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森主 達夫 院長の独自取材記事

神戸もりぬし消化器内視鏡クリニック新長田駅前院

(神戸市長田区/新長田駅)

最終更新日:2024/07/12

森主達夫院長 神戸もりぬし消化器内視鏡クリニック新長田駅前院 main

新長田駅より徒歩1分という至便な場所にある「神戸もりぬし消化器内視鏡クリニック新長田駅前院」は、内視鏡検査を専門的に学んできた森主達夫院長が開業。注力しているのがオーダーメイドの内視鏡検査だ。過去の鎮静剤への反応、便通の良しあしなどを丁寧にヒアリング。検査未経験であっても検査に対する不安や体質などに耳を傾け、鎮静剤、スコープ、大腸検査前の下剤など、患者一人ひとりに適した内視鏡検査を提供している。「消化器のがんは早期発見できれば多くは内視鏡下での手術が可能です。気軽に受けてもらえるよう、土日にも検査に対応しています」と語る森主院長に、研鑽を深めてきた内視鏡手術や、同院の内視鏡検査の詳細、診療への想いなどを聞いた。

(取材日2024年7月2日)

健康な人が健康なままでいられるよう内視鏡検査で貢献

食道、胃、大腸の内視鏡検査に注力されているクリニックだそうですね。

森主達夫院長 神戸もりぬし消化器内視鏡クリニック新長田駅前院1

30〜50代の、比較的若い、働き世代の方が内視鏡検査を受けてみたいと受診してくださっています。当院は水・木・金・隔週の土日・祝日はお休みをいただいていますが、それ以外の平日は19時まで、隔週の土日は14時まで対応しています。特に夕方以降の遅い時間帯は、お仕事帰りの方が多く来てくださっていますね。土日に検査を行っている医療機関はそれほど多くはありませんから、お仕事を休まずに済む土日に検査を希望される方も多いです。

院内のこだわりなどについて教えてください。

リラックスできるホテルライクな雰囲気に仕上げています。院内での下剤の服用にも対応していて、カーテンで仕切られた半個室のブースを5つ用意し、男女それぞれ2つずつのトイレ、そして広いトイレを1つ、合計5つのトイレを用意しています。ブース内にはテレビも設置していますので、前処置には4時間ほどかかりますが、退屈せずにお過ごしいただけると思います。検査には鎮静剤を用いますので、検査後はそのままリカバリールームへ移動し、お休みいただけます。

神戸百年記念病院にも勤務しておられますが、なぜかけもちで開業しようと思われたのでしょうか?

森主達夫院長 神戸もりぬし消化器内視鏡クリニック新長田駅前院2

病院だと、お仕事をされている方の場合、通院できる時間帯や曜日が合致しないことがありますが、その間にがんが進行してしまっていては元も子もありません。働き世代の方が通いやすい、身近なクリニックが必要だと感じたのが開業の理由です。消化器のがんは比較的若い方でも進行した状態で見つかることがあり、まだ学生のお子さんがいる方などを見かけ、「この状態になる前に治療ができれば……」と悔しく思うこともありました。若い方が知らず知らずのうちに進行がんとなり、ある日いきなりご自分の人生、そしてご家族の人生が変わってしまうということがないようにしたいのです。そして、健康な人が健康なままでいられるように、気軽に検査や治療が受けられる環境づくりをめざしたいと考えています。

命取りにならないよう、内視鏡検査を習慣にしてほしい

早期にがんやポリープ、ピロリ菌感染などを発見できるとなぜ良いのでしょうか?

森主達夫院長 神戸もりぬし消化器内視鏡クリニック新長田駅前院3

早期発見から早期治療へ移行できれば、臓器の温存が望めるほか、後遺症もなく治療することも期待できます。胃がんで胃を切除すると食事内容に制限が出たり、大腸がんで人工肛門になる方もおられます。まさに生活が一変してしまうのです。しかし、例えば大腸がんの原因となるポリープであれば、切除することで大腸がんの予防につながりますし、胃がんの原因ともなるピロリ菌は服薬などで除菌が望めます。また大きな病変部でも、私が勤める病院での入院手術にはなりますが、腹腔鏡下でも開腹手術でもなく、内視鏡下での治療が可能になるケースもあります。早い段階で見つけることは、予防にもつながりますし、治療が必要な場合でも患者さんへの負担を大きく減らすことが望めるのです。

