橋本 雅夫 院長の独自取材記事
綾瀬糖尿病・生活習慣病クリニック
(足立区/北綾瀬駅)
最終更新日:2026/04/15
北綾瀬駅北口のロータリー目の前、ビルの1階に「綾瀬糖尿病・生活習慣病クリニック」はある。木のぬくもりを生かした院内には日の光が差し込み、ほっとリラックスできる空間が広がる。2024年に開業した橋本雅夫院長は、日本医科大学付属病院や東京臨海病院で重症例にも数多く向き合ってきた日本糖尿病学会糖尿病専門医だ。1型、2型糖尿病や妊娠糖尿病からインスリンポンプの導入まで、糖尿病であればどのようなケースにも対応できる専門性の高さを強みに、この地域に不足していた糖尿病の専門医療を届けている。気さくな人柄も印象的な橋本院長に、診療への思いやクリニック選びのポイントを聞いた。
(取材日2026年4月2日)
地域に糖尿病の専門医療を。その思いで北綾瀬に開業
まずは、こちらのクリニックを開業された経緯をお聞かせください。

糖尿病ならばどのようなケースでも受け入れられる専門クリニックをつくりたいという思いが、開業の出発点でした。糖尿病にはいくつもの種類がありますし、同じ型に属するものであっても程度や個人差によって必要な治療は一人ひとり異なります。患者さんにとって病院よりも身近な開業医の立場で、そうした方々に適切な治療を提案していきたいと考えたんです。足立区、特に綾瀬・北綾瀬周辺は人口増加が著しい地域ですが、糖尿病専門医が少ないことを以前から感じていました。勤務医時代にこの辺りで診療していた経験もあり、ここでなら糖尿病や生活習慣病でお困りの皆さんの力になれると考え、開業を決意した次第です。
開業前はどのような環境で糖尿病の診療に携わってこられたのですか?
金沢医科大学を卒業後、日本医科大学付属病院や東京臨海病院などで日本糖尿病学会糖尿病専門医として糖尿病の診療に携わってきました。勤務医時代には1型糖尿病や2型糖尿病はもちろん、妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠といった妊娠中の高血糖の管理、さらにはインスリンポンプの導入まで、幅広い症例を一通り経験できる環境に恵まれました。重症例にも数多く向き合ってきましたので、血糖異常に関わる疾患であれば基本的にどのような状態の方でも対応できるだけの知識と経験は積んできたと自負しています。病院に負けないレベルの専門的な治療を、身近なクリニックとしてお届けしたい。今はその思いで日々の診療にあたっています。
クリニック全体が、明るく温かみのある雰囲気ですね。

ありがとうございます。木目を生かした温かみある内装で、ホッとリラックスしていただけるような空間をめざしました。待合室には日の光がよく差し込んで明るく、椅子にも緑色を取り入れるなど自然のぬくもりを感じられるよう意識しています。院内はバリアフリー設計ですので、診察室やトイレも車いすのままご利用いただけます。場所は北綾瀬駅北口のロータリーの目の前で、バス停も近く電車でもバスでも通いやすい立地です。隣にはショッピングモールもあり、お仕事帰りやお買い物ついでにも気軽に立ち寄れる環境だと思います。診察は基本予約制にしており、予約なしでも空き状況により当日対応はしていますが、お待ちいただく場合があります。
インスリンポンプにも対応、糖尿病治療をもっと身近に
糖尿病の治療で、専門の医師に診てもらうことの意義はどんなところでしょうか。

