全国のドクター13,852人の想いを取材
クリニック・病院 156,784件の情報を掲載(2025年7月08日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 千葉県
  3. 印西市
  4. 千葉ニュータウン中央駅
  5. いんざい糖尿病・甲状腺クリニック
  6. 生活習慣病や肥満症は万病のもと保険での肥満症治療とは?

生活習慣病や肥満症は万病のもと
保険での肥満症治療とは?

いんざい糖尿病・甲状腺クリニック

(印西市/千葉ニュータウン中央駅)

最終更新日:2025/07/07

いんざい糖尿病・甲状腺クリニック 生活習慣病や肥満症は万病のもと 保険での肥満症治療とは? いんざい糖尿病・甲状腺クリニック 生活習慣病や肥満症は万病のもと 保険での肥満症治療とは?
  • 保険診療

2型糖尿病、高血圧症、脂質異常症。これらはすべて食事・運動・飲酒・喫煙などの、生活習慣が影響して発症する可能性のある「生活習慣病」だ。これらに加え、肥満に伴う健康障害が重なったものが「肥満症」である。どちらも放置すると血管ダメージの蓄積から動脈硬化につながり、最終的には心筋梗塞や脳梗塞など重い病気を引き起こすことも。「いんざい糖尿病・甲状腺クリニック」の高橋紘院長は、「健康診断の結果にチェックがついたら、放置せずにすぐ相談を」と警鐘を鳴らす。生活習慣病や肥満症のもとをたどると、食生活の乱れや運動不足、また内臓脂肪の蓄積と、すべてつながっていることが多いそう。日本糖尿病学会糖尿病専門医資格と日本内分泌学会内分泌代謝科専門医資格を持ち、この大本の解消と重病の予防に努める高橋院長から話を聞いた。

(取材日2025年5月1日)

生活習慣病が動脈硬化、最終的には心筋梗塞や脳梗塞につながる。予防の鍵は専門家への早めの相談

Q生活習慣病とはどのようなものを指すのですか?
A
いんざい糖尿病・甲状腺クリニック 聞きなじみのある生活習慣病の中身について詳しく解説してくれる

▲聞きなじみのある生活習慣病の中身について詳しく解説してくれる

生活習慣病とは、食事・運動・飲酒・喫煙などの生活習慣が影響して発症する病気の総称です。代表的なものを挙げると、2型糖尿病、高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症など。いずれも食生活などが関係していることから、1つの症状だけでなく、「血糖値も血圧も高く、コレステロール値も高い」というように複数の問題を併せ持つ方も少なくありません。妊娠やほかの病気の影響で糖尿病を発症するケースや、ホルモンが過剰に分泌されて起こる原発性アルドステロン症から高血圧症が引き起こされるケースもありますが、いずれにしても食事や運動など生活習慣の見直しが必要なことには変わりません。

Q肥満症と生活習慣病は異なるのでしょうか。
A
いんざい糖尿病・甲状腺クリニック 食事指導や薬物療法によるしっかりとした肥満症治療の実施を啓発

▲食事指導や薬物療法によるしっかりとした肥満症治療の実施を啓発

肥満の状態と生活習慣病をはじめ肥満に伴う健康障害を有する状態が肥満症です。肥満とは、肥満度を表す体格指数のBMIが25以上である状態をいいます。肥満であるだけでは、病気ではありません。しかし肥満に関連する健康障害が認められる場合には、肥満症として治療の対象になるのです。肥満症の原因には、生活習慣病と同じく、食生活や運動といった生活習慣が影響していることが多くあります。特に現代は食の欧米化が進んでいることもあり、肥満症患者の数は増加傾向です。大人だけでなく、中学生といった小児にも肥満症が見られるようになりました。肥満症はれっきとした病気です。ただの肥満と甘く見ずに、しっかりと治療を行いましょう。

Q放置するとどのようなリスクがありますか?
A
いんざい糖尿病・甲状腺クリニック さまざまな大病のリスクにつながる生活習慣病

▲さまざまな大病のリスクにつながる生活習慣病

食生活の乱れや運動不足が続くと、内臓脂肪がたまります。その結果、高血糖・高血圧・脂質異常のうち2つ以上が見られ、腹囲が男性で85cm・女性で90cmを超えてくると「メタボリックシンドローム」と診断されます。その状態でBMIが25以上あれば、肥満症です。そのままの生活習慣を続けると、血管へのダメージが蓄積されて動脈硬化につながります。動脈硬化による血管の詰まりや破れは全身に起こり得ますから、不整脈、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞といった命に関わる病気を引き起こしかねないのです。このように生活習慣の乱れが次々と病気につながっていく「メタボリックドミノ」は、早い段階で食い止めなくてはなりません。

Q検査を受けるべきタイミングを教えてください。
A
いんざい糖尿病・甲状腺クリニック 現状を詳しく説明してくれる

▲現状を詳しく説明してくれる

生活習慣病や肥満症は自覚症状が少なく静かに進行するので、健康診断が早期発見のきっかけになるケースが多いです。また高血圧症では頭痛や足のむくみを感じることもあり、そのような症状が続いたら一度検査を受けることをお勧めします。遺伝的に発症しやすい体質というのもありますから、もしご家族に生活習慣病や肥満症の方がいらっしゃる場合には、より一層の注意が必要です。どこに相談したら良いのか迷っている方や、「生活習慣病や肥満症の専門家の意見を聞きたい」と思っている方は、糖尿病や生活習慣病の治療を得意とする、専門性のあるクリニックを選ぶと良いでしょう。

Q肥満症の治療には薬物療法もあるそうですが保険適用できますか?
A
いんざい糖尿病・甲状腺クリニック さまざまな資料を用いて説明。通院のモチベーション維持にも注力

▲さまざまな資料を用いて説明。通院のモチベーション維持にも注力

はい。当院では、保険適用での肥満症の薬物療法を行っています。ただし、処方できる患者さんは条件を満たした方に限ります。肥満症治療の基本は食事と運動ですので、一定期間食事と運動の指導を行った後に、薬物療法を検討します。当院で保険適用で処方する薬は、腸や脳に作用して食欲の低減を図ったり、肝臓や脂肪細胞で脂肪の分解の促進につなげてエネルギー消費の増加作用が期待できるセマグルチドやチルゼパチドです。これらを保険適用で処方するには施設基準を満たす必要があるため、対応するクリニックは少ないでしょう。薬物療法は副作用にも注意が必要なので、患者さんのライフスタイルに合わせたオーダーメイドの治療を心がけています。

ドクターからのメッセージ

高橋 紘院長

糖尿病・高血圧症・脂質異常症などの生活習慣病と、肥満による健康障害が認められた肥満症は、もとをたどればつながっていることが多いです。私は糖尿病・肥満症の専門家の視点でそれらの症状を包括的に見て、その先にある重い合併症の予防、また大もとである肥満や内臓脂肪の解消にも努めています。生活習慣病や肥満症の治療は長く続けることが大切ですから、その方に合った無理のない治療提案も心がけの一つ。アプリを利用した血圧管理や健康管理を取り入れ、管理栄養士による栄養相談にも対応しています。もし健診結果にチェックがついたら「これが治療の入り口」と考えて、放置せずにすぐいらしてください。

Access