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竹内 雄毅 院長の独自取材記事

たけうちファミリークリニック

(相楽郡精華町/狛田駅)

最終更新日:2026/10/02

竹内雄毅院長 たけうちファミリークリニック main

狛田駅より徒歩7分。落ち着いた街並みの中にある「たけうちファミリークリニック」は、優しい家族のイラストが目印だ。「お子さんはもちろん、家族みんなに関われるクリニックをめざしています」と話すのは、日本小児外科学会小児外科専門医として研鑽を積んだ竹内雄毅院長。アプリを活用した予約や保育士によるサポートなど受診しやすさに配慮し、大人の診察、乳幼児期や発達の悩みなどにも対応。さらに病児保育室の運営や、誰もが参加できるイベントの開催などを通じて、子育て支援や地域の新たなコミュニティづくりにも力を入れる。「クリニックを拠点として人や地域がつながり、悩みや楽しさを共有できる地域社会をめざしたい」と、地域医療の未来図を描く竹内院長に、診療の特色や今後の展望を聞いた。

(取材日2026年6月26日)

小児外科専門医としての経験を地域に還元

最初に、開業の経緯を聞かせてください。

竹内雄毅院長 たけうちファミリークリニック1

私は京都で生まれ育ち、京都府立医科大学を卒業後は小児外科医として同大学や兵庫県立こども病院で研鑽を積みました。多くの子どもたちの手術を担当するなどやりがいを感じながら日々を送っていましたが、結婚やわが子の誕生を経て自分自身のライフプランを見直した時に「小児外科医として手術の道を極めていく尊さもあるけれど、もっと地域の中に溶け込みながら医療を提供していく道もあるな」と考えるように。これまでの私の経験を生かせば、病気の不安を抱えて暮らす親子にもっと寄り添えるのではないか。また、自分自身が子育てを通して感じた不安や喜びを共有しながら、地域の皆さまと一緒に生きていくのも素晴らしい人生だと、開業を決意しました。

クリニックのロゴマークや院内の雰囲気もすてきですね。

クリニックのロゴマークは私が大ファンであるイラストレーターの作品です。クリニックのロゴマークは自分自身が一生背負っていくもの。イニシャルをデザインするようなアイデアもありましたが、「この地域の子どもとご家族のためのファミリークリニックだ」ということを伝えたくて、最終的には私の家族をイラストにしていただきました。本当に気に入っていますし、生涯の宝物だと思っています。またクリニックは、当院が初めてのクリニックだという親子もいると思いますので、やわらかで居心地のいい空間にするべく細部までこだわって考えました。待合室のロボットは小さなお子さんにも大人気なんですよ。

診療内容について教えてください。

竹内雄毅院長 たけうちファミリークリニック2

お子さんがかかる病気全般を診ています。発熱や咳・鼻汁、腹痛、ちょっとしたけがややけどなど幅広く対応していますので、どんな症状でも気軽にご相談ください。便秘やおねしょ、発達の悩みを相談できる外来や、助産師に産前産後のお母さんの体調や育児について相談できる外来も開設していますし、月・火・木・金曜の15時から16時の間には乳児の健診や予防接種のための時間も設けています。さらに私が小児外科専門医として積み上げてきた経験を生かし、手術治療を要する疾患の診療や相談も積極的に受けつけています。院内で手術をすることはできませんが、適切な診断をつけて適切な施設への紹介や連携に努め 、術前術後のケアにも関わっていきます。必要に応じて、小児の在宅医療やオンライン診療にも対応しています。

「こどもにも家族にもやさしいクリニック」をめざす

子どもだけでなく、大人の病気や子育ての悩みも相談できるとか。

竹内雄毅院長 たけうちファミリークリニック3

私が小さい頃お世話になった、急な発熱やけがを快く診てくれた開業医の先生に憧れたのが、私が医師を志すことになったきっかけ。ですから、私自身も「なんでも相談してもらえる医師」でありたいと考えています。また、子どもが体調を崩すと、看病するご家族も心身に負担がかかるもの。当院はファミリークリニックですので、お父さんお母さんも一緒に受診していただけます 。もちろん、お子さんの受診がなくても大丈夫ですよ。最近では一週間の大半を二診制にしていて、内科や救急を専門とする医師も診療にあたりますので、生活習慣病などの慢性疾患もご相談いただけます。私たちは子どもの健康だけではなく、子育てを頑張る大人たちもサポートしていきたいと思っています。大人の診察中には、院内の保育士がお子さんを見守りますので、ご自身の不調もぜひ安心して相談してください。

オンライン診療は、どんな時に利用すればよいでしょうか?