糖尿病専門医は、糖尿病に関する深い知識があります。私が特に大切だと考えるのは、例えばインスリンの分泌が完全に枯渇して、インスリン治療でしか血糖値を下げられない状態の方を適切に診られるかどうかという点です。適切な指導がなければ低血糖を起こすリスクもあり、そこには大きな専門性の差が出ます。当院では1型・2型糖尿病をはじめ、妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠など妊娠中の血糖管理にも対応しており、近隣の医療機関からご紹介をいただくことも増えてきました。
お話にあった「インスリンポンプ」とは、どのような治療なのでしょうか。
インスリンポンプとは、機械とチューブを通じてインスリンを持続的に体内へ注入する治療です。自分で注射を打つ必要がない上に、時間帯ごとにインスリンの量を細かく調整できることが大きなメリットですね。さらに高度なものになると血糖測定器と連動して、機械のアルゴリズムが自動的にインスリンの注入量を調整してくれます。いわば半分以上を機械が担ってくれるような仕組みで、患者さんのご負担を大きく軽減できるものです。こうした自動調整機能つきのポンプを使うには国が定める施設基準の届け出が必要で、当院はその基準を満たしています。ポンプの設定には専門的な知識と導入経験が不可欠なので、糖尿病専門医としての経験を生かして対応しています。
糖尿病に関連する疾患や、栄養面でのサポートについても教えてください。

糖尿病は、高血圧・脂質異常症・高尿酸血症といった生活習慣病とも強い関連がある疾患です。当院ではそうした生活習慣病全般にも対応していますし、内科も標榜していますので風邪などの日常的な症状も含めて総合的な診療を行っています。糖尿病の合併症に関わる眼科や泌尿器科など近隣の他科との連携も大切にしており、必要に応じてご紹介したり、逆にご紹介をいただくこともありますね。また、管理栄養士が約30分かけて食生活の指導を行う「栄養指導」の時間を予約制で設けています。診察だけではアドバイスしきれない、病状や栄養バランスを考えた献立の提案など管理栄養士が具体的にお伝えします。生活習慣病はずっと付き合い続ける必要のある疾患。長い目で一緒に取り組んでいける体制を大切にしています。
「糖尿病のことで迷ったらここ」と頼られる存在へ
患者さんと接する際に心がけていることを教えてください。

糖尿病の診療では細かな問診や検査に時間がかかり、どうしても次の患者さんをお待たせしてしまうことがあります。それを当然とは思わず、お待たせしたときにはこちらから「ごめんなさい」と言える医師でありたいですね。数値が良くなったときは「良くなりましたね」としっかり肯定しますし、悪くなったときも頭ごなしには言わず「何かありましたか?」と丁寧にお聞きするようにしています。糖尿病の治療は患者さんと医師の信頼関係なくしては成り立ちませんから、「こんなこと聞いてもいいのかな」と思わず何でも話していただきたいです。はっきり大きな声でわかりやすく話すことも意識しています。糖尿病の療養指導について研鑽を積んだ看護師も複数人在籍しており、スタッフ一同で患者さんを支える体制を整えています。
糖尿病でクリニックを探している方へ、アドバイスをいただけますか?
クリニック選びのポイントはいくつかありますが、少なくとも糖尿病の診療に関しては、まず日本糖尿病学会糖尿病専門医の資格を有しているかどうかを確認していただきたいと個人的には思います。糖尿病専門医は深い知識と経験を持っていますので、一人ひとりの状態に合わせた治療方法の提案や柔軟な対応が可能です。もう一つ大事なのは、その専門医師が常に診療しているかどうかという点です。非常勤医師の場合はその曜日にしか診てもらえないということもあるので、長く通う必要のある糖尿病の治療だからこそ、そこも大きなポイントではないかと思います。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

「足立区で糖尿病といえば」と、患者さんからも他の先生方からも思っていただけるクリニックにしていくこと。それが開業当初から掲げている目標であり、日々の診療の原動力でもあります。糖尿病に関しては基本的にどのようなケースでも対応できますので、血糖値のことで少しでも気になることがあれば迷わずご相談ください。話しやすい雰囲気で皆さんをお迎えしていますので、ちょっとした体の変化や心配事でも遠慮なく話していただければと。糖尿病専門医として、正確な情報をわかりやすくお伝えできるよう努めています。長く付き合い続ける病気だからこそ、患者さんとの信頼関係を大切に、一緒に歩んでいける存在でありたいと思っています。

