渡邉 順哉 統括院長 の独自取材記事
イノルト整形外科 横浜院 痛みと骨粗鬆症クリニック
(横浜市神奈川区/横浜駅)
最終更新日:2024/12/13

横浜駅きた東口Aから徒歩3分の横浜ベイクォーター内に2024年12月に開院した「イノルト整形外科 横浜院 痛みと骨粗鬆症クリニック」。藤沢院、横浜院、大阪京橋の医院を統括する渡邉順哉先生をはじめとして、明るい表情のスタッフたちが温かく迎えてくれる。全員が一丸となって向かっているのが、痛みと骨粗鬆症に悩む人を撲滅するというミッションだ。「どこに住んでいても同じ治療を受けられるようにしたい」と全国展開も視野に入れ、藤沢院、大阪院に続きこのたび横浜院も開業した。多忙を極めているにもかかわらずパワフルそのもの、取材陣一人ひとりに心を配りユーモアも絶やさない渡邉統括院長に、診療にかける思いなどを詳しく聞いた。
(取材日2024年11月21日/情報更新日2024年12月4日)
多種多様で先進的な治療で、痛みの解消をめざす
ユニークなクリニック名ですね。

イノルトはinnovation(革新)とorthopedic surgery(整形外科)を組み合わせた造語です。「祈る」に語感が似ていますねとおっしゃった患者さまもいました。ロゴマークのイノルンくんは不老不死のベニクラゲです。何歳になっても元気に動き回って人生を楽しめるようにサポートしたいという思いも込めています。体のどこかに痛みがあるなら「これくらいは仕方ないですね」ではなく、多種多様で先進的な治療の選択肢を用意して積極的に解決を図るのも当院の特色です。ハイドロリリース、サイレントマニピュレーション、体外衝撃波などによる治療を行っていますが、開業を機にますます先進の医療の導入もしていきたいと考えています。
整形外科の医師を志した理由や、開業までの道のりをお聞かせください。
父も母も医師で、小さな頃から同じ道を期待され、時には反発もしました。でも友人に「親が医者なのにもったいない」と言われ目からうろこが落ちたのです。専門分野を決めたのも、医学部時代に熱中していた空手の稽古で相手を骨折させてしまい、お見舞いに行った先で整形外科に進むと宣言したから。そんなふうにいつもきっかけはささやかなんですが、目標に向かって努力を継続することが大事だと思っています。大学卒業後は神奈川県内の大規模病院で研鑽を積み、手術も数多く経験しました。でも、僕は当時から患者さまといろいろ話せる外来診療も好きでした。2018年から藤沢で父が営んでいた整形外科を手伝うようになり、2019年に院長を継承。2024年にはクリニック名を改称し、新たにこちらでも開業する運びとなりました。
なぜ、新しく横浜院を立ち上げようと思われたのですか。

藤沢院にハイドロリリースやサイレントマニピュレーションなど痛みの治療や骨粗鬆症治療を求め全国からいらっしゃる患者さまが絶えなかったからです。治療を受けて感動の涙を流される方もいらっしゃいました。良かったと思う反面、飛行機や新幹線で来なくてはいけないのはおかしいとも考えたのです。ハイドロリリースは超音波検査装置で確認しながらトリガーポイントと呼ばれる痛みの原因部分に、薬液を5mlほど注入する治療です。一方、サイレントマニピュレーションは五十肩・四十肩などで硬くなった関節包を剥離し、劇的にスムーズに動けるよう導くための徒手的治療です。「どこに住んでいても気軽に受けられるようにして、もっとたくさんの人を痛みから解放したい」と、まずは横浜院と大阪院から増やしていくことにしました。
国民病である骨粗鬆症の検査と治療を推進したい
院内づくりでこだわった点はありますか。

