気になる頭痛やめまい、しびれは
放置せずクリニックに相談を
上本町ふるえと頭痛 ・脳神経クリニック
(大阪市天王寺区/大阪上本町駅)
最終更新日:2025/05/13


- 保険診療
「深刻な病気の人がかかるところ」あるいは「何を診ているのかわからない」などが、脳神経領域の疾患についての一般的なイメージではないだろうか? しかし、頭痛、めまい、しびれなど、身近な気になる症状について、「きちんと診断を行い、適した治療を提供できる診療科です」と「上本町ふるえと頭痛・脳神経クリニック」の平林秀裕院長。同院には、院長をはじめ脳神経領域の豊富な診療経験を持つ医師が在籍し、身近な悩みや症状に対して専門性にこだわった診療を提供している。頭痛や震えなどは、ありふれた症状と思われがちだが、深刻な病気が原因になっていることもあるそうだ。「遠慮せずに相談してほしい」と言う平林院長に、注意したい症状や脳神経クリニックの診療の特色などについて、わかりやすく解説してもらった。
(取材日2025年4月9日)
目次
専門性にこだわった診断に基づいて、一人ひとりの患者に必要な治療を提供する
- Qクリニックではどのような症状を診ているのですか?
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A
▲患者一人ひとりに寄り添った診療を心がけている同院
頭痛やめまい、しびれや震えといった症状は、身近すぎて受診しても良いかどうか悩んでしまうことがあると思います。また、どの診療科を受診すれば良いのかわからないという方や、仕方がないと改善を諦めている方もおられるでしょう。当クリニックでは、脳神経領域の疾患治療に力を入れており、こうした症状に対して専門的な診察や検査を通じて原因を丁寧に見極め、必要と判断される治療をご提案しています。脳神経といっても、頭の中だけを診ているわけではありません。一人ひとりの患者さんの脳や脊髄、神経に関係すると考えられる症状から丁寧に原因を追究して、さまざまな病気の可能性を検討し、その方に適した治療を提供します。
- Q身近な症状でも受診すべきですか?
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A
▲多くの人が経験する頭痛。中には重大な疾患が隠れていることも
例えば、頭痛は多くの方が経験する症状です。原因や症状の現れ方によって片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などに分類されていますが、中にはくも膜下出血など生命に関わる病気に伴って起こる場合があります。また、長く頭痛に悩まされていて、市販薬で対応している方も、一度受診して医師の診断を受けることをお勧めします。薬の多用が頭痛の原因になっているケースもあり、診断に基づいたお薬を処方することで症状の改善が期待できることも少なくありません。一方、ふらつきやめまい、しびれや震えも、てんかんやパーキンソン病の可能性が考えられます。疲れや年齢のせいなどと自己判断したり、諦めたりせずに、受診していただきたいですね。
- Q診察や検査はどのように進めますか?
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A
▲丁寧に問診を行った上で、適切な検査の提案を実施する
丁寧に問診を行った上で、必要に応じて検査を行います。くも膜下出血などが疑われる場合にはCTを撮影して、そのリスクを判断します。危険な病気でなければ、患者さんに安心感を提供できるのがメリットです。念のため脳を調べてみると小さな出血などが見つかることがあり、将来に起こると予測されるトラブルに備えて生活指導などを提供できるのも利点ですね。一方、脳波検査は震えやけいれんを訴える患者さんに用います。年齢を重ねてからてんかんを発症する方も一定数おられるので、脳波検査で病気の可能性を調べることが大切です。脳波検査は身体的な負担が小さく、内科などでは対応できないところも多いので積極的に活用しています。
- Q詳しい検査が受けられると心強く感じます。
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A
▲検査実施後の対応方法について詳しく説明している平林院長
診療してすぐに、すべての病気を明らかにできるわけではありませんが、危険な状態かどうかを判別し、その後の対応について提案できます。MRIなどは当院で対応できないため提携の病院を紹介します。パーキンソン病などの手術が必要となる場合は、私自身が手術を担当している病院での執刀も可能です。薬では震えなどの改善が見込めない患者さんに、開頭手術の必要がない超音波を使った治療も提携の病院で提供しています。さらに、脳卒中後に筋肉が過剰に緊張して手足が思うように動かせなくなる痙縮(けいしゅく)や手術後のフォローも行います。問診から検査、診断、薬剤療法、外科的治療、手術後の対応まで一貫して対応できるのが特色です。
- Q診断には専門的な知識や経験が必要ですね。
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A
▲豊富な知識と経験をもとに、幅広い視野で診療を行っている
体のしびれやうまく歩けないなどの理由で医療機関を受診したものの、なかなか改善しないという場合、脳波の検査でパーキンソン病やてんかんが見つかることもあります。その一方で、パーキンソン病と症状がとても似ているけれど異なる病気もあり、しっかりとした診断が必要ですね。本態性振戦と呼ばれる原因がよくわからない震えに悩んでいる方も多く、調べてみると継続して服用している薬の影響というケースもあります。ふらつきに悩む方の場合、原因が高血圧にあり、それに対する治療を行うことで症状の改善をめざせるケースもあります。このようにさまざまなケースが考えられるため、幅広い視野を持って患者さんに対応するようにしています。