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年齢とともに増える泌尿器科の悩み
あきらめる前に専門家へ相談を

武蔵境おばた腎泌尿器科クリニック

(武蔵野市/武蔵境駅)

最終更新日:2024/07/31

武蔵境おばた腎泌尿器科クリニック 年齢とともに増える泌尿器科の悩み あきらめる前に専門家へ相談を 武蔵境おばた腎泌尿器科クリニック 年齢とともに増える泌尿器科の悩み あきらめる前に専門家へ相談を
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夜中に何度もトイレに行く頻尿や尿失禁など尿に関する悩みは、生活の質に直結する重大な問題だ。ところが、高齢者の中には「年だから仕方ない」と諦めている人が少なくないという。そのような症状に対しても、腎臓や膀胱、前立腺といった尿の通り道やその周辺の臓器の病気を対象とする泌尿器科で、専門の医師による診療を受けて適切な治療をすることで、快適な生活を取り戻すこともめざせる。大学病院や総合病院で培った幅広い知見と豊富な経験を生かし、地域医療に貢献する「武蔵境おばた腎泌尿器科クリニック」の小幡淳院長に、高齢者に多く見られる尿の悩み、そして年齢とともに増加する前立腺疾患について話を聞いた。

(取材日2024年7月4日)

初期段階では自覚症状がない前立腺がん。50歳以上の男性は、定期的なPSA検査を習慣に

Q高齢者に多い悩みにはどのようなものがありますか?
A
武蔵境おばた腎泌尿器科クリニック 院内はリラックスして過ごせるよう木目調を取り入れる

▲院内はリラックスして過ごせるよう木目調を取り入れる

急に尿意をもよおす尿意切迫感を主症状とした過活動膀胱は、頻尿や場合によっては尿失禁も伴う病態で、男女問わず加齢とともに増えてきます。2024年4月に発表された日本排尿機能学会の調査結果によると、国内推計で約1300万人が過活動膀胱に罹患しており、高齢化により今後さらに増える見込みです。中でも、十分な睡眠を確保できない夜間の頻尿は、慢性的な睡眠不足により日中の活動にも支障を来しますし、夜間暗い中トイレに行くことで転倒によるケガの恐れもあります。また、加齢が原因で、男性では尿が思うように出せない尿勢低下や、女性ではおなかに力が入った時に漏れてしまう腹圧性尿失禁などが増えることもあります。

Q過活動膀胱の治療法について教えてください。
A
武蔵境おばた腎泌尿器科クリニック バリアフリー設計の広々としたトイレ

▲バリアフリー設計の広々としたトイレ

男性と女性では臓器の配置が違うため、異なるアプローチをします。過活動膀胱の治療薬は基本的に膀胱に尿をためやすくするために用いますが、男性に対して初めにその薬を使ってしまうと尿が出なくなる「尿閉」が起こりかねません。それは男性の多くは前立腺の肥大が要因となって過活動膀胱になっているからです。加齢とともに肥大してくる前立腺による尿道の圧排、狭窄により諸症状が出てくるため、まずは尿道の通りの改善を図ってから過活動膀胱の薬を追加するわけですが、中には前立腺肥大症の治療のみで過活動膀胱の症状の解消がめざせる場合もあります。女性の場合は、初めから過活動膀胱の薬を調整していきます。

Q前立腺肥大は、前立腺がんにも影響するのでしょうか。
A
武蔵境おばた腎泌尿器科クリニック 性別や年齢などを考慮して、一人ひとりに合った治療をする

▲性別や年齢などを考慮して、一人ひとりに合った治療をする

前立腺が肥大しているからと言って、がんのリスクが上がるわけではありません。前立腺がんは、日本人男性のがん罹患率で1位になってしまいましたが、よほど進行しない限りは自覚症状に乏しく、腫瘍マーカーであるPSA値を検査しないと発見が難しいのです。進行すると骨や肺に転移するので、例えば背骨の圧迫骨折の精査中に前立腺がんの背骨への転移が見つかることは意外と多いのですが、それでは遅いです。前立腺がんは初期段階でしっかり治療すれば命に関わる状況を防ぐことが見込めるがんで、日々新しい薬が出るなど治療の選択肢も増えています。少しでも早く発見するために、50歳になったらPSA値の定期的な検査をお勧めします。

Q初めて受診する人のために、来院後の流れを教えてください。
A
武蔵境おばた腎泌尿器科クリニック 必要に応じて幅広い検査に対応可能

▲必要に応じて幅広い検査に対応可能

受付後、ほとんどの場合最初に尿検査をするので、尿を少しためてきていただきたいです。その結果と問診表を見ながら診察や超音波検査を行い、必要に応じて採血やレントゲン検査、膀胱内視鏡検査なども追加します。CTやMRIなどの検査が必要な場合も、近くに提携している画像専門施設がいくつもあるので、早ければその日のうちに撮影、結果報告も可能です。治療では例えば、尿管結石による激しい腰の痛みで来院された場合も、鎮痛剤や抗生剤の点滴をすることもできます。尿管結石の発作は腰だけでなく、左右の側腹部や下腹部が痛むこともあります。夏は脱水状態になりやすく結石の発作が増えるので、症状がある場合は無理せずご来院ください。

Q高齢者診療のために、配慮していることはありますか?
A
武蔵境おばた腎泌尿器科クリニック 患者が通院しやすいように院内の造りにもこだわった小幡院長

▲患者が通院しやすいように院内の造りにもこだわった小幡院長

院内は、待合室や廊下をできるだけ広くスペースを取っていますし、バリアフリーにしているので、車いすの方も安心して受診していただけます。また、杖などを使用している場合には、スタッフには積極的に声をかけて介助するよう伝えています。トイレも男性用、女性用の他に広いスペースの多目的トイレを設けており、非常用ボタンも設置しています。また院内ではできるだけリラックスして過ごしていただけるよう、「木」を多く取り入れ、温かみのある空間となるようにしました。ただ何より、受診される方はそれぞれさまざまなお悩みがあって来られているので、少しでも前向きなお声がけをして、笑顔になって帰っていただきたいと思っています。

ドクターからのメッセージ

小幡 淳院長

排尿や前立腺の問題は、年を重ねるごとに必ず生じてくるもの。ただ毎日のことなので日々の活動性や活気にまで影響してきますので、「年だから仕方ない」と諦めず、まずは一度お気軽にご相談ください。そして50歳以上の男性に改めてお伝えしたいのは、PSA検査の重要性です。その他にも健康診断で異常を指摘された方、人知れず排尿やデリケートな部分の悩みを抱えている方なども、お気軽にお立ち寄りいただければと思います。

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