林 瑠加 院長の独自取材記事
LIKKAスキンクリニック
(品川区/大崎広小路駅)
最終更新日:2025/11/14
五反田駅西口から徒歩5分にある「LIKKA(りっか)スキンクリニック」は、形成外科の医師として大学病院などで豊富な臨床経験を持つ院長の林瑠加(はやし・るか)先生が2024年11月に開業した医院だ。形成外科・皮膚科・美容皮膚科を標榜し、保険診療での治療も扱うが、より幅広い治療の選択肢を提供するために自由診療も取り入れている。IPL、炭酸ガスレーザー、Qスイッチルビーレーザーといった先進の機器を用いながら、しみやニキビ、ほくろ、イボなどの身近な悩みに対応し、「患者さまの個性を生かした上で肌質を整えるよう導くことで、よりすてきな人になれると信じています」と語る林先生に、クリニックの特徴や得意な治療などについて聞いた。
(取材日2025年8月27日)
思い立ったらすぐに立ち寄れるクリニック
クリニックの特色や患者層について教えてください。

当院は専門である形成外科、皮膚のお悩みを扱う皮膚科、最近よく耳にする美容皮膚科を標榜しています。私は悪性腫瘍の術後の再建手術や外傷治療などを担当する形成外科での経験が豊富なため、必要があれば手術に対応することが可能な点と、保険診療では限界がある際に自由診療も行っている点が特徴です。実際に開業してみると、当初のメインターゲットである30〜40歳代の女性だけでなく幅広い年代の患者さまも多くご来院くださって、うれしい誤算でした。普段の用事のついでにふと立ち寄ってお悩みをご相談いただいたり、お肌の調子を整えたいときに気軽に足を運んでいただいたりできるようなクリニックが理想だと思っております。
こちらではどのような相談ができますか?
形成外科・皮膚科は体表のあらゆるお悩みに対応する診療科なので、けがや皮膚のできもの、各パーツの形のお悩みまで、いろいろまずはご相談いただければと思います。傷の縫い方一つをとっても、傷をきれいに縫い合わせるための形成外科特有のトレーニングを受けておりますので、安心してお任せください。美容皮膚科では、IPLの機器や、ほくろ・イボ・小さな血管腫など、隆起のある病変の除去に対応する炭酸ガスレーザーの機器などを用意するほか、しみ対策に特化したQスイッチルビーレーザーも新たに導入しました。皆さまいろいろなご予定でお忙しいと思いますので、患者さまごとにダウンタイムにも配慮した診療計画をご提案できればと考えております。
立地や内装でこだわった点はありますか?

場所は1階の路面に重きを置きました。特に美容皮膚科はビル内の人目につかない場所にあることが多いのですが、美容医療をもっと身近に感じてもらえるよう、お買い物に行く感覚で立ち寄ってもらえるような場所をめざしました。また、きらびやかな女性らしい内装だと男性の患者さまが来院しにくいと考え、できるだけ中性的なデザインを心がけました。その結果、品位を維持したままジェンダーレスに仕上がったと思います。外から見える部分はスタッフルームや裏動線とし、患者さまは内側に滞在するような構造としているのも特徴です。美容の施術を受けていただく際は、仕切りを設けたパウダールームや個室の処置室をご用意し、プライバシーに配慮しております。
保険診療と自由診療双方からのアプローチ
新たに導入したという、しみ対応の機器について教えてください。

Qスイッチルビーレーザーは、しみ治療に特化した医療用レーザー機器です。ルビー結晶を用いた694nmの波長はメラニン色素に選択的に吸収されやすく、周囲の血管や皮膚組織へのダメージを最小限に抑えながら、しみにアプローチできます。これまで主流だったIPLが表在性のしみや赤みなど幅広い悩みに有用である一方、ピンポイントでしみにアプローチする力には限界がありました。その補完として導入されたQスイッチルビーレーザーは、特にここが気になるという部位をピンポイントで狙えるもの。照射法には出力を強めて1〜2回で完結をめざす方法や、マイルドに複数回行う方法があり、しみの深さや状態に応じて調整します。施術後はテーピングやかさぶた形成といったダウンタイムが伴いますが、個々の症状に合わせて調整できるため、患者さまの要望に応えやすいという特徴があります。
ニキビの診療にも注力しているそうですね。
ニキビ治療は、まず保険診療を軸に進めます。炎症を抑えるための外用薬や、毛穴の詰まりを改善するための薬を基本に、症状に応じて抗生物質の内服も組み合わせます。ニキビは「できたものを治す」だけでは再発を繰り返しやすいため、毛穴が詰まりにくい肌環境をつくることや生活習慣の改善が大切です。そのため、スキンケアや睡眠、代謝といった土台から整えるよう指導しています。効果が不十分な場合や早期改善を希望される方には、美容的観点からの自費診療も提案します。IPLにはニキビ専用フィルターがあり、炎症部位にも照射でき、赤みの改善にも有用です。
保険診療か自由診療かを選べるのですか?

