林瑠加院長の独自取材記事

LIKKAスキンクリニック

(品川区／大崎広小路駅)

最終更新日：2024/12/27

五反田駅西口から徒歩5分という好立地にある「LIKKA（りっか）スキンクリニック」は、形成外科の医師として大学病院などで豊富な臨床経験を持つ院長の林瑠加（はやし・るか）先生が2024年11月に開業した医院だ。形成外科・皮膚科・美容皮膚科を標榜し、保険診療での治療も扱うが、より幅広い治療の選択肢を提供するために自由診療も取り入れている。IPL（光治療）や炭酸ガスレーザーといった先進の機器を用いながら、ほくろ、イボなどの身近な悩みに対応し、「患者さまの個性を生かした上で肌質を整えるよう導くことで、よりすてきな人になれると信じています」と語る林先生に、クリニックの特徴や得意な治療などについて聞いた。

（取材日2024年12月12日）

思い立ったらすぐに立ち寄れるクリニック
保険診療と自由診療双方からのアプローチ
よりすてきな明日をめざし、個性を生かした医療を提供

思い立ったらすぐに立ち寄れるクリニック

医師を志したきっかけや形成外科を選んだ理由を教えてください。

両親が医師だったので、小さな時から医師になるよう言われ続けてきました。それに対する反発から、一時期は医師ではなく建築関係の仕事をめざしていた時期もありました。ただ医師の仕事を調べるうちに、手術ができる医師になると、文字どおり手に職をつけることができ可能性が広がることや、形成外科という科なら病気を治療するだけではなく、乳房再建など形を作る仕事に携わることもできることを知り、結果的に医師を志すようになりました。初期研修を受けた病院には形成外科がなかったのですが、外科をローテートした際に、形成外科的なご経験を積んだ先生のもとで研修することができたため、その経験が私の進むべき方向を後押ししてくれました。

勤務医時代はどのような経験をされましたか？

形成外科では、他の診療科との合同手術がありました。例えば大きな悪性腫瘍の手術ですと、他の診療科による切除の手術が終わったのち、夕方頃になってようやく形成外科の出番になります。そこから失われたものを再建する手術が始まりますので、日をまたぐこともありました。大きな手術の最後に関わるという責任感や達成感は格別で、大学病院にいた頃は、整形外科や婦人科などで悪性腫瘍を切除した後の再建手術をよく担当させていただいておりました。特に婦人科手術の場合、女性特有のデリケートな部分の腫瘍を切除すると機能も失われてしまうので、いかに機能を含めた自然な再建をめざすかに注力しました。術後のフォローアップの際も、女性の医師だと患者さまも安心してくれましたね。

クリニックの特色や患者層について教えてください。

当院は専門である形成外科、皮膚のお悩みを扱う皮膚科、最近よく耳にする美容皮膚科を標榜しています。私は形成外科での経験が豊富なため、必要があれば手術に対応することが可能な点と、保険診療では限界がある際に自由診療も行っている点が特徴です。当初30〜40歳代の女性をメインターゲットと考えていましたが、実際に開業してみると少し上の世代の患者さまも多くご来院くださって、うれしい誤算でした。ご自宅や職場が近くにある方が主に相談に来られていて、わざわざ病院やクリニックに出向くというより、普段の用事のついでにふと立ち寄ってお悩みをご相談いただいたり、お肌の調子を整えたいときに気軽に足を運んでいただいたりできるようなクリニックが理想だと思っております。

保険診療と自由診療双方からのアプローチ

立地や内装でこだわった点はありますか？

場所は1階の路面に重きを置きました。特に美容皮膚科はビル内の人目につかない場所にあることが多いのですが、美容医療をもっと身近に感じてほしいという思いから、お買い物に行く感覚で立ち寄ってもらえるような場所をめざしました。また、きらびやかな女性らしい内装だと男性の患者さまが来院しにくいと考え、できるだけ中性的なデザインを心がけました。その結果、品位を維持したままジェンダーレスに仕上がったと思います。当院はガラス張りなので院内が見えるのですが、外から見える部分はスタッフルームや裏動線とし、患者さまは内側に滞在するような構造としています。美容の施術を受けていただく際は、仕切りを設けたパウダールームや個室の処置室を完備し、プライバシーに配慮しております。

