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寺師 史峰 院長、関 洋一郎 先生の独自取材記事

玄和堂歯科診療所

(目黒区/学芸大学駅)

最終更新日:2025/03/12

寺師史峰院長、関洋一郎先生 玄和堂歯科診療所 main

学芸大学駅東口から徒歩2分ほどのにぎやかな商店街の一角にある「玄和堂歯科診療所」。2024年12月に開院した同院は、一般歯科、小児歯科、矯正歯科、歯科口腔外科を標榜し、寺師史峰院長を含めて合計7人の歯科医師と医師が在籍している。歯科医院でありながら医師が在籍する理由は、院内で行う手術に麻酔科の医師が立ち会うためだ。矯正歯科を担当するのは、東京医科歯科大学大学院出身で矯正歯科を専門に27年のキャリアを持つ関洋一郎先生。寺師院長と関先生に開院の経緯やクリニックの特徴について聞いた。

(取材日2025年2月12日)

歯科口腔外科のエキスパートが手術室を活用

寺師院長のご経歴と開院の経緯を教えてください。

寺師史峰院長、関洋一郎先生 玄和堂歯科診療所1

【寺師院長】川崎の「医療法人社団博誠会久世歯科医院」に10年ほど勤め、そのうち5年は分院で院長を務めました。独立することはずっと考えていて、自分のクリニックには手術室を設け、麻酔科の医師立ち合いのもとで手術ができる環境を整えようと決めていました。歯科の基準だと手術に心電図は必要ありませんが、医科の基準だと心電図の設置はマストです。このため、心電図を置き、将来的にはマイクロスコープなども導入したいと考えると広いテナントを探さなくてはなりませんでしたが、この場所に巡り合えたことでやっと開院に至りました。学芸大学駅のあるこのエリアは私の出身地です。この地で生まれ育ち、大学時代に一時的に離れましたが、勤務医時代は学芸大学駅から通勤していました。

麻酔科の医師立ち合いのもとで手術をするメリットは何でしょうか?

【寺師院長】麻酔の免許を持っている歯科医師はたくさんいますが、全身麻酔で起こり得るさまざまな事態に対して対応できるのは、やはり麻酔科の医師だと思います。開院に向け、麻酔科の医師には手術室の設計についてアドバイスを求めました。また、彼の意見を取り入れてつくったのがリカバリールームです。麻酔をして処置が終わった患者さんが1時間ほど待機する場所で、最初はプライバシーを配慮した個室を考えていましたが、むしろ誰からも見えるようにしないと患者さんの状態の変化に気づけないとアドバイスを受けました。また、吐いた物が喉に詰まることがないよう、寝かせずに座らせることが大事だと。それらの助言を反映し、見通しの良い空間にベンチを置いたリカバリールームが完成しました。

手術室を設けた理由と、どのような治療で手術室を使うのか教えてください。

寺師史峰院長、関洋一郎先生 玄和堂歯科診療所2

【寺師院長】前職で口腔外科の処置を担当することがよくありましたが、一般的なユニットでは静脈鎮静を行う際にスタッフの動線を確保することが大変で、専門の手術室の必要性を痛感したからです。また、当院には歯科医師が非常勤を含めて複数人いるので、彼らが集中して処置できる場所をつくりたいと思ったことも理由の一つです。手術室は親知らずの抜歯やインプラント治療の手術、矯正の処置でも使用します。念入りに滅菌する部屋なので、一般歯科の治療で用いることはありません。

東京医科歯科大学出身のベテラン歯科医師が矯正を担当

関先生のご経歴と、こちらで矯正を担当することになった経緯を教えてください。

寺師史峰院長、関洋一郎先生 玄和堂歯科診療所3

【関先生】東京医科歯科大学を卒業し、同大大学院で生理学の研究をしました。卒業後は「医療法人社団博誠会久世歯科医院」に勤め、そこから独立していった歯科医師のもとでも矯正を担当するようになり、今は神奈川や東京の歯科クリニックで治療の担当をしています。当院も同じケースで、寺師院長は医療法人時代の同僚であり、10年以上の付き合いになりますね。

こちらでは、どのような矯正を選択できますか?

