堀内 健太朗 院長の独自取材記事
いつもジェネラルクリニック 保谷院
(西東京市/保谷駅)
最終更新日:2025/05/15

「医療法人社団HUMAN LOVE」が運営するクリニックの一つとして、2025年4月に開業した「いつもジェネラルクリニック 保谷院」。保谷駅南口から徒歩1分という通いやすい立地にあり、内科、小児科、皮膚科、アレルギー科、外科と幅広く診療。土日祝日も含め10~19時まで診療するなど、受診しやすいように体制を整えている。院長の堀内健太朗先生は、消化器内科の医師として大学病院などで勤務。病院と地域医療、どちらの経験も積むことで患者の全身を診る総合診療の大切さを知り、同法人に入職。法人内のクリニックで診療科の枠を超えたプライマリケアの研鑽を積んだという。「皆さんの健康パートナーとして、地域のお役に立てればうれしいですね」と笑顔で語る堀内院長に、同院の特徴や通いやすさを考えた取り組みについて尋ねた。
(取材日2025年4月25日)
「いつでも・なんでも・どなたでも」相談できる医院へ
まずはクリニックの特徴を教えてください。

当院は「医療法人社団HUMAN LOVE」が運営する「いつもジェネラルクリニック」の一院として、2025年4月1日に開業いたしました。クリニック名には「どなたでも、いつでも気軽に受診できるクリニックでありたい」という思いが込められています。当院の特徴の一つは、「いつも」診療していることです。休診日を設けず、土日祝日も診療しています。現在は19時までの診療ですが、5月からは週1回、21時まで診療することになっており、今後も夜間診療の枠を増やしていく予定です。また、「ジェネラル」とは英語で「一般的な」という意味の言葉ですが、医療の分野では特定の診療科に限らず、幅広い症状や疾患に対応する総合的な診療を意味しており、当院でもさまざまな症状に対応しています。何科に行けば良いかわからないときも、遠慮なくご相談ください。
標榜されている診療科目が幅広いですね。
はい。腹痛・頭痛などの体調不良をはじめ、高血圧・糖尿病といった生活習慣病、湿疹・かゆみなどの皮膚トラブル、花粉症・アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状のほか、すり傷・切り傷・やけどなどの処置や、粉瘤という皮膚の良性腫瘍の切除など小外科にも対応可能です。また、待合スペースが2つあり、発熱などの症状がある方とない方とで分けています。医療用の空気清浄機の設置など感染予防にも取り組んでいますので、安心してご来院いただけると思います。開業前の内覧会には、多くの方が足を運んでくださいました。院内を公開しただけでなく軽食やゲームの出店もしたので、お祭り気分で盛り上がっていましたね。これからも地域の皆さんとのつながりを大切に、いつでも、誰でも、何でも相談できるクリニックをめざしてまいります。
先生のご経歴を教えてください。

大学卒業後、東京女子医科大学病院や埼玉県済生会栗橋病院(現・埼玉県済生会加須病院)などで診療してきました。大学病院では自分の専門である消化器内科の病気にのみ対応していれば良かったのですが、小規模な病院ではすべての診療科がそろっているとは限りません。実際に、私も出向先の病院では消化器内科の診療に加え、入院患者さんの皮膚トラブルに対応する機会もありました。地域医療の現場を経験する中で、専門領域に限らず幅広く診る必要性を痛感し、総合診療に興味を持つようになったのです。そこで2024年に当法人に入職。法人内のクリニックで総合診療の研鑽を積み、2025年4月から当院の院長を務めています。駅から徒歩1分、地元スーパーのお隣というアクセスの良い立地ですから、お買い物のついでに気軽に立ち寄っていただけるような、地域に根差した診療を大切にしていきたいと思っています。
通いやすい環境を整え、地域住民の健康を守る
開業されたばかりですが、どのような患者さんが来院されていますか?

