小川 祐人 先生、高橋 世賢 先生の独自取材記事
【2024年11月開院予定】慶友川口駅前整形外科
(川口市/川口駅)
最終更新日:2024/09/30
【2024年11月開院予定】※開院前の情報につき、掲載情報が変更になる場合があります。
埼玉・川口駅からすぐの場所で、2024年11月に開業予定の「慶友川口駅前整形外科」。診療を行う小川祐人先生と高橋世賢先生はそれぞれ経験豊富な医師で、埼玉メディカルセンターやさいたま市立病院に長年務めた経歴を持つ。経験に基づいた適切な診断に加え、薬物療法や神経ブロック療法など幅広い治療の選択肢をそろえ、痛みを繰り返さない治療に取り組んでいく方針。リハビリテーションのための設備も充実しており、患者の治療に対するモチベーション維持にもつながりそうだ。開院を前に、小川先生と高橋先生の2人に、同院の特徴や診療方針、地域に対する思いを聞いた。
(取材日2024年9月5日)
年齢問わず、痛みを抱える誰もが通えるクリニックへ
お二人のこれまでのご経歴についてお聞かせください。
【小川先生】大学を卒業して6年目までは、大学病院や関連病院で骨折などの外傷に対する手術、背骨や人工関節の手術などを先輩医師からの指導のもと取り組んできました。その後大学で2年間損傷した脊髄神経の再生についての基礎研究に従事した後に、大学病院や関連病院で脊椎・脊髄外科を専門とする医師として勤務してまいりました。
【高橋先生】私も小川先生と同じく、脊椎や脊髄を専門としています。大学病院や関東の総合病院で、骨折や変形性関節症の治療にも携わりながら、側弯症の胸郭変形に伴う肺機能障害の臨床研究に従事しました。側弯症は思春期のお子さんに発症することが多いのですが、加齢や骨粗しょう症などで側弯変形が進行して日常生活に支障を来す場合もありますので、注意して診療していきたいです。
埼玉や川口という地域に対しては、どのような印象がありますか?
【小川先生】私は埼玉の旧与野市の出身です。生まれ故郷であるのに加えて、埼玉メディカルセンターに10年間勤務しましたし、現在も川口の北條胃腸科外科で整形外科のお手伝いをしているので、埼玉や川口についてはよく知っています。慣れ親しんだ土地で開業できることをとてもうれしく思います。
【高橋先生】7年間さいたま市立病院に勤務させていただきましたので、浦和はとても印象に残っておりますが、川口についてはまだまだ知らないことが多く、これからいろいろと知っていきたいですね。高齢の方が多い地域と聞いていますが、最近は新しくマンションが建ち、若い家族も増えているそうです。中高年や高齢者の方はもちろん、スポーツに取り組む若い世代の方も診ていきたいと考えています。
クリニックではどのような診療を受けられますか?
【高橋先生】腰痛や肩凝りをはじめ、膝や肩、首、背中の痛み、骨折やけがなど幅広く対応しています。的確な診断に努め、リハビリや薬物療法、神経ブロック療法などを通じて痛みや病気にアプローチしていきます。体の痛みにはさまざまな原因があり、例えば、膝の痛みの原因が骨粗しょう症だったということも。痛みのある部分だけを診るのではなく、体全体をトータルで診ていくことを大切にしています。
【小川先生】症状が出てからの治療はもちろん、症状が出ないよう日頃から予防に取り組むことも重要です。患者さんの中には一旦痛みが改善してもすぐに同様な痛みが出現してしまう方が多くいらっしゃいます。そのような事態を防ぐためにも、理学療法士と密に連携し、痛みが再発しないためのトレーニング方法や体の使い方も丁寧にお伝えしていきたいですね。
広いリハビリ用スペースを備え、薬物治療にも注力
院内の設備や機器でこだわった部分はありますか?
