中央林間じんクリニック

中央林間じんクリニック

藤井徳照院長

医療トピックス

患者の生活の質を守る
病診連携による人工透析治療

中央林間じんクリニック

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地域の急性期医療を担う中央林間病院の分院として、通院に特化した人工透析治療を専門に手がける「中央林間じんクリニック」。全国に30万人以上いると言われる慢性透析患者(「日本透析医学会」平成23年調べ)は、加速する高齢化とも相まって着実に増加しており、その傾向は同地域においても例外ではない。日常生活を制約されるという従来のイメージから、どうしてもネガティブに捉えられがちな人工透析治療を、「より良く生きるために利用するもの」と話す樋口智章副院長に人工透析医療の現状について聞いた。 (取材日2013年3月5日)

中央林間病院のバックアップ体制が安心の通院透析治療

近年の透析医療はどのような傾向にありますか?

21833 mt 1 q1 1363831345 ▲ネガティブに捉えがちな人工透析治療のイメージを変えて頂きたいと話す樋口智章先生 傾向の一つは、高齢化によって透析患者さんにもご高齢の方が増えていること。もう一つは糖尿病に端を発する透析患者さんが多くなっていることです。当院にも80、90代の患者さんが通院されていますが、多くは足腰が弱ってしまい、本来ならば入院透析を強いられてもおかしくない方もいらっしゃいます。ただ、入院透析では患者さんの生活の質が維持できませんから、当院では通院透析を継続できるよう、車椅子のまま移動できるリフトカーなどを用意して無料で送迎を行っています。一方、糖尿病が原因の慢性腎不全は「糖尿病性腎症」といって、糖尿病をコントロールできず腎機能が低下してしまい、人工透析治療を導入せざるを得なくなるケースです。かつて人工透析といえば腎炎や腎硬化症などが主な原因でした。

本院にあたる中央林間病院と連携している特徴は何ですか?

21833 mt 1 q2 1363831345 ▲中央林間病院との連携を強みとし、段階的かつ長期的に患者さんをサポート 当院は通院による人工透析治療に特化していますが、合併症などに対しては本院で直ちに対応できます。例えば糖尿病は専門の内科医が診ていきますし、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすリスクも考え、脳や循環器が専門の医師が診ていく部分もあります。また、腎機能が弱っている患者さんには本院の外来で食事指導や運動療法、薬による治療などを行い、腎機能の低下を抑えます。しかし、残念ながら腎機能が低下してしまった場合には当院での通院透析へ還移します。通院透析を続けるなかで、万一入院が必要になった場合でも本院で入院治療が可能です。このような病院との密な連携により、段階的かつ長期的に患者さんをサポートできる体制を整えていることが最大の特徴です。

シャントトラブルにはどのように対処されていますか?

21833 mt 1 q3 1363831345 ▲車椅子の方や歩行が困難な方でも安心して通院できるよう送迎車を完備 血液を出し入れする出入り口になるシャントの管理については、穿刺(せんし)時の診察・聴取、患者さんへの聴取指導などを定期的に行い、状態の観察と維持に努めています。閉塞や狭窄などが起きた場合には当院でシャントPTAという治療を行い、詰まってきたシャントを広げますが、シャント再建手術は連携している専門病院で受けていただくことになります。ちなみに人工透析治療には穿刺や止血のトラブルがよくありますが、当院の臨床工学技士は高い技術を持っていますので、そうしたトラブルは見られません。

他に力を入れている取り組みはありますか?

21833 mt 1 q4 1363831345 ▲健康管理に十分配慮した食事をもとに、日々のQOLを支える 透析治療には感染症対策も重要で、そのためには患者さん自身が免疫力を高めることが必要ですから、良い栄養状態を保ち、コンスタントに運動を続けられるよう、栄養士による栄養指導や理学療法士による運動療法を充実させています。食事についてはご家族も交えてお話をし、質問にもお答えしています。また、心臓の悪い患者さんには心不全の管理計画を立て心臓のチェックをしていますので、合併症の一つである心不全で緊急入院するようなケースはほとんどなくなっていますね。あとは患者さんに「人工透析をするために生きているのではなく、好きなことを続けるために利用するのだ」という意識を持ってもらえるよう根気強く説明を続け、クリニックとしてできる100%のサポートを大切にしています。

ドクターからのメッセージ

樋口智章先生

人工透析を導入される患者さんやご家族の不安はとても大きいと思います。日常生活がどうなるのか、体にどれほどの負担があるのか、将来はどうなっていくのか、分からないことばかりですから無理もありません。そうした不安を少しでも和らげるためにも、ご提案できることは多々あると思います。クリニックの見学もしていただけますし、お話しできることは時間をかけてお伝えしますので、ぜひ気兼ねなくご相談ください。

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