歯並びと全身の関係性とは?
子どもの健やかな未来を育む小児矯正
ライトハウスデンタルクリニック
(横浜市青葉区/青葉台駅)
最終更新日:2025/04/08


- 自由診療
「お子さんの歯並び、ちゃんと並ぶのか心配になりませんか?」。そう呼びかけるのは、日々多くの子どもたちの口腔のトラブル改善に力を注いでいる「ライトハウスデンタルクリニック」の中村貴則院長だ。自身も4人の子育て真っ最中のパパ。4人それぞれどのように歯が生えてくるか、ドキドキしながら観察しているのだそう。以前よりも永久歯がどのように生えてくるか早期に予測できる時代になり、「永久歯を抜歯せずに歯並びの改善が望めるようになりました」とほほ笑む。マウスピース型装置による咬合誘導と口腔筋のトレーニングで、口腔周辺と顎の成長を促し正しく永久歯が生えそろうことをめざす中村院長に、健やかな健康を育む小児矯正治療について詳しく聞いた。
(取材日2025年3月10日)
目次
毎日コツコツと積み重ね習慣化することで適切な口腔機能の定着をめざす、未来の健康につながる小児矯正
- Q小児矯正は何歳頃から始めると良いのでしょうか?
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A
▲キッズスペースは、色とりどりの空間に
基本的に小学校に入学前後の年齢、6~7歳を目安に開始されるのが望ましいでしょう。というのが、毎日1時間と就寝時はマウスピース型の咬合誘導装置を入れなければならず、お口の体操も毎日2~5分程度お子さんご自身で行ってもらう治療になりますので、本人のやる気や理解度という観点からこのくらいの年齢での開始をお勧めしています。ただし、受け口のお子さんに関しては3歳くらいからの開始を推奨。出っ歯は下顎の成長が弱いのが原因に対し、受け口はその逆で下顎が成長しすぎていることが主な原因なので、成長しすぎたものを元に戻すことはできません。早い段階で介入し、上顎の成長を促すことで正しい噛み合わせをめざします。
- Q子どもの頃から矯正を始めるメリットについて教えてください。
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A
▲自宅でトレーニングが可能なように、資料とファイルを渡す
顎の成長を利用できる点が最大のメリットだと考えます。子どもは成長の伸びしろが十分にありますので、早期に治療を開始すれば大人の歯が適切に並ぶスペースを作ることが期待でき、その結果永久歯を抜歯せずに済むことも望めます。歯並びが悪いと歯ブラシが隅々まで行き届かず、虫歯や歯周病のリスクが向上。そのため、将来歯を失うリスクが高まります。また、口腔習癖や舌の位置で歯並びへの影響があることをご存じでしょうか。頬づえをつく、姿勢が悪い、顎が小さいことから舌が正しい位置に収まらないなど、歯並びが悪くなる原因はさまざま。その根本的な原因の早期改善を図ることで、今後起こり得るリスク回避が大いに期待できるのです。
- Qこちらでの小児矯正の特徴について詳しく教えていただけますか?
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A
▲一人ひとりに合った治療法を提案する
全身の健康をめざすのが当院の小児矯正における特徴です。歯並びと全身の健康と聞いても、どんな関係性があるのかイメージできない親御さんも多いのではないでしょうか。近年、お口がぽかんと開いているお子さんが増えてきました。出っ歯や歯並びが原因で口が閉じない場合、本来の鼻呼吸ではなく口呼吸をしている子がほとんど。そのため風邪をひきやすく、鼻詰まりやいびきなど、耳鼻科領域のトラブルを抱えている子も少なくありません。睡眠の質が悪くなると、集中力にも悪影響を及ぼす可能性も高ります。このように、歯並びや噛み合わせの悪さは、口腔周辺の組織に悪影響を及ぼすこともあるため、早期に改善することが大切です。
- Q小児矯正の流れやかかる期間について知りたいです。
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A
▲トレーニングルーム。子どもの成長に合わせた高さの机を設置
治療はまず診査・診断を実施。先進機器を用いて口腔内、顔貌、全身の撮影、咀嚼や嚥下も動画で撮影します。それらの資料をもとに口腔内の状況や口腔習癖、骨格や姿勢まで徹底的に分析。個々のお子さんに適した治療計画を立案します。顎が小さく、口腔習癖が原因でトラブルが起きている場合は、歯並びに関係する舌、唇、頬などの口腔周囲筋の機能訓練で口腔習癖の改善を図り、それと並行してマウスピース型の咬合誘導装置による歯と顎の位置の調整を進めます。口腔周囲筋の訓練は、専用のトレーニングルームにてマンツーマンで指導。通院頻度は月に1度で、期間は2~3年ほどを目安にしていただいています。
- Q治療中に自宅で行うケアや気をつけるべきことは何でしょう。
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A
▲モチベーションを保つためのアドバイスも実施する
起きている時間帯に1時間、あと就寝時にマウスピース型装置を装着してもらうことと、お口の体操を毎日2~5分程度やっていただくことが重要になります。しかし、子どものモチベーションは毎日一定ではありませんから、親御さんのサポートやケアが大切になります。そのため、治療を始める前にお子さんのやる気や理解度、親御さんがサポートできる生活習慣であるのかをしっかりと確認させていただいています。また、ほかの矯正装置に比べると虫歯になりづらいですが、歯ブラシを怠れば当然歯肉炎や虫歯になるリスクはありますので、矯正期間中は特に注意深く歯のケアを行うという点にも気をつけていただくようお伝えしています。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正(マウスピース型装置による咬合誘導+口腔筋機能療法)/35~45万円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。