【高橋先生】MRIやエックス線撮影装置、エコー、骨密度測定装置など診断に必要なための機器は一通りそろえており、総合病院と同レベルの検査が可能です。また、リハビリ用のスペースについても十分な広さを確保しました。リハビリは運動療法をメインに、他院で運動器の手術を受けた後のリハビリも積極的に受け入れていく方針です。
【小川先生】正しい診断を行うためにも、検査機器類は充実させました。特にエコーに関しては近年非常に進化しており、疾患の診断に幅広く活用していく予定です。エコーを用いることで痛みの原因と思われる部位に適切にごく少量の麻酔薬を入れることができます。注射後に痛みがどうなったかで、より精密に診断を下すことができるのでうまく活用していきたいと考えています。
気になっている症状や病気について伺います。
【小川先生】50歳前後の女性に気をつけていただきたいのが骨粗しょう症です。先ほど高橋先生もお話ししていたように、体の痛みが実は骨粗しょう症によるものだったというケースは少なくありません。骨粗しょう症は将来的な介護のリスクを高める病気です。来ていただいた方には骨粗しょう症について積極的に情報を発信し、定期的な骨密度検査をお勧めすることで、早期発見できるよう努めていきます。
【高橋先生】整形外科の中でも、相談の多い症状が肩凝りです。以前は中高年の方に多い印象でしたが、最近はスマホやパソコンの使用時間の増加に伴い、10代や20代の若い世代も症状を訴えて来院するケースがとても多いです。放置すると頭痛や吐き気といった症状が現れることもあるため、リハビリや運動療法で正しい姿勢を身につけることが大切です。
こちらの医院の特徴、強みについて教えてください。
【小川先生】整形外科のリハビリというと、あまり大きくない部屋で、順番待ちの時間も長いというイメージの方もいると思います。当院のリハビリ用のフロアはベッド間のスペースを離し、体も広々と動かすことができます。理学療法士も、患者さんの数に応じて徐々に増やしていく予定ですので、ストレスなく通院していただけると思いますよ。
【高橋先生】医師が治療薬にも精通しているという点です。すでにいろいろな薬を服用している場合や、持病をお持ちの場合、副作用を心配して薬物治療を希望されない患者さんも多いですが、肝臓や腎臓に過度に負担をかけないように薬剤を選択して使用すれば、症状の改善が期待できます。湿布などの張り薬の改良も進んでいますので、お薬に関する不安や疑問があれば、気軽にご相談ください。
医師2人体制でさまざまな角度から痛みの改善を図る
先生が2人いるというのも強みですね。
【高橋先生】私も小川先生も整形外科医として十分経験を積んでいますので、私たちが協力して治療に取り組むことで、痛みに悩む多くの患者さんを診ていけると考えています。また、互いがそれぞれの視点から検査結果や診断を精査すれば、より精度の高い診断につながり、さまざまな治療法を提案することができます。言うなれば、院内でセカンドオピニオンが可能というわけです。小川先生とは18歳の時からの付き合い。お互いに信頼していますから、連携面では何ら心配はありません。
診療で大切にしていることは何ですか?
【小川先生】まずは、正しい診断を行うことが大切です。患者さんによって痛みや気になることは異なるため、ニーズに応じてどこまで詳しく検査するかなどを決めていきます。そのためには、やはり一人ひとりの話をきちんと聞くことは欠かせません。患者さんにリラックスしてお話ししてもらうためにも、十分な時間を取り、こちらも良い雰囲気で迎えられるよう心がけたいです。
【高橋先生】患者さんが何を求めているのか、話にしっかりと耳を傾けることですね。そして、選択可能なオプションを説明して、患者さんが希望する治療に少しでも近づけるようにサポートしたいです。手術によって症状の改善が期待できる場合には、不安なお気持ちに寄り添い、生活への影響も最小限で済むよう最善の方法を探っていきます。
地域の皆さんにメッセージをお願いします。
【小川先生】医師が変わることなく、同じ患者さんを何十年も診療していけるのが身近なかかりつけ医の良さ。担当した患者さんを生涯にわたって見守っていくことが、医師としての私の望みです。川口の皆さんと10年、20年と長くお付き合いしていけるよう、スタッフ一同努めていきますので、どうぞよろしくお願いします。
【高橋先生】少子高齢化の進む日本で、整形外科医が「今動けている人を動けなくならないようにサポートする」ことは、今後さらに重要性が増してくるでしょう。私自身、年を重ねるにつれて家族や友達、健康の重要性を認識しているところです。健康維持には骨、軟骨、筋肉を維持することがとても重要。そのことを診療を通して患者さんやご家族にも伝えていきたいです。