肥田 愛子 院長、肥田 翔吾 副院長の独自取材記事
千葉ニュータウンデンタルクリニック
(印西市/千葉ニュータウン中央駅)
最終更新日:2024/09/13
千葉ニュータウン中央駅から自動車で3分ほどの場所にある「千葉ニュータウンデンタルクリニック」。もともと肥田愛子院長と肥田翔吾副院長夫妻が訪問診療専門の歯科クリニックを別の場所で開業していたが、より幅広く地域の人々を診ていきたいとの思いから、2024年に現在の場所に移転開業した。同院では、一般歯科から小児歯科、インプラント治療、審美歯科、予防歯科、歯科口腔外科まで地域のニーズに幅広く対応。特に歯周病については、先進の非外科的治療機器を導入し、歯周病の根本治療に力を入れている。また、訪問診療では嚥下機能低下に対するリハビリテーションなども行っている。「今後は治療体制をさらに拡充していくとともに、地域の方々の歯科に対する意識を高めていきたいです」と、意欲を燃やす2人に話を聞いた。
(取材日2024年7月30日)
先進の歯周病治療機器によって歯周病の根本治療を提供
2024年に移転開業したそうですね。経緯をお聞かせください。
【翔吾副院長】実は、父がすぐ隣にある千葉ニュータウンクリニックで約30年にわたって地域のホームドクターとして診療しています。また、ご高齢で介護が必要になった方も地域で安心して過ごせるようにと、印西市を中心に介護老人保健施設など複数の施設を運営しています。そんな中、医療、福祉、介護など全体を見渡した時に歯科医療が足りない、ご高齢の方の口腔ケアが重要である、ということで私たちが訪問診療を担当することになり、2022年に北総線沿線で訪問診療専門の歯科クリニックを開業しました。
【愛子院長】その後、以前こちらで診療していた歯科医院が閉院するというお話を聞き、今後は地域にお住まいの方々も幅広く診ていきたいという思いもあって、ご縁をいただいて2024年に移転開業しました。
移転開業にあたって、どんな点にこだわりましたか?
【愛子院長】内装にはかなりこだわりました。前の歯科クリニックが比較的シックな雰囲気だったので、明るいイメージにしました。随所に木材を使用したり、待合室の壁も天然石のような風合いにしたりするなど、患者さんが少しでもリラックスできるよう工夫しました。また、当院は女性の院長ですので、女性らしい雰囲気も大切にしています。女性が院長をしている歯科医院は少ないですし、女性の院長なら優しく治療を受けられるかなと思って来ていただければうれしいですね。
医療機器についてはいかがですか?
【翔吾副院長】医療機器も先進のものをそろえました。中でも特徴的なのが歯周病の非外科的治療機器です。この治療機器は、超音波で振動させながらレーザーを照射することで歯周病の原因菌の死滅を図る仕組みです。まだ千葉県内では限られた歯科医院のみで導入されているものです。従来の歯周病治療と比べると痛みや不快感が少なく低侵襲の治療法です。また、虫歯や歯周病の原因となるバイオフィルムや着色汚れなどをしっかりと落とすためのエアフローも導入しています。
【愛子院長】そもそも歯科の治療は、歯を削ったり歯茎を切ったりなど体に侵襲を与えるものが多いのですが、もし侵襲を少なくする方法があればできるだけそれを採用して患者さんの心身の負担を減らしていきたいと考えています。当院には訪問診療で使用するポータブルユニットなどもそろっています。
嚥下リハビリテーションや歯科口腔外科にも対応
それぞれの得意な治療についてお聞かせください。
【愛子院長】基本的に歯科の幅広い分野に対応していますが、その中であえて言うなら、歯周病治療や審美歯科、摂食嚥下機能のリハビリテーションなどが得意です。
【翔吾副院長】私も院長同様、幅広く治療をしていますが、歯周病治療や摂食嚥下機能のリハビリテーションなどです。私は口腔外科にも対応していますので、親知らずの抜歯などは大学病院などに行かなくても当院で可能です。
また、小児歯科に関しては院長と2人で積極的に対応しています。なるべく、恐怖心や痛みを感じさせないように道具を触ってもらうなど、歯医者さんに慣れるところから始めています。
今、どのような患者さんが多いのでしょうか?
