耳鼻咽喉科で受ける
鼻の日帰り手術の流れ
大阪なんばJUN耳鼻咽喉科
(大阪市浪速区/なんば駅)
最終更新日:2025/05/02


- 保険診療
いつまでも続く鼻水や鼻づまり。市販薬や保存的療法で対処していてもなかなか改善せず、そのうちに「こんなもの」だと諦めてしまっている人は多い。難波にある「大阪なんばJUN耳鼻咽喉科」の伊賀順平院長は、そんな患者たちの症状改善をめざして鼻づまりの日帰り手術を提供。手術によって、アレルギー性鼻炎や鼻の構造的な問題である鼻中隔湾曲症の根本的な改善を図っている。「医学の進歩によって、以前は入院が必要だった手術も日帰りでの対応が可能になっています。日帰り手術で負担を最小限にして、1人でも多くの人に楽になってもらえれば」患者とのコミュニケーションを大切に、症状や気持ちに沿った日帰り手術を提案している伊賀院長に、鼻の日帰り手術について詳しく聞かせてもらった。
(取材日2025年4月14日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q鼻の日帰り手術は、どのような症状が適応となりますか?
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A
鼻水や鼻づまりは、治療せずに放置されていることが多い鼻の代表的な症状です。市販薬を使っていてもなかなか改善せず、そのままになっている人も多いかもしれませんね。しかし、それらの症状が季節性のアレルギー性鼻炎、慢性的な副鼻腔炎、または鼻の構造的な問題である鼻中隔湾曲症が原因であれば、それぞれの原因に即した治療を行うことで改善を図ることができます。特に症状がひどい場合や、薬物療法で改善が見込めない場合、再発を繰り返している場合には、手術を検討することになります。また、症状を改善するためのお薬を飲み続けること、頻繁に通院することに負担を感じている方も、手術の適用となります。
- Q手術に伴う痛みが不安です。
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A
どんなに簡単な手術であっても、手術には不安がつきものだと思います。当院ではまず、手術前に十分な時間を設けて患者さんと話し合い、手術に関する不安がなくなるまで丁寧に説明するよう心がけています。手術の際には局所麻酔を使用して手術を行います。手術中・術後の痛みは鎮痛剤によってコントロールしますのでご安心ください。また、手術は内視鏡を使用して行うため手術時間も短く、お体の負担を最小限にできるよう工夫しています。もちろん全身麻酔を希望される場合には、信頼できる病院をご紹介いたします。
- Qこちらで行っている手術の特徴を教えてください。
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A
当院では日帰り手術を行っており、忙しい日々の中でも入院することなくなるべく早く社会復帰できるようにサポートいたします。鼻中隔湾曲症、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎の手術に対応しています。鼻づまりを良くすることによって、寝やすくなる、喉を痛めにくくなる、疲れにくくなる、日中の集中力が上がるようになる、においや味がよくするようになるなど他の症状が良くなる可能性があります。ただし、すべての人が手術をすれば良くなる訳ではないので一度ご相談いただきたいと思います。まずは興味本位で構いませんので、つらい症状を改善したいと思ったら、決心がつくまで何度でも質問してください。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1問診・検査
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受付を済ませたら、まずは待合室で問診票に記載する。いつ頃からどんな症状に悩んでいるのか、わかる範囲で細かく記載したい。治療中の疾患や常用薬がある場合には、忘れずに伝えておくと安心だ。
- 2検査と手術の説明
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医師の問診を受けた後、内視鏡検査、CT検査、血液検査などを行い、症状や希望を確認した上で適切な手術方法を決定。その後手術の内容や当日の注意点など詳しい説明を受ける。同院では患者とのコミュニケーションを重視しており、手術前に不安を払拭したいと丁寧な説明を心がけているそうだ。わからないことや不安なことがあれば、なんでも気軽に質問してほしいとのこと。
- 3局所麻酔
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手術室に入ったら、痛みを抑えるための局所麻酔を行うため、手術中の痛みについて心配する必要はないとのこと。手術中に痛みを感じる場合には意思表示をすることで、麻酔の量を増やすことも可能だそうだ。
- 4手術
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鼻中隔湾曲症の場合、鼻中隔粘膜を切開し、湾曲した骨や軟骨を取り除くための手術を行う。その後、止血を行い、切開した粘膜を縫合して手術は終了。アレルギー性鼻炎の手術では、鼻腔の後方の粘膜に切開を加えて後鼻神経を選択的に切除する。いずれの場合でも皮膚表面に傷がつくことはない。同院ではすべての手術を経験豊富な伊賀院長が担当。すべての手術は健康保険が適用される。
- 5定期通院でアフターフォロー
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手術終了後、鼻呼吸用のシリコーンチューブが入ったスポンジを両側の鼻腔に挿入し、患部を圧迫。リカバリースペースで休憩し、全身状態も含め安全が確認できてから帰宅する。手術当日は安静に過ごし、激しい運動や飲酒、入浴を避けること。手術翌日または翌々日に鼻内のスポンジを除去するために来院し、その後は間隔をあけて経過観察を行う。鼻の中の状態が落ち着くまではおよそ2週間~1ヵ月程度とのこと。