患者を支える医科歯科連携とは
全身状態に目を向けた歯科診療
日進かぐやまデンタルクリニック
(日進市/赤池駅)
最終更新日:2026/10/09
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高齢化が進む中、糖尿病や骨粗しょう症などを抱える患者に対し、歯科でも全身状態を踏まえた診療が求められている。持病や服薬状況によっては医科への確認が必要になり、通院が難しくなれば在宅医療の医師や介護職との連携も欠かせない。また、口腔の健康は、食事や栄養とも深く関わっている。こうした状況の中で、歯科は地域医療の一員としてどのような役割を担っているのか。内科や整形外科との情報共有、専門的な治療を担う医療機関への紹介、訪問歯科診療など、さまざまな連携に取り組む「日進かぐやまデンタルクリニック」の松田康宏院長。「歯だけを見て、歯だけを治療するという考え方から、さらに視野を広げていく必要があります」と話す松田院長に、地域で患者を支えるための連携のあり方と、これからの歯科に求められる役割を聞いた。
(取材日2026年8月20日)
目次
院内外で患者の情報を共有し、全身疾患に配慮。一人ひとりに必要な歯科診療や訪問診療につなげる
- Q歯科診療において、院内で連携していることを教えてください。
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A
▲院内連携について話す、松田院長
当院では、スタッフ間で情報を共有し、それぞれの立場を生かして患者さんに対応することを大切にしています。 歯科衛生士は担当制とし、歯周病ケアやメンテナンスを通して、一人の患者さんに継続して関わるようにしています。歯科助手も診療のサポートや患者さんへの対応を担い、スタッフそれぞれが気づいたことを共有。担当の歯科衛生士が不在の場合でもスムーズに対応できるよう、カルテだけでなく口頭でも情報を伝えています。「診療台を倒すとめまいがする」といった口腔内以外の注意点も含めて共有し、誰が担当しても患者さんの状態や背景を理解した上で対応できる体制を取っています。
- Q医科歯科連携や病診連携の取り組みを教えてください。
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A
▲全身を見据え、医科や病院、介護職などと連携することが大切
全身疾患や使用されている薬によっては、歯科治療を進める上で医科との情報共有が必要です。例えば糖尿病の患者さんでは、血糖コントロールの状態が傷口の感染リスクや回復に影響することがあります。また、骨粗しょう症の治療薬によっては、抜歯などの外科処置に伴う顎骨の壊死に注意が必要です。当院では、飲み薬だけでなく注射薬も含めて使用状況を確認。必要に応じて、かかりつけ医に情報を問い合わせています。整形外科から薬の開始前に口腔内チェックを依頼されることもあり、その場合は歯科での検査結果を返書で共有。矯正治療など専門性の高い歯科治療では他の歯科医院と連携するほか、難しい症例は大学病院などへ紹介しています。
- Q高齢の患者さんを支えるため、どのような連携を行っていますか。
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A
▲患者一人ひとりに合わせた対応を重視している
高齢だからといって一律に考えるのではなく、その方の状態に合わせた対応を心がけています。例えば、院内を歩くのが大変な方には入り口から近い診療台をご案内したり、診療台を倒すとつらい方や、むせやすい方にはそれぞれ配慮したりしています。訪問診療ではケアマネジャーと連携し、施設での診療では介護スタッフに患者さんの口腔ケアで特に気をつけてほしい点をお伝えします。また、ご家族や介護職の方から、入れ歯のお手入れ方法について相談を受けることも。患者さんの健康状態や生活環境に応じて、院内のスタッフはもちろん、ご家族や介護職など周囲の方とも必要な情報を共有しながら対応することを大切にしています。
- Q訪問歯科診療について、先生のお考えをお聞かせください。
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A
▲歯科診療用のポータブルユニットを導入
通院が難しい患者さんは、ご自身で十分に口腔ケアを行うことも難しくなる場合があります。私が特に気にしているのは、誤嚥性肺炎です。お口の中を清潔に保つことは、虫歯や歯周病を防ぐだけでなく、誤嚥性肺炎の予防にもつながると考えています。当院では、在宅医療を行っている内科の先生からご依頼をいただいて伺うケースが多く、休診日を中心に対応。訪問先でも必要な処置ができるよう、歯科診療用のポータブルユニットも導入しました。訪問歯科診療を必要とする方は、今後ますます増えていくと思います。誰かが担わなければならないことですから、必要とする患者さんにはできる限り対応し、口腔環境の維持に貢献していきたいです。
- Q歯科における医療連携について、どのようにお考えですか。
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A
▲口内の状態は、体全体と密接に関わっている
一人の患者さんを一つの診療科だけで診るのではなく、それぞれの専門性を生かして連携することが、今後ますます重要になると思います。例えば糖尿病であれば内科、骨粗しょう症であれば整形外科と情報を共有することで、全身状態を踏まえた歯科診療につなげることができます。医科の情報を歯科治療に生かすだけでなく、歯科で確認した口腔内の状態を医科と共有することも大切です。また、当院で対応が難しい治療は、大学病院や専門の医療機関へ紹介します。「歯だけを見て、歯だけを治療する」のではなく、必要な医療へ患者さんをつなぐ。歯科も地域医療の一員として、周囲と連携しながら患者さんの健康を支えていくことが重要だと考えています。
自由診療費用の目安
自由診療とは成人矯正/107万円~、小児矯正/63万円~

