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藤井 徳照 院長、樋口 智章 副院長の独自取材記事

中央林間じんクリニック

(大和市/中央林間駅)

最終更新日:2020/07/22

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慢性腎不全による人工透析は、一生続けなければならない大変な治療。そんなネガティブなイメージの払拭に努め、「人工透析は好きなことを続けるための前向きな治療」と位置づけるのは、「中央林間じんクリニック」の藤井徳照院長と樋口智章副院長だ。本院である「中央林間病院」と連携し、透析患者のより良い生活をサポートする。患者が良い状態を維持するために、できることは100%やるというのがモットー。常にきめ細かい観察が必要な透析医療だが、人工透析を続けながら人生を謳歌する透析患者たちの姿が、2人のドクターの話から浮き彫りになってきた。
(取材日2013年3月5日/情報更新日2018年10月4日)

病院との連携が心強い通院専門の人工透析クリニック

こちらのクリニックは隣接する中央林間病院の分院だそうですね。開院されたのはいつですか?

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【藤井院長】2005年4月1日です。当院は人工透析専門クリニックで、本院である中央林間病院と密に連携しているのが最大の特徴です。人工透析は月・水・金曜もしくは火・木・土曜のいずれか週3日、1日4時間というのが一般的です。通院に際しては、車いすが2台乗れる無料送迎車も完備しています。
【樋口副院長】コメディカルスタッフが充実しているというのも特徴です。医師と看護師、臨床工学技士が情報を共有しながら質の高い透析医療に努め、さらに栄養士、理学療法士が加わって、食事指導やリハビリテーションにも力を入れています。透析患者さんが良い状態を維持するため、単に透析器を回して薬を出してデータの管理をするのではなく、患者さんの生活に寄り添うサポートを心がけています。

透析医療に携わって長いのですか?

【藤井院長】私の専門は泌尿器科で、透析治療も扱うのでもう長いですね。現職は2013年1月からですが、かつていた昭和大学病院と都内の泌尿器科専門病院で19年間、中央林間病院で11年間泌尿器科と内科、透析治療を一緒に手がけていました。
【樋口副院長】僕は2012年秋に副院長を任されました。専門は循環器内科なのですが、以前勤めていた病院で透析医療に関わるようになりました。循環器内科にいた頃は心臓のカテーテル検査・治療が中心で、特に大学卒業後に入った都立墨東病院では、ひっきりなしに運び込まれてくる急患対応で毎日、カテーテル三昧でした。そのおかげでたくさんの経験を積むことができました。

人工透析は一度始めると、一生続けなければならない大変な治療というイメージがありますが。

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【藤井院長】多くの方がそういうイメージをお持ちですよね。確かに人工透析を始めると生活の一部になりますから、いかに自然に日常生活に取り込めるかがポイントになります。今の人工透析はかつてとは違い、透析器も薬も改善されています。昔は人工透析といえば嘔吐がひどく、終わった後は必ず具合が悪くなったものです。輸血を繰り返すせいで肌も土気色になりましたしね。でも今の患者さんは血色がいいし、傍目には人工透析を受けているなんてわかりません。

人工透析は好きなことを続けるための前向きな治療

透析患者さんを受け入れるにあたって、どんなことを大切にされていますか?

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【樋口副院長】僕は人工透析に遷移する前の慢性腎不全の患者さんも診ていますが、皆さん「人工透析なんて始めたら、もう終わりだ……」と言うんですね。でも、実際は仕事や趣味や旅行を楽しんでおられる方はたくさんいらっしゃいます。ですから「好きなことをして生きていくために透析治療を利用するんですよ」とお伝えしているんです。人は誰でも、やりたいことができないと幸福を感じられなくなりますからね。
【藤井院長】透析治療を受けないとどうなるかをしっかりお話しして、ご理解いただくことも重要です。人工透析を受けたくない、食事制限も守れないということになりますと、苦しい思いをするのはご自身です。また透析治療が遅れれば、予後は1年とか半年とか悲しい結果になりかねませんから、適切な時期にスムーズに人工透析に移れるよう準備が必要です。

実際に元気に過ごされている患者さんのことを聞かせていただけますか?