【愛子院長】ご家族そろっていらっしゃっている方が多いですね。年齢としては0歳児から100歳手前の方まで幅広くいらしています。入れ歯を入れたいという方もいれば、インプラントにしたい方、ホワイトニングで歯を白くしたい方などご要望もさまざまです。最近では、やはり歯周病を根本的に治療したいと来られる方が増えています。歯周病治療機器による治療を求めて栃木県や茨城県など遠方から来られる方もいます。
診療の際、どのようなことを大切にしていますか?
【愛子院長】診療の際には必ずお薬手帳を確認して、その方の生活習慣や薬の服用の状況などについて聞いています。もし何か気になる点があれば、かかりつけの先生に確認して情報提供してもらうなど連携しながら治療を進めています。より安全に、より安心して治療を受けていただけるよう配慮しています。ほんの少しのことでも不安に思うことは一つ一つ解消していくことで、患者さんに安心してこの歯科医師に任せたいと感じてもらえればと思っています。また、患者さんが困っていることを適切に把握するために、お話をしっかり聞くことも大切にしています。当院は単に主訴だけではなく口腔内全体を診て総合的に治療することをコンセプトにしていますので、全体的にどんな治療が必要か、治療の優先順位や順番などもよく理解していただくよう努めています。
副院長はいかがですか?
【翔吾副院長】私は真心を持って診療しています。母校の昭和大学の建学の精神が「至誠一貫」です。これは「常に相手の立場に立って、真心を尽くす」という意味です。この精神を忘れず、歯の痛みや悩みを抱える患者さん一人ひとりに真摯に真心を持って接するようにしています。
今の口の中の状態を知ることが予防意識を高める第一歩
今後力を入れていきたいことについてお聞かせください。
【翔吾副院長】一つは歯周病の治療です。当院ならではの歯周病治療機器を用いた根本治療に力を入れていきたいですね。これも含めての予防歯科にも積極的に取り組んでいきます。大変な状況にならないために定期的に通うことが重要であることを地域の方々にもっとご理解いただきたいですね。また、マイクロスコープを導入して歯内療法にも取り組んでいこうと思います。さらに訪問診療についても、今は、父の法人グループの施設が中心ですが、今後は範囲を広げて患者さんのご自宅などにも訪問していきたいと考えています。
ご夫婦2人で診療する利点を感じることはありますか?
【愛子院長】最初は少し抵抗があったのですが(笑)。でも実際、2人で診療していると相乗効果が生まれると実感しています。難しい症例などは1人で診断するよりも2人の歯科医師で診たほうが、より適切な診断や治療につながるように感じています。
【翔吾副院長】お互いの長所、短所をよく理解していますので、お互い補完し合っていると思います。例えば、私は情報発信に詳しく、院長はスタッフのマネジメントや人と人とをつなぐことが得意です。
【愛子院長】当院のスタッフはみんな明るくて患者さんとも受付でよくお話ししています。遠目で見て、楽しそうだな、なんて思うことも多いんですよ。
クリニック全体が良い雰囲気なのが伝わります。では最後に、読者へのメッセージをお願いします。
【愛子院長】ご自身の口の中について関心を持っていない方がとても多いように感じます。まずは、今ご自身のお口の中がどんな状態にあるのか、それを知っていただきたいですね。口の中を知ることが歯科意識や予防意識につながっていくと思います。「特に痛みがないから大丈夫」と思っていても、虫歯や歯周病は進行していきます。今のお口の中を全体的に診て、できるアドバイスは全力でしていきたいと思っていますので、ぜひお気軽に相談に来てください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/40万円~、歯周病の非外科的治療(1歯)/1万円~、ホワイトニング/2万5000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。