先端的な治療を行っていることをイメージしやすいようにシャープなブラックを基調にしつつ、藤沢院のもともとのイメージカラーのオレンジも配置しています。横浜駅から徒歩3分の横浜ベイクォーター内と便利な場所にあり、近隣にお住まいの患者さまが多いので、忙しい中でもスムーズに受診できるように動線も工夫しました。広いリハビリテーションスペースを確保できたのも良かったです。エックス線検査室と骨密度検査室を別々にしているだけではなく、骨密度検査室が2つあるクリニックはほぼないと思います。
骨粗鬆症にも注力されているそうですね。
日本では推計1500万人の骨粗鬆症の患者さまがいて、今や国民病です。そのうち約1200万人が女性で、70代女性では2人に1人と誰もがかかり得る病気です。骨粗鬆症が進むと骨折しやすくなりますが、65歳以上の高齢者が大腿骨近位部骨折を起こした後の5年死亡率は50%にも上るとされ、がんよりも命に関わるといっても過言ではありません。藤沢院では「40代からの骨密度検査を習慣に」と看板でもうたっていますが、今後も啓発していきたいと考えています。骨粗鬆症の治療は服薬と運動が肝心です。10種類以上の薬剤の中から柔軟に対応していますが、運動指導も必須です。また、転倒からの骨折予防のためにもリハビリで体幹を鍛えるためのプランも用意しています。
こちらならではの理学療法士の施術についても教えてください。

当院の目標は、骨粗鬆症だけではなく痛みに悩む人をゼロにすること。だからこそリハビリにも力を入れています。どの部位の痛みでも、多くの場合、根本原因は姿勢・筋力・柔軟性だと捉えています。体幹や菓子の筋力が弱く、体が硬くて、正しい姿勢を保持できる筋力がなければ、どんな先端医療を施したとしても痛みは短期間でぶり返しやすいです。だからこそ、自由診療の理学療法士の施術も含めて、多彩な治療メニューで根本から痛みの改善をめざすことを大切にしています。ベテランの理学療法士も在籍していて、定期的に院内で勉強会を開催。その他、外部の勉強会への参加をサポートするなど、意欲的な理学療法士を応援しています。
スタッフさんたちの明るさも印象的ですね。
当院は医師以外に事務、看護師、管理栄養士、放射線技師、理学療法士など多種多様な職種のスタッフがいます。医師だけじゃなく、すべてのスタッフがフラットでボトムアップできるような風土作りを大事にしています。クラウド型ビジネスチャットツールを活用して、感謝を毎日伝え合ったり新しいチャレンジを応援し合ったりもしているんです。クリニック本体だけではなく、スタッフ一人ひとりも進化していける場所でありたいと思っています。
「感動を与える医療」で健康寿命100歳をめざす
診療にあたって何を大切にされていますか。

数ある整形外科の中から当院を選んでくださった患者さまが「ここに来て良かった」と心から思っていただけるようにすることです。そのために、患者さまのお話に耳を傾け、悩みやライフスタイルに合ったいくつかの治療法を提案。患者さまに選択していただいた上で、ニーズに合った説明、検査、治療を行うようにしています。悩みが解決すれば何でもいいのではなく、接遇面でも満足していただけるよう、スタッフ一同で頑張っていきたいです。
今後の展望についてお聞かせください。
院名にも掲げている、痛みと骨粗鬆症に悩む人をゼロにすることを目標に、全国展開していきたいと考えています。そのために、医師と理学療法士の育成にも力を入れて、どこのイノルトでも同じクオリティーの診療を提供できるようにしたいです。また、今後は骨粗鬆症だけを専門に診るクリニックもつくりたいと思っています。今のところ骨粗鬆症専門の医療機関はほとんどありませんが、国民病ともいえる現状を鑑みると、糖尿病専門のクリニックくらい身近であるべきだと考えています。
お忙しい毎日でしょうが、気分転換には何をされていますか?

中学1年生から続けている空手のプライベートレッスンをだいたい月に1~2度受けるのがリフレッシュになっています。その他にもトランポリンジムに通って、2m50cmの高さの壁から落ちては登りを繰り返したい、バク転やバク宙をやっています。毎月、スタッフとの親睦会やスポーツ部会などでさまざまな年齢のスタッフと交流させてもらい、エネルギーのある若手スタッフたちからパワーをもらっています。
読者への言葉をお願いします。
「健康寿命100歳」を目標に医療でサポートしていきたいと思っています。60代以降は運動をしないとガクンと筋力が落ちるので注意が必要です。そうとはいっても、いろいろと痛いところも出てくる年代でもあり、体を動かすのがおっくうな方もいるでしょう。でも、諦めないでください。私たちがめざしているのは、長年にわたる痛みさえも解消へと導くような「感動を与える医療」。地域の皆さんはもちろん、遠方からの方にもぜひ当院を頼っていただきたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはリハビリテーション/1万1000円~