入れています。また、ガイドラインに基づいた適切な医療提供を重視しつつ、一般内科や健診も行い、地域のかかりつけ医として信頼される存在をめざしています。高度な治療が必要な場合には、連携病院へ適切に紹介することで、患者さんにとって最善の医療を提供できるよう体制を整えています。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

河内修司院長 こうち内科・内視鏡クリニック6

勤務医時代に培ってきた専門性を生かし、「地域の胃がんや大腸がんの早期発見・早期治療」を大きな目標に掲げております。胃がんや大腸がんは早期発見ができれば、おなかを切らずに内視鏡での切除が可能な場合が多い病気です。しかし、症状が出た頃にはがんが進行しているケースが多いため、症状がないうちから定期的に胃や大腸の内視鏡検査を受けていただくことが何よりも重要です。特に40歳以上の方には、便潜血検査と合わせて大腸内視鏡検査の実施をお勧めします。当院では検査時の苦痛を和らげる工夫を行っておりますので、ぜひ気軽に受けていただきたいです。今後も地域の皆さんが健康で安心して暮らせるよう、どんなお話でも伺いますので、何でもご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃内視鏡検査/1万3000円、大腸内視鏡検査/1万9000円、胃・大腸内視鏡検査同時実施/3万5000円

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