寺師 史峰 院長、関 洋一郎 先生の独自取材記事
玄和堂歯科診療所
(目黒区/学芸大学駅)
最終更新日:2026/10/06
学芸大学駅東口から徒歩2分ほどのにぎやかな商店街の一角にある「玄和堂歯科診療所」。2024年12月に開院した同院は、一般歯科、小児歯科、矯正歯科、歯科口腔外科を標榜し、寺師史峰院長を含めて合計8人の歯科医師と医師が在籍する。歯科医院でありながら医師が在籍する理由は、院内で麻酔を伴う手術を安全性に配慮して対応するためだ。矯正歯科を担当するのは、東京医科歯科大学大学院出身で矯正歯科を専門に約30年のキャリアを持つ関洋一郎先生。寺師院長と関先生に開院の経緯やクリニックの特徴について聞いた。
(取材日2025年2月12日/情報更新日2026年9月11日)
歯科口腔外科のエキスパートがオペ室を活用
寺師院長のご経歴と開院の経緯を教えてください。

【寺師院長】川崎の「医療法人社団博誠会久世歯科医院」に約10年勤務し、そのうち5年は分院長を務めました。分院が全部で5つあり、高度な治療が行えるオペ室を備えるとともに、専門の歯科医師が複数在籍しておりました。いずれは同様の設備と人員を整えた歯科医院を開業したく、高い専門性を持つ歯科医師の確保や理想的な物件選定にじっくりと時間をかけ、2024年12月に開業を迎えました。当院には日本麻酔科学会麻酔科専門医の監修のもと設計されたオペ室を設けておりますが、歯科の基準では手術時に必須とはされていない心電図など、安全面に配慮した医療機器を配置し、麻酔科医立ち会いのもと手術が可能な体制を整えました。また、私以外に7人の経験豊かな専門性の高い歯科医師が在籍しております。実は、学芸大学周辺は私の出身地であり、なじみ深い土地での開業をたいへんうれしく思います。
関先生がこちらで勤務するようになった経緯についてお聞かせください。
【関先生】寺師院長とは、10年以上同じ法人で同僚として働いており、長い付き合いになります。一緒に長く仕事をする中で、お互いの診療に対する考え方や人柄もよく知る関係でした。寺師院長が開業することになった際、「ぜひ矯正治療を担当してほしい」と声をかけてもらったことが、こちらで診療するようになったきっかけです。一般歯科だけでなく、矯正歯科や歯科口腔外科など、各分野を専門にする歯科医師が連携して診療を行うという考えにも共感してお引き受けしました。
オペ室の設置や麻酔科医との連携には、どんなこだわりがありますか?

【寺師院長】複数のスタッフが連携し、質の高い治療をスムーズに提供するため、院内に効率的な動線を確保できるようオペ室周りのレイアウトや配置を整えました。オペ室は親知らずの抜歯やインプラント治療のほか、矯正治療や全身疾患のある患者さんの治療にも対応しています。必要に応じ麻酔科医が立ち会い、安全管理を徹底しています。さらに、術後の患者さんが過ごすリカバリールームも用意しました。専用設備と麻酔科医との連携により、安全に配慮した診療環境づくりを大切にしています。
東京医科歯科大学出身のベテラン歯科医師が矯正を担当
こちらでは、どのような矯正を選択できますか?

【関先生】ワイヤー矯正とマウスピース型装置を用いた矯正に対応しています。近年、歯科業界では、矯正を行ったけれど希望した状態にならず、矯正専門の歯科医師がいる歯科医院で再度やり直すケースが増えており、問題になっています。矯正を専門とする歯科医師はワイヤーの施術ができ、これは何年も訓練しないと会得できないものです。ワイヤー矯正は毎月ワイヤーを着け直すことで状況を見ながら微調整を行える点がメリットです。例えば、マウスピース型装置を用いた矯正を始めて、途中からワイヤー矯正に変えるなど、患者さんが望むゴールに向けてフォローしていける点が、矯正を専門とする歯科医師の強みだと思います。
一般歯科と矯正の両方に対応できることのメリットを教えてください。
【寺師院長】例えば、矯正中に虫歯が見つかった場合や抜歯が必要になった際も、スムーズな情報共有により迅速かつ適切な治療を、専門とする歯科医師が対応します。このように、複数のクリニックを受診する必要なく、一つの場所で一貫した診療を受けられることが大きなメリットだと思います。また、当院では経験を積んだ歯科医師が最初から最後まで責任を持って治療を担当します。その点も患者さんにとって安心できるポイントではないでしょうか。
矯正を担当する関先生が感じるこちらのクリニックの特徴や強みは何ですか?

