部分的な出っ歯やすきっ歯などに
マウスピース型装置を用いた矯正
新宿オークタワー歯科クリニック エステティック&インプラント
(新宿区/西新宿駅)
最終更新日:2021/10/12


- 自由診療
美しい歯並びと良い噛み合わせは理想とするところだが、誰しも歯に関する何らかの悩みを抱えているのではないだろうか。特に出っ歯やすきっ歯、前歯のでこぼこなどは気になる部分だが、針金で固定し長い期間をかけて歯並びを整えていく、いわゆるワイヤー矯正には二の足を踏む人も多い。そんな悩みに対し、痛みや長期間にわたる矯正のストレスが少なく、目立ちにくいマウスピース型装置を用いた矯正を推奨するのは、「新宿オークタワー歯科クリニック エステティック&インプラント」の小野瀬弘記院長だ。口腔内のトータルな改善をコンセプトに診療に取り組む小野瀬院長に、小臼歯から前歯部にかけての部分的な対処に特化したマウスピース型装置を用いた矯正について、メリットや注意点、施術の流れについて話を聞いた。
(取材日2021年1月26日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qマウスピース型装置を用いた部分矯正について教えてください。
-
A
奥歯の大臼歯を動かさず、小臼歯から前歯部にかけての部分的な矯正をマウスピース型の装置によって行う矯正法です。この矯正法のメリットは、矯正中の違和感が少ないこと、取り外し可能なため歯磨きがしやすく虫歯や歯周病のリスクが低くなること、もう一つは、ワイヤー矯正と比べて期間が短いことです。3Dカメラで口腔内をスキャンし、その場で矯正後のシュミレーションが確認できることも大きな特徴ですね。少し歯並びが気になるけれど、時間や費用がかかるため諦めている方、矯正を受けたが後戻りしてしまったという方にとってハードルの低い矯正法と言えるのではないでしょうか。
- Q矯正期間について教えてください。
-
A
マウスピース型装置の場合、取り外しができるというのが大きな利点であり欠点でもあります。本人の意のままにはずすことができるため、装着時間が十分に取れなかった場合は歯が動かない、後戻りするということも考えられます。装着時間が足りず矯正の進み具合に遅れが出た場合、めざすゴールは同じだけれども、矯正期間が延びる、マウスピース型装置の枚数が変わってくるということが起こり得ますが、そのような場合でもできるだけ患者さまの費用負担がないような形で再度3Dスキャンを行います。具体的な期間としては約5ヵ月、装置は40枚が目安ですが、歯並びの状態によって期間と装置の枚数は異なります。
- Q矯正前や矯正中に注意することは何でしょう?
-
A
大きな虫歯や歯周病などがあれば、まずはその治療を行い、状態を確認しながら矯正をスタートします。例えば、かぶせ物をしなくてはいけない治療があった場合、矯正をして最終的に歯を動かした後にかぶせ物をするのか、かぶせ物をしてから矯正をするのかの判断は非常に難しいところがありますので、そこは矯正を専門とする歯科医師と一般歯科の歯科医師がコミュニケーションを取りながら判断していきます。マウスピース型装置を使用した矯正は矯正中の痛みや違和感が少なく、装置は自分で簡単に取り外しができるだけに「歯科医師任せにするのではなく、自分自身の意志のもとに行う矯正だ」という認識で取り組むことも大切です。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1検査
-
最初に口腔内が矯正を行える状態であるのかを確認するため、検査を行う。3Dカメラによる検査後には、AIが数多くの症例データと照合し、最終的な矯正後の歯並びをシミュレーションした画像をモニターで確認できる。同院では画像処理能力の高い3Dカメラを導入しており、スピーディーに検査を行うことができる。矯正に必要な期間やマウスピース型装置の枚数など、おおまかな矯正プランの確認も行う。
- 2カウンセリング
-
3Dカメラでスキャニングした画像、AIによるシミュレーション画像をもとに、矯正専門の歯科医師が矯正開始から完了まで、歯がどのように動いていくのかクリアチェックを行い矯正計画を立案。AIだけでなく矯正を専門とする歯科医師の目が入ることで、より質の高い矯正計画へとブラッシュアップできるという。矯正期間、装置の枚数、矯正を始める前に治療するべき箇所など具体的な診療内容を確認する。
- 3マウスピース型装置を装着
-
できあがった装置を実際に装着。装着方法の説明を聞き、動画を観ながら装置の扱い方なども確認する。決められた時間装置を装着することの大切さや、噛んだ時に奥までしっかり装着されているかどうかをアタッチメントで確認すること、歯磨きをして歯をきれいにしてから装着するなどの注意点を確認。患者自身が自分の意志でうまく使いこなすことが重要だ。
- 4矯正期間中の通院と日常生活
-
装置は1日20時間装着し、約1週間ごとの交換が基本となるが、患者の仕事の事情や生活パターンに合わせ、1日の装着時間を短くして1枚の装置を10日間装着するなどフレキシブルに対応することが可能だという。矯正開始の段階でゴールまでの装置を作製するが、装置は2~3枚ずつ渡され、定期的な通院で口腔内を管理しながら矯正を進めていく。
- 5矯正終了
-
歯の後戻りを防ぐため、マウスピース型リテーナー(保定装置)を装着。約3ヵ月間を目安に、症例に合わせた一定の期間装着する。終了直後は約1ヵ月に一度来院し歯の動きをチェック。歯が計画どおりに移動し安定した状態であればすべて終了となる。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/45万円+リテーナー2万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。