【関先生】ワイヤー矯正とマウスピース型装置を用いた矯正に対応しています。近年、歯科業界では、矯正を行ったけれど希望した状態にならず、矯正専門の歯科医師がいる歯科クリニックで再度やり直すケースが増えており、問題になっています。矯正を専門とする歯科医師はワイヤーの施術ができ、これは何年も訓練しないと会得できないものです。ワイヤー矯正は毎月ワイヤーを着け直すことで状況を見ながら微調整を行える点がメリットです。例えば、マウスピース型装置を用いた矯正を始めて、途中からワイヤー矯正に変えるなど、患者さんが望むゴールに向けてフォローをしていける点が、矯正を専門とする歯科医師の強みだと思います。

複数の歯科クリニックで矯正を担当する関先生が感じるこちらのクリニックの特徴や強みを教えてください。

寺師史峰院長、関洋一郎先生 玄和堂歯科診療所4

【関先生】一つは歯科用CTがあるところです。歯の根っこの部分が顔の骨の中にきちんと収まり、安定することをボーンハウジングといいます。歯科用CTは、歯の根っこが骨の中に納まっているかどうかを見ることができ、現代の矯正には不可欠な機材です。矯正には、抜歯せずに歯を大きく動かすための方法があるのですが、その場合、歯の根っこの部分が骨から外れた場所に行ってしまわないかどうか、歯科用CTを撮ることで予測しやすくなります。よほど軽度なケースは別ですが、なるべく歯科用CTを活用して口腔内の状況を確認しながら診察するようにしています。また、矯正のために抜歯が必要になったり、通院中に虫歯が見つかったりしても、紹介状を持って他院に行かずに当院で処置できるところも大きな強みですね。

一般歯科の他、各治療の窓口となるのが院長の役割

寺師院長はどのような治療を担当されていますか?

寺師史峰院長、関洋一郎先生 玄和堂歯科診療所5

【寺師院長】私は一般歯科を担当しています。経験を積んできた分野は虫歯治療や根管治療、あとは入れ歯治療です。一般歯科では9割が保険診療です。理由は患者さんの負担が少ないから。使える素材は限られますが、その分丁寧に時間をかけて治療するようにしています。診察の際は患者さんとコミュニケーションを取り、患者さんの心配事を聞き出せるよう心がけています。症状や治療について説明するときは、エックス線画像を見せ、さらに絵で説明する場合もあります。どこに神経があってどこに虫歯があるのか、歯周病の治療についてなど、絵を描いて説明したほうが患者さんにも伝わりやすいと思いますからね。

矯正や口腔外科の治療を希望する場合はどうすれば良いでしょうか?

【寺師院長】私が窓口になり、矯正なら関先生、インプラント治療はこの歯科医師に、口腔外科なら症状によってより専門性の高い歯科医師に担当してもらうよう割り振るので、どのような治療を希望するにせよ、最初は私がお話を伺います。なお、歯科恐怖症の方などを対象にしたセレーション麻酔にも対応しています。保険診療適用の麻酔ですが、当院ではこれも麻酔科の医師が担当します。日程調整が必要になるため、ご希望の場合はご相談ください。

各分野を専門とする歯科医師たちを寺師院長から一言ずつご紹介ください。

寺師史峰院長、関洋一郎先生 玄和堂歯科診療所6

【寺師院長】矯正を担当する関先生は人柄が良く、勉強家。麻酔科の古賀先生は目の前の患者さんのためなら親身に動いてくれるような方です。口腔外科の米山先生と口腔外科やインプラント治療を専門とする濱本先生は、施術の専門家。以前、米山先生が担当する手術を見る機会がありましたが、安定した技術力がありますね。濱本先生も、私がこれまで見てきた口腔外科の歯科医師の中で、安心して患者さんをお任せすることができるなと思っています。彼はインプラント治療の経験が非常に豊富ですし、口腔外科では交通事故の外傷の治療なども担当していました。当院では、大学院を卒業していたり、15年以上の臨床経験があったりするなど、専門的な歯科医師がそろっていますよ。

今後の目標と読者へのメッセージをお願いします。

【寺師院長】めざすイメージは、専門家が集まった小さな大学病院です。地域の方はもちろん、これまでいくつもの歯科クリニックを渡り歩いてきた患者さんも、安心して長く通える場所になればいいなと思っています。親知らずの抜歯ならあそこへ、矯正ならあそこへと複数の歯科クリニックに通うと時間も初診料もかかりますが、1ヵ所で済めば患者さんの負担も減るのではないでしょうか。地域の皆さまのかかりつけ歯科医院となるべく研鑽しますので、よろしくお願いいたします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/45万円~、ワイヤー矯正/99万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/99万円~、静脈鎮静麻酔/11万円程度

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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