こちらの特徴である内視鏡検査について教えてください。

内視鏡検査に用いる鎮静剤やスコープは、複数の種類を用意しています。痛みの出にくい特別に細い大腸用のスコープもありますし、うとうとと眠るようにするための鎮静剤だけではなく、嘔吐反射を抑える目的を持つものも用意しています。また大腸検査の場合は大量の下剤の服用が必要ですが、これにも味や量、飲み方など種類が複数あります。当院ではこれまでに内視鏡検査を受けたことがある方には、当時のことを細かくヒアリングしています。嘔吐反射がつらかったのか、大腸にスコープを入れる際に痛みがあったのか、下剤の量が多いと感じたのか、味が苦手だったのかなどなど。またピロリ菌除菌やポリープ切除術を受けたことがあるのか、そして患者さんの不安な部分、希望されることをしっかりと考慮し、使用する鎮静剤やスコープ、下剤などを決めていきます。

そこまで準備をして、内視鏡検査を行ってくださるのですね。

森主達夫院長 神戸もりぬし消化器内視鏡クリニック新長田駅前院4

初めての方であっても、何が不安なのか、また普段の便通の様子や胃の不快感などの症状があるかなどもしっかりとお尋ねして検査に使用するものを決めます。普段から便秘がちな方には、検査の数日前から便をやわらかくするためのお薬をお渡しするといった配慮も必要ですね。そして大事なのは、それらの情報をしっかりと記録し、次回以降の検査に活用すること。内視鏡検査は1回受けて終わりではなく、受けた際の結果によって次の検査はいつ行うのかなどを、患者さんお一人お一人に合わせてスケジュールを組んでいきます。内視鏡検査はがんを見つけるだけではなく、ご自身の今の健康の度合いを知り、その後の生活に役立てる意味もある検査。だからこそ内視鏡検査を“習慣化”することが非常に重要なのです。

検査を通じてリスクを知り、がんを予防できる未来へ

患者さんと接する際に心がけていることは何でしょうか?

森主達夫院長 神戸もりぬし消化器内視鏡クリニック新長田駅前院5

患者さんの不安に寄り添うことです。検査未経験の方にとっては未知の領域ですし、すでに受けたことがあっても苦しい思いをしたことがある方もおられます。患者さんの思いを受け止めた上で、内視鏡検査を受ける重要性を理解していただけるように丁寧に診療を進めてくことが大切だと考えています。消化器がんは35歳から40歳ほどまでの若い方でも出てくることがあります。「自分は元気だと思っていた」とショックを受ける方も見てきました。私が消化器、その中でも内視鏡検査の道を選んだのは、便秘や逆流性食道炎などの身近な疾患が多いため、健康なときから患者さんと関わり、その健康な状態を維持していくための医療を提供したいと考えたからでした。

専門的な内視鏡検査・手術の経験も積まれているとか。

大学を卒業後、内視鏡検査や治療を専門に行ってきました。特に早期がんを内視鏡で治療する「内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)」を佐久総合病院・亀田総合病院・NTT東日本関東病院などのさまざまな専門病院で経験しました。逆流性食道炎の治療である「内視鏡的逆流防止粘膜切除術(ARMS)」は保険適用されてまだ間もないため、最適な治療適応・方法などまだはっきりしていないところもあり、対応できる医師も少ない状態ですが、これまでのESDの経験をもとに取り組んでいます。いずれも専門的な手技・知識・経験が求められますが、こういった能力を有した医師が地域のかかりつけ医でもあることは地域の皆さんにも大きなメリットをもたらすと思います。ただ内視鏡検査をするだけではなく、ESD、ARMSが必要かどうかの判断、そして必要な場合は総合病院までシームレスにつないでいくという体制。開業はこれを実現するためでもありました。

読者へのメッセージをお願いします。

森主達夫院長 神戸もりぬし消化器内視鏡クリニック新長田駅前院6

消化器がんの中でも大腸がんは近年増加しており、がんによる死亡者数の中でも男性で2位、女性では1位です。症状がなくても進行している恐れは十分にありますが、早期発見できれば軽い負担での治療が望めますし、ご自身がどれほどがんにかかりやすいのかというリスクも知ることができます。内視鏡検査は非常に受ける価値のある検査だと考えています。皆さんの不安に寄り添い、ベストな検査を一緒に探していきます。そうやって健康な人が健康なままでいられるように力の限りサポートしていきますので、ぜひお気軽に足をお運びくださいね。

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