歯茎がぶよぶよしたり、白い腫物には要注意
歯周病の根本治療とは
千葉ニュータウンデンタルクリニック
(印西市/千葉ニュータウン中央駅)
最終更新日:2024/10/15
- 自由診療
歯周病の治療に興味がありながらも「歯医者で歯石を削られるのは痛そう」などとためらっている人もいるのではないだろうか。進行すれば薬物療法や外科的処置も必要になり、体への負担も気になるところだ。「いろいろな不安をお持ちの方にお勧めしたいのが先進の歯周病治療器を用いた治療です」と力を込めるのが「千葉ニュータウンデンタルクリニック」の肥田愛子院長と肥田翔吾副院長だ。化学反応を利用した画期的な方法で歯や歯茎を傷つける心配も少ないという。治療後の状態を維持するため行動変容アプリも活用して患者のセルフケアへの意識を高めることも大事にしているという2人に、先進の歯周病治療器についてじっくりと教えてもらった。
(取材日2024年9月30日)
目次
痛みが苦手な人の安心にもつながる、先進の歯周病治療機器とは
- Q歯周病とはどのような疾患なのでしょうか。
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A
【翔吾副院長】歯周病とは歯周病菌に感染して歯茎や骨などの歯の周辺組織が炎症を起こす病気です。50代から60代にかけて多く見られますが、20代で発症するケースもあります。歯周病菌は最も身近な常在菌の一つで、赤ちゃんの口の中にもいますからね。歯周病を放置していると歯が抜けてしまうリスクがあるばかりか、糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞、アルツハイマー型認知症、早産などのリスクを高めるといわれています。ただ、歯周病は「沈黙の病気」と称されるように初期は痛みもほとんどないのが厄介です。自覚症状はなくても水面下では慢性的に炎症が続くため、体には常に負担がかかっています。
- Q歯周病の治療法について教えてください。
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A
【翔吾副院長】歯周病菌は口腔内の常在菌とその生産物からなるプラークという汚れの中で、タンパク質を餌にしながら毒素を排出しています。この毒素が血管で体中に運ばれ、さまざまな病気の一因にもなっているのです。したがって、汚れを徹底的にきれいにすることが歯周病治療の第一歩でもありゴールでもあるといえます。 【愛子院長】従来の歯周病治療としてはスケーリング、薬物療法、外科的処置が一般的でした。ただ、抗生物質などを投与する薬物療法には耐性菌ができ得るリスクがあり、外科的処置は歯茎を傷つけ得るというデメリットがありました。これらの問題を解決するため誕生したのが先進の歯周病治療器です。
- Q先進の歯周病治療器というのは、どのようなものですか?
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A
【翔吾副院長】東北大学の菅野太郎教授を中心に2006年から研究が進められ、2023年7月に厚生労働省の薬事承認を得た先進機器なので、普及はこれからだと思います。患部に過酸化水素(H2O2)と青色可視光レーザを照射すると化学反応が起きてヒドロキシラジカル(HO-)が発生。このヒドロキシラジカルが歯周病菌と結合して殺菌をめざすというものです。 【愛子院長】耐性菌が生まれる恐れもなく、歯は歯茎を傷つける心配も少ないのは大きなメリットといえるでしょう。化学反応の副産物として生成され得るのは水だけというのも安心につながるでしょう。
- Q先進の歯周病治療器の治療はどんな人にお勧めですか。
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A
【翔吾副院長】歯周ポケットが6mm以上の重度歯周病の人が対象となります。天然歯だけではなくインプラント後の歯周病により炎症を起こした場合も治療可能です。また、インプラントを埋入後、この先進の歯周病治療器で治療しておけばインプラントを長持ちさせることも望めるでしょう。 【愛子院長】親知らずの痛みの原因が歯周病という例も少なくありません。放置すると、歯周病菌が喉や首まで広がってしまい、腫れや痛みが生じる可能性もあります。親知らずの歯周病はこの歯周病治療器で早目にかつ適切に治療することを検討してはいかがでしょうか。
- Q治療後には状態を維持するためにメンテナンスも大切ですよね。
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A
【翔吾副院長】歯周病治療が必要になったということは、そもそもその場所のケアに何かしらの問題があったということです。予防歯科でプロフェッショナルケアを定期的に受けるのはもちろん、毎日のセルフケアもより力を入れていくようにしなければいけません。そのために、当院では行動変容アプリも活用。先進の歯周病治療器による治療を、いつ、どの部位に受けたのか、治療前後でどのような変化があったのかを患者さんに発信するようにしています。患者さんがいつでも自分の歯茎の状態を把握できるようにすることも大事ですからね。さらに、歯磨き用のタイマーなど、セルフケアに役立つ機能も活用していただきます。
自由診療費用の目安
自由診療とは非外科的歯周病治療/1万円(1歯)
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。