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小向 昌枝 院長の独自取材記事

たま内科・循環器内科

(川崎市麻生区/新百合ヶ丘駅)

最終更新日:2025/03/03

小向昌枝院長 たま内科・循環器内科 main

小田急線・新百合ヶ丘駅から徒歩5分ほどの駅近で、広々とした駐車場を完備したスーパーマーケットと同施設にある「たま内科・循環器内科」。2024年12月に開業したクリニックで、院内は白やベージュを基調とした清潔感のある空間となっている。新型感染症の感染拡大後の開業とあって、感染症患者用の待合室を備え、患者やスタッフ、それぞれの動線まで考慮した造りとなっている。大学病院で研鑽を積みながら地域医療提供をめざし、開業に向け準備を進めてきたという小向昌枝院長。やわらかな雰囲気と落ち着いた物腰の小向院長に、クリニックの診療内容や患者への思いなどを聞いた。

(取材日2025年2月7日)

地域医療に携わるために、大学病院で研鑽

開業の経緯を教えてください。

小向昌枝院長 たま内科・循環器内科1

医師になった当初から、地域医療に貢献する開業医をめざしていました。大学病院では高度医療を学びながら、身近なクリニックで専門的な検査を提供したいといった自分なりの地域医療への携わり方を考えて準備を進めてきました。開業前は、聖マリアンナ医科大学放射線科や、昭和大学藤が丘病院の循環器内科で10年ほど心エコー(心臓超音波)の検査に従事。出産を機に昭和大学藤が丘病院を離れた後は、関連病院に勤務しながら、学位論文の執筆や研究に取り組みました。育児がひと段落したところで、この物件とご縁があり、開業を決めたんです。循環器内科は、高齢で家族の介助が必要な患者さんもいらっしゃるため、開業するなら駅近や駐車場完備の物件がいいと思っていたので、以前より知っていたこの新百合ヶ丘で見つけられて良かったと思っています。

先生が医師を志したきっかけは何だったのでしょう。

父が開業医で、子どもの頃から医療というものが近くにありました。小さい頃、診療後に残った仕事をしている父親のいる診察室に行って遊んでいた、という思い出がありますね。なので、医療に携わることに抵抗がなく、私の中ではごく自然に医師の道に進んだように思います。私が研修医の頃と違い、今は女性が働きやすい時代になり、私自身も医師として仕事をしながら妊娠、出産、子育てを経験し、その後開業して今に至ります。公私を両立させて開業医をめざす女性たちに、今度は私が自分なりの経験を伝えたり、姿を見せたりすることで、医師を志す人たちを応援できたらとも思っています。

診療方針や、検査体制について伺います。

小向昌枝院長 たま内科・循環器内科2

診療方針は、まず患者さんのご希望を第一にしっかり状況やお悩みをお聞きし、ご納得していただいた上で検査や治療を進めるようにしています。また、感染待合室を設けたことは、あらゆる患者さんのリスクを減らすためにこだわった点でもあります。また、近年は高齢化の影響で心不全の患者さんが増えているため、スムーズな流れで診察・処置が行えるよう設備を整え、心エコー(心臓超音波)検査を行ったら、その場でご説明ができるようにしています。このほか、脈波ホルター心電図などの心臓検査、さまざまな症状に対応できる検査環境を整備しています。

感染症対策を徹底。安全性を重視した医療で地域貢献を

院内の造りや動線にも配慮されたそうですね。

小向昌枝院長 たま内科・循環器内科3

新型感染症の流行時は、どこの病院でも感染した患者さんの受け入れや、一般患者さんの診察をどう分けていくかに苦慮していました。当時、クリニックの外で待ったり、検査をしたりという方も多かったのではないでしょうか。そのため、当院の開業にあたっては、感染待合室を設置し、一般の患者さんと感染症の患者さんの動線を分離。循環器内科を標榜する以上、重度の循環器疾患の患者さんも来院されますから、そういった方も安心して受診できる環境を整える必要がありました。来院時に熱が37.5度以上ある方や、ご自身で検査済みで陽性反応が見られた方は、感染待合室にご案内し、検査や診察などはすべてその部屋で行えるようにしています。

そのほかクリニックの特徴を挙げると、どんなところだと思いますか?

キャッシュレス決済や自動精算機、簡単にできる予約フォームなどのデジタルシステムを導入しています。今は、ご高齢でもスマホを持っている方が増えていますし、今後もオンライン上でさまざまなサービスを受けることが当たり前の時代になっていくと思います。こうしたシステムを導入することは、患者さんやご家族にとっても外来時間の短縮につながり、仕事の簡潔化や無駄を省くという点でスタッフにとっても、メリットがあると考えています。患者さんにとっては大きな負担となる病院での長い待ち時間は、ずっと解決したいと考えていたことだったので、開業する際にはぜひ導入したいと思いました。

診察の際に気を配っていることはありますか?

小向昌枝院長 たま内科・循環器内科4

私たち医療従事者が思っている以上に患者さんは医療用語をご存じではありません。できるだけ専門用語を使わず、わかりやすい言葉で丁寧に説明し、お伝えするように心がけています。内容が専門的で難しい場合は、さらに深掘りしてより簡潔に解説するようにし、患者さんに理解・同意していただくこと一番に考え、診察を行っています。診療では、症状に応じた検査を行い、必要であれば近隣の病院におつなぎするようにしています。

受診科目に悩んだときこそ、来院してほしい

どのような患者さんに受診をお勧めしたいですか?

小向昌枝院長 たま内科・循環器内科5

私の専門が循環器内科ということもあって、現在は、高血圧症や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病で困っている方や、胸に痛みがある方、大きな病院での治療後に「この後は近くのクリニックへ」と指示をもらったけれど、どこへ行っていいかわからないという方などがよくいらしています。当院は一般内科診療も行っていますから、発熱やだるさなど、風邪やウイルス感染を疑うような体の不調がある場合も気軽にお越しいだきたいです。健康診断で数値が引っかかったけれど、どこで診てもらえばいいのかわからないという方、女性の場合、胸の痛みは更年期症状によるものもあるのですが、婦人科に行くべきか悩んでいるという方も、まずはご相談にいらしていただけたらと思います。

今後、どのようなクリニックをめざしていきたいとお考えですか?

症状がなくとも、健康管理のために気軽に足を運べるような体制をつくっていけたらと思います。インフルエンザやHPVなどの予防接種も実施していますし、 ご高齢の方も含めご希望の方には各種ワクチンの定期接種もお申し込みいただけます。今後は、健康診断ができるように準備も進めています。また循環器に影響を及ぼす疾患に睡眠時無呼吸症候群がありますが、その治療に用いる鼻に装着するマスク型のシーパップ(CPAP)という医療機器も導入しておりますので、睡眠時無呼吸症候群かもしれないとお悩みの方も、ぜひご相談にいらしていただけたらと思います。地域のかかりつけ医として、ご自身の症状がどこに行ったら良いかわからないというときに、一番に頼っていただけるようなクリニックをめざしています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

小向昌枝院長 たま内科・循環器内科6

開業してまだ日が浅いので、「ここにクリニックがあったのか」という方も多くいらっしゃると思います。医師に診てもらうべきかどうか悩むような、ちょっとした症状でも構いませんので、まずはご相談ください。当院は中学生以上でしたらどなたでもご来院いただけます。お一人で来られる方もいれば、パートナーやご家族と一緒に受診される方もいらっしゃいます。介助、お付き添いの方も含め、家族ぐるみでいらしていただけたらと思います。デジタルシステムを導入していますので、待ち時間を減らしたい方やお忙しい方もお待ちしております。

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