【関先生】一つは歯科用CTおよびセファロがあることです。歯の根の部分が顔の骨の中にきちんと収まり、安定することをボーンハウジングといいます。歯科用CTは、歯の根が骨の中に収まっているかどうかを見ることができ、現代の矯正には大切な機材です。矯正には、抜歯せずに歯を大きく動かすための方法があるのですが、その場合、歯の根の部分が骨から外れた場所に行ってしまわないかどうか、歯科用CTを撮ることで予測しやすくなります。よほど軽度なケースは別ですが、なるべく歯科用CTを活用して口腔内の状況を確認しながら診察しています。また、矯正のために抜歯が必要になったり、通院中に虫歯が見つかったりしても、紹介状を持って他院に行かずに当院で完結できるところも大きな強みですね。
一般歯科の他、各治療の窓口となるのが院長の役割
寺師院長はどのような治療を担当されていますか?

【寺師院長】私は一般歯科を担当しています。経験を積んできた分野は虫歯治療や根管治療、入れ歯治療です。当院では一般歯科の9割が保険診療ですが、理由として患者さんの経済的負担が少ないからです。使える素材は限られますが、その分丁寧に時間をかけて質にこだわって治療をしています。診察の際は患者さんとコミュニケーションを取り、患者さんの心配事を聞き出せるよう心がけていますよ。症状や治療について説明するときは、エックス線画像を見せ、さらに図説する場合も。どこに神経があってどこに虫歯があるのか、歯周病の治療についてなど、図で説明したほうが患者さんにも伝わりやすいこともありますからね。
矯正や口腔外科の治療を希望する場合はどうすれば良いでしょうか?
【寺師院長】私が窓口になり、矯正なら関先生、インプラント治療はこの歯科医師に、口腔外科なら症状によってより専門性の高い歯科医師に担当してもらうよう割り振るので、どのような治療を希望するにせよ、最初は私がお話を伺います。なお、侵襲の大きい外科処置や歯科恐怖症の方などを対象にしたセデーション麻酔(静脈内鎮静法)にも対応しています。当院では麻酔科医が担当いたしますので、あらかじめ日程調整が必要となります。ご希望の場合はご相談ください。
各分野を専門とする歯科医師たちを寺師院長から一言ずつご紹介ください。

【寺師院長】矯正担当の関先生は人柄が良く、勉強家。麻酔科の古賀先生は目の前の患者さんのためなら親身に動いてくれるような方です。口腔外科の米山先生と口腔外科やインプラント治療を専門とする濱本先生は、施術の専門家。米山先生が担当する手術は安定した技術力があり、濱本先生も、私がこれまで見てきた口腔外科の歯科医師の中で、安心して患者さんを任せることができると思っています。彼はインプラント治療の経験が非常に豊富で、口腔外科では交通事故の外傷の治療なども担当していました。篠田先生は開業医としては私の大先輩にあたる先生で、25年近い臨床経験を積んだ一般歯科のマルチプレイヤー。当院では、大学院卒業者、日本口腔外科学会口腔外科専門医や日本専門医機構麻酔科専門医が在籍するなど、長年の臨床経験に基づいた専門的な知識を持つ歯科医師がそろっています。
今後の目標と読者へのメッセージをお願いします。
【寺師院長】めざすのは、専門家が集まった小さな大学病院です。地域の方はもちろん、これまでいくつもの歯科医院を渡り歩いてきた患者さんも、安心して長く通える場所になればいいなと思っています。親知らずの抜歯ならあそこへ、矯正ならあそこへと複数の歯科医院に通うと時間も初診料もかかりますが、1ヵ所で済めば患者さんの負担も減るのではないでしょうか。皆さまのかかりつけ歯科医院となれるよう研鑽しますので、よろしくお願いいたします。
【関先生】今後も、患者さんの幸せや笑顔のために、適切な診断とわかりやすい説明を大切にしていきたいです。治療は歯科医師が一方的に進めるものではなく、患者さんと私たちが一緒に取り組んでいくものだと考えています。困ったことがあれば、いつでも気軽にお声がけください。信頼関係を築きながら、地域の皆さんのお口の健康をサポートしていきたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/45万円~、ワイヤー矯正/99万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/99万円~、静脈鎮静麻酔/11万円程度
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

