伊賀 順平 院長、野崎 謙吾 先生の独自取材記事
大阪なんばJUN耳鼻咽喉科
(大阪市浪速区/なんば駅)
最終更新日:2026/07/01
複数の鉄道路線が交差する難波の中心地にある「大阪なんばJUN耳鼻咽喉科」。耳、鼻、喉がつらい時に「真っ先に心に浮かぶ場所」をめざして伊賀順平院長が開院。感染症やアレルギー症状の治療はもちろん、鼻づまりの手術や睡眠時無呼吸症候群の治療にも注力するなど、幅広い診療に対応し、患者を支えている。2026年4月で2年目を迎えた同院は、患者数が増えたことから、診療体制も二診制に拡大。勤務医時代に先輩・後輩の仲だった野崎謙吾先生を常勤医師として迎え、診療に厚みが増したという。伊賀院長と野崎先生に、耳鼻咽喉科の診療に対する思いから今後の展望までをじっくりと聞いた。
(取材日2026年4月6日)
二診に拡大し、多くの患者に寄り添える体制へ
開院されて2年目ですね。何か変化はありましたか?

【伊賀院長】開院当初に私が思い描いていたイメージどおりに診療させていただけています。当院のある難波駅周辺は、20~40代の会社にお勤めの働き世代の方が多くいらっしゃいます。また、昔からお住まいの地元の方もおられます。私が診たいと思っていた患者層とぴったり合っていて、すごくやりがいを感じますね。当院が基本予約制にしているのは、お仕事の合間にご来院いただいても、あまり待つことなくスムーズに受診していただけるようにしたいからです。とはいえ、耳鼻咽喉科というのは「突然、つらくなって……」と来院される方も多い診療科ですので、急患の方が来づらくなってしまわないよう、両方をハイブリッドで診させていただけるように配慮しています。
4月から新たに野崎先生を迎えられました。二診制になさった理由をお聞かせください。
【伊賀院長】開院から1年の間におかげさまで、患者さんの数が増えました。それに伴って手術を希望される方も多くなり、受け入れを私1人で続けるのは難しいと判断したことが二診制にした理由です。野崎謙吾先生は鼻の手術経験が豊富で、内視鏡治療にも精通されているので、ぜひ来てほしいと声をかけました。以前、同じ病院で働いていたので気心が知れていますし、診療に対する考え方も近く、開業のコンセプトにも賛同してくれていたので、うまく連携しながらやっていけると思います。なにより、二診になることで診療に厚みが増します。それは患者さんにとっても大きなメリットでしょう。医師は1人から2人に増えると、単純に1+1=2になるのでなく、それ以上に、3や4のパワーを発揮できると考えています。ぜひ、当院のこれからに期待していただきたいですね。
野崎先生はどんな思いで入職されたのでしょう?

【野崎医師】私はこれまで、喉や甲状腺の手術を中心に診療してきました。大きな病院にいたので手術経験は豊富なのですが、無事手術を終えて退院された患者さんが、その後どうされているかについて知ることには限界がありました。そこに不完全さを感じていたのですが、ここでは手術後も患者さんと関わっていけます。患者さんを最初から最後まで診療し、患者さんに寄り添うことができることにわくわくしますね。私が心がけていることは、その方が何に一番困っているのかを知ることです。それを治療したいと思って来られているわけですから、傾聴しながら、できる限り多くの選択肢をご提示し、患者さんに納得してもらえる治療を一緒に決めていくことをめざします。市中の病院との違いを勉強させてもらいながら、伊賀院長と患者さんのお役に立てるよう努力を惜しみません。
一般耳鼻咽喉科診療と日帰り手術の2本柱で挑む
あらためて、診療の特徴をお聞かせください。