主にかかりつけの患者さんで、ゆっくりと相談したいことがある方を中心に、1日数件ほどですがご利用いただけるようにしています。日中の外来診療中には、お一人に十分な時間を割くことが難しいため、外来終了後の時間帯を活用して、お一人につき10~15分程度の時間を確保しています。特に発達の悩みやメンタルの不調などのご相談は、落ち着いた環境で少し踏み込んでゆっくりとお話をしたいので、オンライン診療の特性が生かせると思っています。当院では言語聴覚士の教室や公認心理師のカウンセリングも行っていますが、専門的なケアが必要かどうかの初診を、私がオンラインで行うことが多いですね。

小児の在宅医療に対する想いもお聞かせください。

竹内雄毅院長 たけうちファミリークリニック4

小児の在宅医療では、人工呼吸器を使うなど日常的に医療的ケアが必要なお子さんのご自宅へ足を運んでいます。小児外科の医師として手術を通して患者さんやご家族と向き合ってきた中で、地域や自宅でのケアにもっと関わっていく必要を感じ、開業とともに在宅医療を始めました。実際に、多くの手術をしてきたからこそ、小児の在宅医療で貢献できることがあると実感しています。おうちで過ごすためのかかりつけ医となり、定期的な訪問に加えて緊急時の対応も行うことで、ご家族の負担を少しでも軽減できればと思っています。

医療の枠組みを超え地域へ人の和を広げる

病児保育室を併設されているそうですね。

竹内雄毅院長 たけうちファミリークリニック5

2025年4月に開設した病児保育室では、感染症など急な病気の療養中や回復期で、集団保育が難しい6ヵ月から12歳までのお子さんを、1日につき6人までお預かりしており、今後増枠も予定しております。専用のアプリを事前に登録してもらい予約が取れれば、前日または当日朝の受診でご利用いただけますし、費用はかかりません。保育の様子も随時アプリから確認してもらえます。保育中は安静に過ごすだけでなく、スタッフがお子さんの体調や希望を見極めつつ、通常保育に近い遊びや活動も大事にしています。お子さんが楽しい1日を過ごせれば、病気の子どもを預ける親御さんのつらさも軽くなりますから。開設後は予想を上回る利用があり、地域のご家庭が診療だけでなく「子育てを安心して続けられる仕組み」を強く求めていることを痛感しています。

診療外でも、地域との関わりを深める取り組みをされていると聞きました。

院内では診療外の時間を利用して、ベビーマッサージ、アロマ教室、足型計測、ペアレントトレーニングなど、誰でも気軽に参加できるイベントを開催しています。クリニックは行きたくない場所の一つかもしれませんが、健康的な暮らしをするためには欠かせない場所。だからこそ、クリニックを「親しみのある場所」「行きたくなる場所」に変えることも、私たちの役割だと考えています。さらに、ご相談いただくさまざまな悩みの背後には、孤立した子育てや人とのつながりの希薄さといった、診察だけでは解決できない課題があります。そこで、子育てする家族と地域とをつなぐ拠点をつくるプロジェクトを進行中。最近では建設予定地でマルシェを開催しています。地域の人が自然に集い、楽しさや憩い、さらに新たな出会いや挑戦が生まれる場所にしていきたいですね。

最後に、地域の皆さんへのメッセージと今後の展望をお願いします。

竹内雄毅院長 たけうちファミリークリニック6

この地域は都心から少し離れた場所にあり、そのぶん小児科クリニックに求められる役割は大きいと感じています。だからこそ、「こどもにも家族にもやさしいクリニック」でありたいのです。感染対策の徹底や処置室の設置といった設備の充実はもちろん、保育士によるお子さんの見守り、予約会計システムやウェブ問診、オンライン診療などITツールの活用など、気軽に安心して受診していただける工夫を重ねています。さらに、院内イベントや新たなプロジェクトは、医療機関が提供するからこそ実現できる安全な空間にして、小さな子どもを安心して遊ばせられ、子育て世代や地域の方々が自然に交流できる場にしたいと思っています。ファミリークリニックとして、多くのご家族や地域社会と時を重ねていくことが、私たちの願いです。