患者の不安や苦痛の軽減を追求
大腸内視鏡検査
with Lifeクリニック 大宮駅前
(さいたま市大宮区/大宮駅)
最終更新日:2025/07/01


- 保険診療
がんをはじめとする大腸のさまざまな病気の早期発見や診断に欠かせないのが、大腸内視鏡検査。一方で、大腸内視鏡検査について、「怖い」「痛い」「恥ずかしい」といったネガティブなイメージを持つ人も少なくないだろう。そして、「当院では、大腸内視鏡検査に対する患者さんの不安を和らげ、リラックスして検査を受けていただけるように努めています」と話すのが、「with Lifeクリニック 大宮駅前」の平澤大先生だ。同院では、個室の内視鏡検査前処置室を用意していることに加え、検査では鎮静剤を使用するなど、大腸内視鏡検査を安心して受けてもらうための、さまざまな工夫を凝らしているという。そこで平澤先生に、同院の大腸内視鏡検査の取り組みについて詳しく教えてもらった。
(取材日2025年5月17日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qどのようなときに、大腸内視鏡検査を受けたほうが良いのですか?
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A
大腸内視鏡検査の一番の目的は、大腸がんを早期発見することです。そのため、定期健診などで行う便潜血検査が陽性になった場合や血便が出ているとき、腹痛、下痢や便秘を繰り返している場合には必ず受けるようにしてください。また、便潜血検査の偽陰性率も20%程度あるとされていますので、できれば数年に1回など定期的に受けておくと安心でしょう。日本のガイドラインでは、大腸がんの内視鏡検査を1回受けて陰性だった場合、5年に1回の検査受診が推奨されています。さらに、大腸がんのリスクが高まる40歳以上や、家族や親類に大腸がんの既往歴がある場合は、それよりも若いうちから受けておくことをお勧めします。
- Q検査中に痛みなどはあるのですか?
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A
大腸内視鏡検査での痛みは個人差が大きく、苦痛を感じやすい方もいれば、ほぼ何も感じずに受けられる方もいます。若年層は痛みに対する閾値が低いため痛みを感じやすい一方で、高齢者は感覚が鈍くなっていることが多く、痛みを感じにくい傾向があります。また、腹部の手術歴があると、腹腔内に癒着が生じていることがあるほか、腸が長い方では、スコープ挿入時に無理な力がかかり、痛みが生じることがあります。こうした背景から、当院の大腸内視鏡検査では、基本的に鎮静剤を使用しています。眠っているような状態で検査を行うので、痛みをほとんど感じず、中には検査を受けたこと自体を覚えていないという場合も少なくありません。
- Qこちらの大腸内視鏡検査の特徴について教えてください。
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A
大腸内視鏡検査のもう一つの問題に、前処置の大変さがあります。大腸に便が残っていると詳細に観察できませんので、便がまったくない空っぽの状態にしなくてはなりません。そのため、検査前に約2リットルの下剤を飲んでもらう必要がありますが、下剤を飲むと数分おきに何回もトイレに行くことになります。当院では、その際の患者さんの負担を極力少なくするため、個別のトイレがついた個室の内視鏡検査前処置室を用意しています。スタッフも近くに待機していますので、患者さんは安心して、快適な環境で前処置を行うことができます。また、先進の内視鏡システムで、内視鏡を専門とする医師が検査を行っており、女性医師による検査も可能です。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1医師の診察を受ける
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受付を済ませると問診票を渡されるので必要事項を記入する。続けて医師の診察を受け、その結果、大腸内視鏡検査を受けることになったら、検査日を予約。予約時には、検査前日に食べる検査食と同日の夜に服用する下剤を渡される。また、検査当日の前処置を自宅で行う場合には、そのための下剤も渡される。検査の3日前頃から便通を整えるようにし、前日は指示に従って検査食を取るほか、水分を多く取るよう心がけよう。
- 2検査のための前処置を行う
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検査が午前中に行われる場合は朝食を、午後の場合は昼食を控え、検査の4時間前に来院する。受付後は個室の検査前処置室に案内され、患者は約2リットルの下剤を数回に分けて服用する。排便が薄い黄色の水様便になれば、前処置は完了。その間に、検査着に着替える。同院では、専用のトイレを備えた個室の検査前処置室が用意されており、患者はプライバシーに配慮された快適な空間の中で、リラックスして前処置を行うことが可能だ。
- 3大腸内視鏡検査を受ける
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検査室へ徒歩で移動し、検査台に横になる。その後、鎮静剤が投与され、患者が眠ったような状態になったら検査が開始される。検査では、医師が肛門からファイバースコープを挿入し、盲腸まで進めた後、少しずつ引き抜きながら小腸の一部と大腸の粘膜を目視で観察する。検査にかかる時間はおよそ15分。その間は鎮静剤により、患者は不安や緊張が軽減された、眠っているようなリラックスした状態で検査を受けることができるという。
- 4ポリープの切除
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検査中にポリープなどの病変が発見された場合、その病変が適切に切除できる直径10ミリ以下の大きさであれば、医師の判断によりその場で切除を行う。切除は、スネアと呼ばれる輪状のワイヤーを用いて行われる。検査や治療が終了した後は、患者は検査台に横になったまま休憩室へ。約20分間の休憩を終えた後、検査前処置室へ自分で歩いて移動し、私服に着替えてから、検査結果の説明を受けるまで待機する。
- 5検査結果の説明を受ける
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医師から検査結果の説明を受ける。検査で鎮静剤を使用しているため、当日は自動車やバイク、自転車の運転や高所作業は厳禁。検査時にポリープ切除を行った場合は、まれに出血することがあるため、少なくとも2~3日は飲酒や激しい運動を避け、1週間程度は医療機関へのアクセスが困難な場所への旅行や出張も控えること。切除したポリープの病理検査は、検査後10日から2週間までの間に結果が出るので、再度受診して報告を聞く。
自由診療費用の目安
自由診療とは大腸内視鏡検査/2万8300円~