【伊賀院長】当院は耳・鼻・喉の病気を幅広く診療しています。一般的な薬物療法に加え、アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎・鼻中隔湾曲症に対する日帰り手術を実施していることが特徴です。また、スギ花粉症やダニアレルギーに対する舌下免疫療法、アレルギーの有無がその日のうちにわかる45項目の迅速アレルギー検査にも対応。花粉症にお悩みの方など、症状の出始めに検査や治療を受けたい方は気軽にご相談ください。隔離室も備えていますので、発熱の外来としてもご利用いただけます。インフルエンザ高感度迅速診断装置も導入していますので、発症直後のウイルス量が少ない段階でもインフルエンザウイルスの診断が可能です。
日帰り手術では、どのようなことに注力されているのでしょうか。
【伊賀院長】「鼻の日帰り手術」と聞いてもあまりピンと来ないかもしれません。私が特に注力しているのは「鼻づまり改善のための手術」です。ひどい鼻づまりは息がしにくいということだけでなく、他のさまざまな体の問題を引き起こします。鼻づまりの改善を図ることによって、寝やすくなることや喉を痛めにくくなることが見込め、匂いや味がよくするようになることも期待できます。ただし、すべての人が手術をすれば症状が良くなるという訳ではないので一度ご相談いただきたいと思います。
睡眠時無呼吸症候群の治療も積極的にされていますね。

【伊賀院長】はい。鼻中隔湾曲症やアレルギー性鼻炎が原因で、睡眠時無呼吸症候群が起きていることがあります。ただ、睡眠時無呼吸症候群の相談となると、呼吸器内科や内科を受診することが多いのではないでしょうか?もちろんそれは間違っていないのですが、鼻にトラブルがある場合は私たち耳鼻咽喉科の出番です。改善しないまま睡眠時無呼吸症候群が悪化すれば、高血圧など全身疾患の原因になることもありますので、当院では必要に応じて他科の先生方と連携しながら治療にあたっています。
患者の相談に乗り、一緒に解決していく
伊賀院長が医師として大切にしていることは何ですか?

【伊賀院長】私が何よりも大切にしているのはコミュニケーションです。鼻の手術といった専門的な治療を提供するのもクリニックを開業した目的の一つではありますが、同時に「気軽になんでも相談できる」医師でいたいという想いもとても強いです。手術をして改善を図ることは大事ですが、本当にその手術をする必要があるかを決める過程もとても重要です。何か不安なこと、困ったことがある時に「あの場所に行けば、あの先生に会えば何とかなる」と思ってもらうことが私の最大の目標です。患者さんのお悩みが私の専門外のことであっても、信頼できる先生を紹介させていただきます。さまざまな活動を通して他の先生方ともコミュニケーションを取っていますので、クリニックではありますが多くの人と協力して皆さんのお役に立ちたいと思っています。
患者さんに接する際に意識されていることも教えてください。
【伊賀院長】患者さんが診察室に入ってくる時の雰囲気をまず見て、その方が置かれている背景までを想像してから、診察を開始します。最初の5秒間で得られる情報を、大事にするのです。反対に、処置は時間をかけてゆっくり進めます。大人でもいらっしゃるのですが、鼻や口から医療器具を挿入する時に、ピクッと体が反応する人がいます。体に硬い器具が入ってくるのは、皆さんが怖いと感じると思いますが、その反応が顕著な方がいらっしゃるのです。その原因は、子どもの頃の耳鼻咽喉科での経験がトラウマになっているのではないか、と思うのです。子どもの患者さんの時はより一層、気をつけます。もし泣いていたり怖がるようなら、当日は治療を行わずお帰りいただくこともあります。まずは、耳鼻咽喉科に慣れてもらうことから始めて、コミュニケーションを取り、怖い場所ではないことを理解してもらってから、治療に入ります。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

【伊賀院長】二診制になり、さらに受診していただきやすくなりました。新しく加わった野崎先生も、診療に対する考え方は私と同じです。患者さんがどんなことがつらくて、それに対して何を提供できるのかを真摯に探ろうとする医師です。どうぞ安心してお任せください。同じ患者さんでも状況が変われば提案する治療内容も変わります。そういうこまやかな配慮ができるクリニックであり続けるため、これからも励んでまいります。