【樋口副院長】そういう患者さんは大勢いらっしゃいますよ。例えば、お孫さんと一緒にハワイへ行くといって、そのための水や食事の制限をしてらっしゃる方や、毎月お仕事で地方出張へ行かれるので、出張先の町で人工透析を受けながら生き生きと働いておられる方もいます。「旅行透析」といって、国内はもちろん海外でも旅先のクリニックにあらかじめ予約をしておけば、人工透析が受けられるんですよ。海外は国内に比べて申請のための書類が多く手続きは煩雑ですが、そこは医師としてできるだけのことをしたいので、可能な限りのサポートをしています。

ご家族のケアも大切な要素ではありませんか?

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【藤井院長】そうですね。透析治療で一番大事なのは普段の食事と水分管理ですので、ご家族の協力は欠かせません。ただ、食事の管理はそう簡単ではありません。ご家族が気をつけていても、ご本人が内緒で買い食いをしたり、外食で塩分を取り過ぎてしまったり。あとはバナナや生野菜に多く含まれるカリウムも取り過ぎる傾向にあります。どちらの管理も重要なので、患者さんには守っていただかなくてはならないのです。だからといって頭ごなしに言うと、これまた反発したくなるのが人間というもの。ですから私も根気よく説明するよう心がけています。

患者を長いスパンでサポートする透析医療を継続

先生方はなぜ医療の道へ進まれたのですか?

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【藤井院長】きっかけは母が薬剤師だったことです。薬剤師は薬は扱えるけれど、診察はできませんから自分はどちらも扱える医師になろうと思ったのです。専門を選ぶ際には、内科的な要素と外科的な要素を兼ね備えた泌尿器科か耳鼻咽喉科、あとは整形外科も視野に入れていました。最終的に泌尿器科に決めたのは、最も診療の幅が広そうだと思ったからです。
【樋口副院長】僕の場合、弟が重度の喘息で、そばで苦しむ姿を見ていたので、それをなんとかしてあげたいと思ったのがきっかけでした。意思が固まったのは中学2年生。食道がんだった祖父が手術の翌日に他界し、悔しい思いをしました。自分が医師になった今では救える命ばかりじゃないこともわかりますが、そのときは「弟を救える医師もいれば、祖父を救えない医師もいる」とその仕事の重さを感じて、医学部進学をめざして勉強するようになりました。

循環器内科を専門に選んだのはなぜですか?

【樋口副院長】まず内科に絞ったのは患者さんと直に対話ができて、患者さんの身近な場所で診療ができると思ったからです。中でも循環器内科は心筋梗塞や狭心症など緊急を要する疾患を扱うので、判断力や対応の早さが求められる点に魅力を感じました。

藤井院長は何か楽しみをお持ちですか?

【藤井院長】一つはゴルフ、もう一つは楽器ですかね。小学校から高校まではブラスバンドでチューバを吹いていて、昭和大学に入ってからはウッドベースを弾いてジャズバンドをやっていました。今でも学生時代の仲間と、即席でバンドを組んで演奏を楽しんでいます。あとはバイクも好きですね。ドイツのメーカーの大型バイクと16歳のときに買った国内メーカーの50ccのバイクを所有しています。1970年製の年代ものですが今も現役です。一生手元に置いておくつもりです。

最後に地域の皆さんにメッセージと今後の展望をお願いします。

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【藤井院長】お伝えしたいのは、当院は中央林間病院の強力なバックアップ態勢が整っている点です。万が一、合併症が起きても対応できますし、通院透析に至るまでを長いスパンでサポートできます。病院とクリニック、どちらにも自分の健康状態を把握している医師がいるということは、患者さんにとっては大きな安心といえるのではないでしょうか。経験豊かで温かなスタッフがそろっていますので、何でもご相談ください。
【樋口副院長】中央林間病院、中央林間じんクリニックともに地域の社会資源だと思っています。近隣にお住まいの皆さんから、頼りにしていただいていますから、その期待に応える質の良い医療をめざして努めていきたい、そういう気持ちで日々の診療にあたっています。そのために、自分たちのできる100%のことをしようという気持ちが大事。それがあるからこそ患者さんたちはここへ通って来てくれているのだと思います。

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