古川 達也 院長の独自取材記事
マハナ 眼科クリニック 古川医院
(神戸市北区/谷上駅)
最終更新日:2025/04/25

有馬線・谷上駅より徒歩1分、駅ビル内の通路から直結でアクセス可という便利な立地に2024年12月に開業した「マハナ 眼科クリニック 古川医院」。マハナとはハワイ語で「居心地のいい場所」。ハワイを代表するラグジュアリーホテルをイメージしたというおしゃれな内装は、とてもリラックスできる空間だ。神戸に生まれ育ち、大学病院や基幹病院で経験を積んだ古川達也院長は、「病気だけ診て終わりではなく、今後どう生活を送っていくのかを患者さんと一緒に考えるような診療をしたい」と語る。そんな古川院長に、同院の診療の特徴、患者への思いなどを聞いた。
(取材日2025年3月17日)
マハナとはハワイ語で「居心地のいい場所」
開業までの道のりを教えてください。

父が同じく眼科の開業医だったこともあって、若い頃からいつかは自分のクリニックを持ちたいという気持ちが漠然とありました。勤務医時代も充実していたのですが、私が尊敬する上司の先生が独立開業したことや、管理職としての仕事よりももっと臨床の現場で多くの患者さんを診たいという気持ちが強くなり、はっきりと開業を意識しました。生まれ育った神戸で開業地を3年ほど探していて、縁あってこの場所に巡り合うことができ、2024年12月に開業しました。良い場所に出会えて本当にラッキーでした。
クリニック名がすてきですね。
マハナとはハワイ語で「居心地のいい場所」の意味で、病気の不安や心配を少しでも解消していただけるような、リラックスできる場所にしたいという思いを込めました。地域の健康を支えるクリニックの役割として、病院ほど敷居が高くなく、誰もが気軽に行きやすい開かれた医療機関をめざしています。そのため、ハワイアンカフェにでも訪れるような気楽な気持ちで来院いただければうれしいです。院内もハワイをコンセプトにして、内装は南国の海をイメージさせる明るい水色と白木の木目を基調としています。待合室は窓を大きくして明るい日差しが入るようにし、スペースも広々と取りました。環境音楽もハワイアンで、ロゴマークもプルメリアの花をモチーフにしているんですよ。
こちらではどのような患者さんが多いのでしょうか?

開業してまだ間もないので、病院からの紹介が多いと思っていたのですが、意外にも新規の患者さんにも結構来ていただいています。年齢層は幅広いのですが、50歳から60歳代ぐらいの方が多いでしょうか。保育園が100メートル以内に3ヵ所あるので、子どもさんも多いですね。お子さんを診たら、お母さん、おばあちゃんと3世代、ファミリーで来てくれたりもします。この地域は温かい人柄の人が多く、住民同士のつながりがあって、ほとんど皆さんクチコミで来ていただいています。主訴については、一般眼科的な、見えづらい、涙や目やに、まぶしく見える、ドライアイ、アレルギーなどもありますし、白内障、緑内障、眼瞼下垂症などさまざまです。日帰り手術にも対応しています。老眼で見えづらくなってきたけど、なかなか眼科に専門的に見てもらう機会がなかったから、近くに眼科が来てくれて良かったと言ってくださる方もいます。
今まで選べなかった先端的な眼科診療を地域に提供
こちらの診療内容の特徴を教えてください。

