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頭痛がずっと続くなら
脳神経外科の受診で根本的な改善を

子安脳神経外科クリニック

(横浜市旭区/二俣川駅)

最終更新日:2021/10/12

子安脳神経外科クリニック 頭痛がずっと続くなら 脳神経外科の受診で根本的な改善を 子安脳神経外科クリニック 頭痛がずっと続くなら 脳神経外科の受診で根本的な改善を
  • 保険診療

誰もが一度は経験したことのある頭痛。慢性的な頭痛で悩んでいても、市販薬でその場をしのいでいる人は少なくないだろう。しかし「子安脳神経外科クリニック」の竹井麻生先生は、市販薬を使うことが当たり前だと思わないでほしいと言う。頭痛にはさまざま原因があり、その原因によっては薬を飲まなくても改善が期待できるケースもあるそう。竹井先生の専門は脳神経外科。大学病院で外科の医師としての経験も経て、都内のクリニックでは高齢者も多く診察し、在宅医療にも携わっている。自身の経験と知識を生かして頭痛が起こる原因を掘り下げ、患者とともに考える診療をめざしているという竹井先生に、現代人の頭痛について説明してもらった。

(取材日2019年6月17日)

慢性的な頭痛は、ストレスや生活環境に起因することも。一緒に原因を考え、薬に頼らない治療をめざす

Qまず頭痛にはどんな種類があるのか、教えていただけますか。
A
子安脳神経外科クリニック 頭痛を訴えて来院する患者は多いそうだ

▲頭痛を訴えて来院する患者は多いそうだ

頭痛は一次性頭痛と二次性頭痛に大別されます。くも膜下出血や脳出血、脳腫瘍など、脳の病気が原因で引き起こされるのが二次性頭痛、それ以外の慢性的な頭痛が一次性頭痛です。一般外来で受診される患者さん、いわゆる頭痛持ちの方はほとんどが一次性頭痛で、多くは、緊張型頭痛と片頭痛、群発頭痛に分類されます。頭痛が起こるきっかけは、体質的な要因、ストレス、生活習慣など、多岐にわたります。ですから分類にこだわらず、原因をよく考えながら、ご自身の頭痛と向き合っていただきたいです。

Qどのような症状を訴えられることが多いのでしょうか。
A
子安脳神経外科クリニック 患者によって頭痛の原因はさまざま。それを一緒に探していく

▲患者によって頭痛の原因はさまざま。それを一緒に探していく

女性に特有なのは生理に伴う頭痛ですが、睡眠時無呼吸症候群や、食いしばりによる頭痛は比較的男性に多い印象があります。また男女を問わず学校生活、受験、仕事、育児、介護など、あらゆる環境でストレスがあり、それも頭痛の原因となります。さらに年齢に関係なくスマートフォンの長期間の使用も要因となっています。40代後半くらいからは、男性も女性も更年期の症状も加わります。高齢になると、認知症の初期段階として、頭痛がみられることもあります。

Qでは、どんなタイミングで受診をすればいいのでしょう。
A
子安脳神経外科クリニック 気になったタイミングで一度相談に訪れてほしいと語る

▲気になったタイミングで一度相談に訪れてほしいと語る

二次性頭痛が疑われる場合は緊急に受診しなければ命に関わりますが、それ以外はどんなタイミングでも良いと思います。受診の際には、ご自身の頭痛に関する情報を、できるだけたくさん伝えるようにしてください。診察の際に聞かれるのは、どんなときに頭痛になることが多いのか、時間帯、頻度、長さ、そのときの状況などです。ですから過去に起こった頭痛について、思い返せるのであればメモしておくと、先生にも伝えやすい。たとえ初診でそれができなくても、受診をきっかけに意識すればご自身の頭痛と向き合うことができますので、私も患者さんにお伝えするようにしています。

Q特に気をつけてほしい症状や、注意が必要な頭痛は?
A
子安脳神経外科クリニック 自己判断ではなく、医師に相談することが改善への近道になる

▲自己判断ではなく、医師に相談することが改善への近道になる

頭痛が起こる頻度が高いのに市販薬に頼っている人は、要注意です。場合によっては、薬を飲むことで痛みは治まるかもしれませんが、それは一時的なもので時間がたつと痛みがぶり返して、また薬を飲む。あるいは、これから痛くなると困るからと痛みがないのに薬を飲んでしまう。中には薬が効かないのに飲み続けている人もいますが、薬を飲み続けることで薬物依存型頭痛になることもあります。長引くと原因が何であったかわからなくなってしまうことも多いので、それを考えるきっかけとして、1度相談に来ていただきたいですね。

Qこちらで行っている診察、治療について教えてください。
A
子安脳神経外科クリニック 同院には、二次性頭痛が疑われる際の検査設備も整っているという

▲同院には、二次性頭痛が疑われる際の検査設備も整っているという

二次性頭痛を見逃さないよう、CTやMRIによる検査を行っています。検査の結果、一次性頭痛であれば原因を掘り下げます。同じ緊張型頭痛でも年齢、癖、職業などで原因は違いますし、1人に起こる頭痛が1種類とは限らないこともあるのです。例えば片頭痛持ちの人が更年期の時期にさしかかったら、違うタイプの頭痛が重なってくることもあります。ですから患者さんのお話をよく聞くのは当然ですが、その背景に合わせた原因の可能性を考えることを心がけています。痛みが取れる、薬を飲む頻度を下げることで、ストレスを軽減し楽しく過ごせる時間を増やしていただきたいです。

ドクターからのメッセージ

竹井 麻生先生

近頃の傾向として、過重労働が頭痛の原因になっているケースが増えていると感じます。それこそ必要なのは薬ではなく休養です。このタイプの頭痛は、うつ状態になる一歩手前で起こることも多いので、その点も気をつけて診ています。頭痛を訴えて来院する患者さんは、小さなお子さまからご高齢の方まで幅広く、原因も改善法もさまざまです。年齢や性別によってかかりやすいものもありますが、生活環境によっても、お一人お一人変わってきます。たかが頭痛と思って自己判断をしたり市販薬に頼ったりしすぎず、医師の診察を受けるようにしてください。

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