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悩みは見た目だけではない
足のトラブルと関わる下肢静脈瘤

ひとみるクリニック

(堺市西区/上野芝駅)

最終更新日:2024/07/10

ひとみるクリニック 悩みは見た目だけではない 足のトラブルと関わる下肢静脈瘤 ひとみるクリニック 悩みは見た目だけではない 足のトラブルと関わる下肢静脈瘤
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長時間の立ち仕事などを背景に発症しやすく、静脈の血が逆流して起こる下肢静脈瘤。ボコボコとした見た目がよく知られているが、むくみやだるさ、かゆみ、湿疹などを引き起こすこともあるという。岸和田徳洲会病院で長年、下肢静脈瘤の治療に携わってきた「ひとみるクリニック」の高見友也院長は「足の症状に困っている場合は検査を受けてみて」と呼びかける。手術と弾性ストッキングの2種類の対処法について、メリット・デメリットをしっかりと説明した上で、患者のニーズに合わせた適切な方法を一緒に考えていくスタイルを心がけている高見院長。下肢静脈瘤について、原因や症状、診療の流れ、普段からできる予防法などを聞いた。

(取材日2024年6月17日)

対処法の選択は一緒に考えることを重視。足の困り事を抱えているなら、負担の少ない検査でチェックを

Q下肢静脈瘤はどんな病気ですか?
A
ひとみるクリニック 足の症状に困っている場合は検査を受けてほしいと話す高見院長

▲足の症状に困っている場合は検査を受けてほしいと話す高見院長

静脈は足の下から上に向かって血を流さなければいけないのですが、重力などの影響で逆流してしまうことがあります。血液が下にたまるので、ボコボコとしたこぶ状の盛り上がりができたり、むくみ、だるさ、こむら返り、かゆみや湿疹などの症状が出たりするのが、下肢静脈瘤です。遺伝も関係しているのではとはいわれていますが、一般的には立ち仕事をされている方に多い傾向があり、妊婦さんが一時的に発症することもあります。もちろん男性にも見られますが比較的女性に多いといわれています。

Q受診すべきタイミングは、どのようなときでしょうか?
A
ひとみるクリニック 下肢静脈瘤はむくみやだるさ、湿疹などを引き起こすこともある

▲下肢静脈瘤はむくみやだるさ、湿疹などを引き起こすこともある

見た目にボコボコとしていればわかりやすいのでご相談されることも多いのですが、それ以外の症状では気づきにくいのが下肢静脈瘤です。特に、美容師さんや飲食店で働いている方などは、むくみやだるさなどの症状があっても放置されていることが多いのですが、下肢静脈瘤の治療をすることで改善が期待できます。まずは、足の症状で困っていることがあれば、一度受診されることをお勧めしています。またどこかで相談され、そのままにしていて良いと言われた方も、早めにきちんとした診断と治療が必要ですので、ご相談ください。エコー検査で診断できますので、痛い思いをする心配もありません。

Q診療の流れを教えてください。
A
ひとみるクリニック 充実した設備でさまざまなニーズに応える

▲充実した設備でさまざまなニーズに応える

まずは足の症状について詳しく聞き、エコー検査をします。検査結果に応じ治療方法のご説明させていただきます。下肢静脈瘤の対処法は、手術と弾性ストッキング着用の2種類あります。手術の場合は内容にもよりますが、1時間ほどで手術は終了、リカバリー室で1時間ほど待機していただければ、歩いて帰宅できます。治療した足に包帯を巻いているので、手術当日のみシャワーやお風呂に入ることができませんが、手術翌日の朝には外していただけます。それ以降は入浴も可能です。また静脈麻酔を併用し、眠ったような状態の間に終われるようにしています。なお術後は念のため痛み止めを出していますが、飲まずに済む方が多いと思いますよ。

Q弾性ストッキングについても教えてください。
A
ひとみるクリニック 手術室を備え、日帰り手術にも対応

▲手術室を備え、日帰り手術にも対応

手術と弾性ストッキングでは、症状の面ではほぼ同じ成果が期待できるので、手術に不安がある方や手術適応ではない方などには弾性ストッキングをお勧めしています。ただ、朝起きてから入浴まで履き続けなければならず、夏は暑さやかゆみを感じる場合もあり、不向きな方もいます。また、見た目の改善をめざすには手術が有用ですので、「孫とプールに行ったら、足のボコボコが嫌だと言われた」というような方には、手術が向いています。治療方法は、両方の説明をさせていただきますが、どちらにしますかと提案すると困ってしまうと思うので、悩みや生活スタイルなどを、聞きながら一緒に決めていくようにしています。

Q下肢静脈瘤の予防法はありますか?
A
ひとみるクリニック 背景やニーズを聞き取りながら一緒に対処法を選択している

▲背景やニーズを聞き取りながら一緒に対処法を選択している

医療用の弾性ストッキングは治療だけではなく、予防にも役立ちます。しかし、強い圧のため履くことが難しく継続できない方もおられます。そのため、足の状態などにもよりますが、予防につなげるためにあえて市販の着圧ソックスをお勧めする場合もあります。毎日履くことを心がけてください。また、立ち仕事をされている方や同じ姿勢で座り続けている方は、足の筋肉を動かすことが予防につながります。腿上げや散歩など、休憩時間に少し意識していただくことが大切ですね。

ドクターからのメッセージ

高見 友也院長

下肢静脈瘤の検査や治療は負担が少ないので、これまで下肢静脈瘤を年齢のせいだからと放置していた方や、治療を受けられる場所がなく諦めていた方は、ぜひお問い合わせください。対処法には大きく2種類あり、背景やニーズを聞き取りながら一緒に適切な方法を選択していくことを心がけています。また、下肢静脈瘤が直接命に関わることはほとんどないものの、ボコボコとした見た目だけでなく、むくみやだるさなどのトラブルを招く病気です。下肢静脈瘤との関係がはっきりとわからない場合でも、足の症状で困っていることがあれば、気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

弾性ストッキング処方/3740円~4070円

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