一般的な眼科疾患はもちろんのこと、白内障手術をはじめ、緑内障、眼瞼疾患などの幅広い診療を行います。当院の強みとして疾患ごとに専門の先生方に来ていただく体制を築いています。また、妻が美容医療の医師ですので相互協力も可能です。私自身の考えとして、地域の皆さまに今まで選べなかった眼科診療の選択肢を増やしたいという思いがあります。昨今の情報社会の中で、新しい眼科治療法の情報もあふれています。同じ保険料なのに大都市の梅田ではできて、ここではできない治療法があるという状況を変えていきたいですね。例えば、「オルソケラトロジー」という近視矯正方法は、特殊なハードコンタクトレンズを就寝中に装用し、角膜の形を変形させることで、手術をせず裸眼の視力を補正するための治療です。自費診療になってしまうのですが、医師として引き出しを多く持ち、豊富な選択肢を提供することが大切です。
小児眼科にも力を入れていらっしゃるそうですね。
最近のお子さんの病気だとアレルギーや視力低下の相談も多いですね。特に、0歳児や1、2歳のお子さんをお持ちの親御さんは、こんなちょっとしたことで受診しても良いのかと遠慮してしまうこともあると思います。例えば目が赤いとか、涙がいつもより多い気がするとか。些細な違和感のかげに大きな病気が潜んでいるかもしれません。例を挙げると先天性の鼻涙管閉塞症など、早期に治療が必要な病気もあります。私自身も娘を持つ父親として、子どもの病気の不安や子育ての大変さがよくわかります。だからこそ子育て世代の親御さんを応援したいと思っていますし、親御さんの不安な気持ちに寄り添い丁寧に診察を行っています。キッズスペースも設置しています。子育てに関する悩みも、遠慮なく相談してくださいね。できる限り力になりたいと思っています。
診療についてのこだわりはありますか?

手術の準備には徹底的にこだわります。私が最も尊敬する師匠の先生がよく言っていたことですが、「手術は準備が8割」です。準備に手術の出来・不出来がかかっていると言っても過言ではありません。手術の前に、患者さんの目の状態を詳しく検査し、手術の方法を慎重に検討します。どんなトラブルが起こっても対応できるように、事前にすべてシミュレーションしておきます。使用する器具の準備や片づけ、手入れなどもすべて自分で丁寧に行います。手術中も、常に緊張感を持って、集中力を切らさないように心がけています。手術は、患者さんの人生を左右する、大切なものですからね。決して、慣れた手つきで、流れ作業のように行うことはありません。手術は、あくまでスタート地点です。手術後の経過が良くなければ意味がないです。患者さんが、手術後も快適な生活を送れるように、しっかりとサポートしていきたいと思っています。
病気を見て終わりではなく、一緒に今後の生活を考える
患者さんとのコミュニケーションで心がけていることはありますか?

帰るときに納得して満足して帰っていただけるようなコミュニケーションが取れるように心がけています。医師側がどんなに丁寧に接していても、当事者の患者さんにとっては、あそこが悪い、ここが悪い、こんな治療の必要があるという話は、やはり気持ちが沈むと思うんです。そんな患者さんを放置したままというのは、医師として力不足だと思います。病気だけ見て終わりではなく、今後どういう生活を送っていくのか、治療とともに歩む生活もそこまで悪くないと思えるよう一緒に考えなくては駄目だと思います。話し方は普段の私のままですね。変に丁寧な言葉遣いをしたりかしこまったりすると、患者さんも緊張してしまうと思うので、ありのままの自分で、患者さんと接するように心しています。できるだけ専門用語を使わずに、わかりやすい言葉で説明します。子どもさんでもわかるように、例え話を使ったり図を使ったりして工夫しています。
お休みの日の過ごし方を教えてください。
オフの時間は、家族との時間を大切にしています。特に娘と過ごす時間が何よりの癒やしです。娘は5歳になったばかりで、とてもかわいいです。あと、趣味はスニーカー収集です。スニーカーは昔から好きでたくさん持っています。新しいスニーカーを見に行ったり、自分で手入れをしたりするのが好きです。サーフィンも好きです。サーフィンをしにハワイにもよく行きましたし、今は徳島がお気に入りです。妻もサーフィンが趣味で娘をボードに乗せたりして一緒に遊んでいます。
今後の抱負と、読者へのメッセージをお願いします。

一般眼科はもちろんのこと、今後は先端的な治療の提供も増やしていきたいですね。スタッフもみんな頑張ってくれているので、いつか全員をハワイに連れて行くことが目標なんですよ。まだスタートしたばかりですけど、良いスタッフが良い職場環境で良い診療をしていたら、自然と患者さんは集まってくると思うんです。昨今はインターネットで調べる方も多いですが、やはり医学的な判断が重要です。ちょっとした目の疲れやかゆみ、見えづらいなど不調を感じたら、どんな些細な違和感でも構いませんので、遠慮なく来院していただけたらと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはオルソケラトロジー/定額レンタル契約(両眼初年度):13万2000円