こちらではどのような相談ができますか？

形成外科・皮膚科は体表のあらゆるお悩みを改善をめざせることが専門なので、おけがからはじまり、皮膚のできものや、パーツの形のお悩みまで、いろいろまずはご相談いただければと思います。傷の縫い方一つとっても、傷をきれいに縫い合わせるための形成外科特有のトレーニングを受けておりますので、安心してお任せください。美容皮膚科では、IPL（光治療）の機器や、ほくろ・イボ・小さな血管腫など、隆起のある病変の除去に対応する炭酸ガスレーザーの機器などを導入しております。皆さまいろいろなご予定でお忙しいと思いますので、患者さまごとにダウンタイムにも配慮した診療計画をご提案できればと考えております。

保険診療か自由診療かを選べるのですか？

形成外科も皮膚科も保険診療でも対応できますが、どうしても保険診療には限界があり、自由診療を選択したほうがより良い結果がめざせることが多々あります。特に美容医療を提供するクリニックは、保険診療を取り扱っていないこともよくありますが、同じ皮膚を扱うのに、どちらか一方の選択肢というのはもったいないと、よく勤務医時代に感じていました。当院では保険診療、自由診療双方からのアプローチによりご提案をし、最初は保険診療希望でいらした方でも、のちに自由診療も経験してみようということも可能です。自由診療は種類も多く情報が先走っているため、身近に感じにくいところがあるかと思いますが、当院ではしっかりと説明することで疑問が解決されるよう努めています。

よりすてきな明日をめざし、個性を生かした医療を提供

スムーズに受診できる工夫をしているそうですね。

例えばできものの手術ですと、大きな病院の場合、手術までに数回来院が必要なことや、手術の日程がだいぶ先になってしまうことがよくあります。当院では、患者さまより希望の手術や施術のご予約をいただく際に、予約と同時に処置室も押さえることのできるシステムを導入し、ご来院初日での手術や施術を可能としております。またオンライン問診を導入しており、患者さまのお悩みを事前に大体把握しておくことで、初診時の対応もスムーズになります。患者さまにできるだけ少ない来院回数で効率的に医療を受けていただきたいため、再診で症状が安定されている方や、術後の結果説明の場合などは、オンライン診療により対応させていただくことが可能です。

診察の際に心がけていることを教えてください。

多くの美容クリニックにはカウンセラーがいます。患者さまがこの施術をしたいと決めて来院した場合、カウンセラーが治療法や料金の説明をした後、医師がお肌を診察し、問題なければ施術に進むというパターンが多いです。しかし時に患者さまの希望のほかに、より良い方法を提案できることがあります。私は最初に医師が肌状態をしっかり確認した上で、患者さまに適した施術をご提案し、その後看護師が補足していくのが理にかなっていると考えるため、当院にはカウンセラーは在籍しておりません。また診察の際には、お悩みをしっかり聞くのが大前提ですが、その上で「他にお困りのことはありませんか」と必ず聞くようにしています。すると「実は、これも相談したかった」と口をついて出てくることもあると思いますので、よりプラスになるご提案ができると思います。

読者へのメッセージをお願いします。

クリニックを作るときに、あえて美容外科を標榜しませんでした。形成外科医として美容外科は近い立ち位置であり、もちろん美容外科は、形の面でコンプレックスを持つ方のお悩みを解決できる分野として重要な科目ですが、一歩間違えてしまえば、みんな同じような顔や形を作ってしまいかねない怖さも持ち合わせています。整った顔は魅力的に見えるかもしれませんが、私はもっと一人ひとりの個性を尊重してもらいたく、「あなたらしさに彩りを」というクリニックテーマを掲げさせていただきました。外からの見た目が変わったり、お肌がきれいになったりすることをめざすことでご自身の自信アップにつながり、より生き生きとした表情が自然と出てくるものと信じております。ほくろ・イボ・できものを取りたい、ニキビを治したい、今よりもきれいな肌質にしたい、そんな身近な悩みから、ぜひお気軽にご相談くださいませ。