形成外科も皮膚科も保険診療でも対応できますが、どうしても保険診療には限界があり、自由診療を選択したほうがより良い結果がめざせることが多々あります。特に美容医療を提供するクリニックは、保険診療を取り扱っていないこともよくありますが、同じ皮膚を扱うのに、どちらか一方の選択肢というのはもったいないと、よく勤務医時代に感じていました。当院では保険診療、自由診療双方からのアプローチによりご提案をし、最初は保険診療希望でも、後に自由診療も経験してみようということも可能です。自由診療は種類も多く情報が先走っているため、当院ではしっかりと説明することで疑問が解決されるよう努めています。
よりすてきな明日をめざし、個性を生かした医療を提供
スムーズに受診できる工夫をしているそうですね。

例えばできものの手術ですと、大きな病院の場合、手術までに数回来院が必要なことや、手術の日程がだいぶ先になってしまうことがよくあります。当院では、患者さまより希望の手術や施術のご予約をいただく際に、予約と同時に処置室も押さえることのできるシステムを導入し、ご来院初日での手術や施術を可能としております。またオンライン問診を導入しており、患者さまのお悩みを事前に大体把握しておくことで、初診時の対応もスムーズになります。患者さまにできるだけ少ない来院回数で効率的に医療を受けていただきたいため、再診で症状が安定されている方や、術後の結果説明の場合などは、オンライン診療により対応させていただくことが可能です。
診察の際に心がけていることを教えてください。
多くの美容クリニックにはカウンセラーがいます。患者さまがこの施術をしたいと決めて来院した場合、カウンセラーが治療法や料金の説明をした後、医師がお肌を診察し、問題なければ施術に進むというパターンが多いです。しかし時に患者さまの希望のほかに、より良い方法を提案できることがあります。私は最初に医師が肌状態をしっかり確認した上で、患者さまに適した施術をご提案し、その後看護師が補足していくのが理にかなっていると考えるため、当院にはカウンセラーは在籍しておりません。また診察の際には、お悩みをしっかり聞くのが大前提ですが、その上で「他にお困りのことはありませんか」と必ず聞くようにしています。すると「実は、これも相談したかった」と口をついて出てくることもあると思いますので、よりプラスになるご提案ができると思います。
読者へのメッセージをお願いします。

形成外科医として美容外科は近い立ち位置であり、もちろん美容外科は、形の面でコンプレックスを持つ方のお悩みを解決できる分野として重要な科目ですが、一歩間違えてしまえば、みんな同じような顔や形を作ってしまいかねない怖さも持ち合わせています。整った顔は魅力的に見えるかもしれませんが、私はもっと一人ひとりの個性を尊重してもらいたく、「あなたらしさに彩りを」というクリニックテーマを掲げさせていただきました。見た目が変わり、きれいなお肌をめざすことでご自身の自信アップにつながり、より生き生きとした表情が自然と出てくるものと信じております。今後は体毛に関する悩みにも対応できるよう、設備導入も予定しています。ほくろ・イボ・できものを取りたい、ニキビを治したい、今よりもきれいな肌質にしたい、そんな身近な悩みから、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
自由診療費用の目安
自由診療とはほくろの除去/1万1000円~、イボの除去/1万1000円~、しみ・赤み・ニキビなどのケア(IPL治療)/2万9700円~、しみの除去(Qスイッチルビーレーザー)/5500円~
※詳細はクリニックにお問い合わせください。