小さなお子さんからご高齢の方まで、幅広い世代の方にご来院いただいています。発熱や腹痛などの急性症状や生活習慣病など、患者さんのニーズもさまざまですが、多いのはじんましんやニキビ、アトピー性皮膚炎など皮膚症状での受診です。患者さんに伺うと、このエリアには皮膚科クリニックが少なく、特に休日診療している医院はあまりないようですね。湿疹やかゆみなどは突然発症することもありますから、当院がお役に立てる場面は多いのではないでしょうか。また、私の専門である消化器内科については、より専門的な診療をご提供したいと考えています。そのため、エックス線検査装置や超音波検査装置には、先進モデルを導入しました。胸部エックス線検査装置にはAIを用いた診断補助機能が搭載されており、医師とAIによるダブルチェックにより疾患の見落としが防げるよう努めています。
そのほか、さまざまな疾患の検査ができるそうですね。
はい。アレルギー検査では一度の少量の採血で39種類のアレルゲンが調べられるタイプに加え、注射器を使わず41種類のアレルゲンを調べられる検査機器も採用しています。後者は、スタンプ型の器具で1滴だけ血液を採取するため、患者さんの負担が少ないのが特徴です。また、血液検査では炎症マーカーのCRPや白血球の数値を迅速に測定できる装置も導入しています。こうした迅速な検査により疾患の早期発見・早期治療につなげることも、一次医療を担うクリニックとしての役割だと考えています。そのほか、ほくろなどの皮膚病変を診るダーモスコピーや、睡眠時無呼吸症候群の検査、ホルター心電図検査にも対応しています。
患者さんの通いやすさを考えた取り組みについて教えてください。

診療日や診療時間を幅広く設定していることに加えて、診療に関するさまざまな手続きをデジタル化するアプリケーションを導入し、院内での待ち時間を減らす工夫をしています。患者さんご自身のスマートフォンにアプリをダウンロードしていただくと、診療予約を取ったり事前に問診表を記入したりできるので、診察までの待ち時間が少なくなることが期待できます。また、クレジットカードを登録しておくとキャッシュレス決済が可能ですので、診療後に会計を待つ時間もありません。お仕事などで忙しいと、体調面で気になることがあっても受診を後回しにしがちですが、土日祝日にも診療し、幅広い疾患の治療や検査に対応するクリニックが身近にあれば、受診のハードルも低くなり、皆さんの健康維持に貢献できるのではないかと思っています。
患者の思いをくみ取り、希望に沿った治療を提案
診療の際に心がけていることを教えてください。

多くの患者さんは、不安やつらさを抱えて来院されます。ですから、目の前の患者さんが何を望んでいるのか、どんな治療を希望されているのかを丁寧にくみ取ることを大切にしています。例えば、経済的な負担を考慮してほしい方もいれば、まずは今の症状を少しでも軽くしたい方もいらっしゃいます。皮膚トラブルに使われるステロイド薬に不安を感じる方も少なくありません。患者さんの思いに寄り添い、ご希望に合わせた適切な治療と検査をご提案できるよう努めています。
ところで先生は、休日はどのように過ごされていますか?
ここ最近はなかなか忙しい日々でしたので何かをやる、ということもあまりなかったのですが、基本的には休日を家で過ごすことはほとんどないですね。旅行に行くこともありますが、一番多いのはゴルフです。体を動かすことが好きなので、スポーツジムにも定期的に通ってリフレッシュしています。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

より患者さんが通いやすくなるよう、夜間診療の枠を少しずつ増やしていきたいと考えています。さらに将来的には、小児科専門の医師との二診制による診療もめざしています。体調が悪くても仕事や学校を休めないから、どの診療科にかかれば良いかわからないから、といった理由で医療を受けられないのはつらいことだと思います。早期に受診していれば少量のお薬で対応できたにもかかわらず、受診を先延ばしにして重症化してしまうケースも考えられます。当院は病気の予防や早期治療を担う一次医療のクリニックとして、通いやすい環境づくりに努めています。疲れが取れない、といった体調面のご相談にも対応いたします。皆さんの健康パートナーとして、地域に根差した診療を心がけてまいります。気軽に足を運んでいただければうれしいですね。