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黒沢 拓未 院長の独自取材記事

アクアキッズクリニック市川院

(市川市/市川駅)

最終更新日:2025/01/28

黒沢拓未院長 アクアキッズクリニック市川院 main

市川駅南口直結の複合商業施設の中にある「アクアキッズクリニック市川院」。東京のベッドタウンとして栄えるこの街において、子どもの健康を支えるべく、2024年11月にオープンした。江戸川区小岩駅前の本院の方針を継承しつつ、病児保育など独自の取り組みにも挑戦しながら、ファミリー層のニーズに幅広く応えることをめざしている。院長の黒沢拓未先生はじめ、看護師・事務スタッフ・保育士などそれぞれが、患者ファーストの姿勢で生き生きとクリニックづくりをしている点も特徴だ。親しみやすい雰囲気に加え、小児科の医師としての使命感にあふれる黒沢院長に、同院の特徴や診療方針を聞いた。

(取材日2024年12月18日)

的確で迅速な診療と安心感の得られる説明をモットーに

先生が小児科の医師をめざした理由を教えてください。

黒沢拓未院長 アクアキッズクリニック市川院1

私の父は小児科の医師で、母が小児病棟の看護師でした。幼少期は父の勤める大学病院の近くに住む中で、院内で父の帰りを待つなど、生活の中にいつも病院という存在がありました。ですので、「いつかは自分も医者になるのだろう」というイメージを抱き続け、進路選択をする頃には自然と小児科の医師の道を選んだといえます。

これまでのご研鑽を伺います。

慶應義塾大学医学部を卒業後は慶應義塾大学病院の小児科に入局し、平塚市民病院や済生会宇都宮病院など地域の基幹病院で、小児科診療全般を実践的に学びました。NICUで未熟児の出産などハイリスクな状態にある新生児の緊急対応を行ったかと思えば、心身の不調を訴え登校困難となっているお子さんの話にじっくり耳を傾けるなど、実に多種多様な患者さんの対応をさせていただきました。大学病院に戻ってからは、小児科の血液・腫瘍疾患のチームに配属され、白血病に対する抗がん剤治療などに多く取り組みました。それまで普通に生活をしてきたお子さんに、突然命に関わる病気であることを告げ、年単位での治療を提案していく過程では、つらく難しい局面も多々ありました。その中でも患者さんと二人三脚で根気よく治療に取り組んでいくなど、深いやりがいも感じられた日々でした。

院長に就任した経緯と診療方針を教えてください。

黒沢拓未院長 アクアキッズクリニック市川院2

大学病院での仕事に手応えを感じつつも、自分が一番得意としている患者さんやそのご家族とのコミュニケーションを生かしきれているのだろうか、という迷いも抱えるようになりました。そんなさなか、縁あって小岩の本院に非常勤医師として勤めることになりました。すると、その明るい雰囲気や新しいことに挑戦するみんなの意欲に圧倒され、「ここなら自分の得意とすることを生かせるに違いない」と確信し、常勤として働く決意をするに至りました。さらには、ちょうど本院の患者さんが増加し、分院を考えているタイミングだったため、わずかな期間の中でしたが、新院長を担わせていただくことになったのです。改めて当院の役割をいうならば、お子さんとそのご家族が、心から「安心した」と実感できる医療を提供することだと考えています。つまり、的確な診療が迅速に受けられて、かつ安心感を得られる説明が伴ってくる。そこを一番大切にしたいと思っています。

病児保育・待ち時間の削減・感染防止のニーズに応える

併設されている病児保育室について伺います。

黒沢拓未院長 アクアキッズクリニック市川院3

お子さんの病気というのは、時に仕事を休まざるを得ないなど、親御さんの社会的な生活とも深く関わってきます。当院では医学的なサポートはもちろんのこと、病児保育という「社会的なサポート」もつけ加えることで、共働きのご夫婦はじめ、より多くのご家庭にいつもどおりの生活を送っていただくことに寄与したいと考えています。こちらをご利用された際の親御さんのメリットは、保育と一緒に診察も受けられるため、あちこち行く労力が軽減でき、利用申請書などのやりとりも不要になることでしょう。また、医師や看護師が隣のクリニックにいることから、万が一のお子さんの体調の変化・悪化に対しても、早急に対応することが可能です。さらに、嘔吐や下痢などでお体が汚れたときのためにシャワー室も用意するなど、衛生環境にも配慮しながらお子さんを大切にお預かりするよう、努めています。

そのほか患者の負担を減らすための取り組みについて教えてください。

まずは院内の感染予防対策です。一般の外来の入り口とワクチン接種用の入り口を完全に分け、ワクチン接種だけに来たお子さんが、発熱患者はもちろん風邪症状のような方ともまったく接しないような造りになっています。また、特別な感染症で隔離の必要がある患者さんの専用のスペースとして、一般の外来とは別に「特別室」を設けています。特別室の中は3部屋に分かれていて、それぞれで電子カルテを操作し、診療から会計まで完結するなど、細部に至るまで感染症対策を徹底しています。さらに待ち時間の削減にも力を入れています。体調の優れないお子さんはもちろん、小さなお子さんをお連れの親御さんが、不安を抱えながら長時間お待ちいただく労力や心理的負担は、計り知れません。当院では「時間指定予約」を採用し、15分刻みにピンポイントで予約を入れていただくことで、現状、平均10分前後の待ち時間で診療を受けていただけるよう体制を整えています。

待合室には先生の“こだわりのもの”があると伺っています。

黒沢拓未院長 アクアキッズクリニック市川院4

はい。当院には「水槽」があります。水槽は2つあり、現在は水槽の立ち上げ時に入れる熱帯魚が泳いでいるものの、いずれは複数あることを利用して、フグやサメなど他の魚と混泳させづらい品種を入れていきたいな、と思っています。また、特別室に潜水艦のような小窓があり、そこからも水槽を観ていただけます。しっかり隔離を行いつつも、どのお子さんにもお魚と会っていただきたい、という私のアイデアです。一方、待合室の床下を7mほど横断する「列車ジオラマ」も導入しました。日本でよく見かけるNゲージではなく、ドイツで流行しているレール幅45mmの、とても迫力あるGゲージという種類の列車です。今後は季節ごとに列車やジオラマを変化させていきたいと考えています。当院では待ち時間削減の観点からプレイエリアは設けていないものの、これら心を込めたもので最大限に診療前後の楽しみを提供できたら、と願っています。

どんな状況であっても、胆力を持って診療を全うする

診療で心がけていることを教えてください。

黒沢拓未院長 アクアキッズクリニック市川院5

お伝えしたように、「ここに来て良かった、安心した」という気持ちでお帰りいただきたいため、エビデンスをとても重視しています。「なぜそう診断したのか」「なぜその薬を飲むのか」などをしっかりご納得いただけるよう、丁寧かつ確実にご説明したいと考えています。また、お子さんのコミュニケーション能力は発達段階によって大きく変わってきます。褒められてうれしい時期から子ども扱いされたくない年代まで、ご本人の状態を見極めながらお話しするよう心がけています。親御さんに対しては、適切な診断・薬の処方はもちろんのこと、何に不安を抱えていらっしゃるのかをキャッチし、それに応じたアドバイスを行うよう努めています。それと、小児科の医師としては、かわいさゆえに痛い処置をさせたくないなど甘えが生じると本末転倒になります。どんな状況であってもお子さんを健康に導けるよう、胆力を持って診療を全うしたいと考えています。

スタッフの接遇面にも力を入れていらっしゃいます。

患者さんの不安を少しでも取り除けるよう、スタッフからも積極的にお声がけさせていただいています。例えば、診療後の不明点や食事のご提案など、より生活面に寄り添ったアドバイスを差し上げられるよう努めています。今後患者さんが増えたとしても診療のクオリティーを保っていけるよう、医師・スタッフ同士、切磋琢磨できる関係性でありたいと願っています。

最後に地域の方へメッセージをお願いします。

黒沢拓未院長 アクアキッズクリニック市川院6

今後もより多くの患者さんに、迅速で適切な診療を最低限の待ち時間で提供していきたいと身を引き締めております。また、法人としては当院が初のチャレンジである病児保育は、安全性を重視しながら、より多くのお子さんをお預かりできるよう、少しずつ確実に広げていきたいと考えています。地域においては、365日の診療を通してより多くの患者さんを診ることで、救急や休日診療を担う二次医療機関以降の負担を減らすことにも寄与できれば、と思っています。末永く地域の皆さんに愛されるクリニックになれるよう邁進してまいりますので、お困りのことがあれば、ぜひ当院をご活用ください。

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