「遊びに行く」感覚で通院習慣を
親子で楽しく通える歯科医院
柏たなかデンタルクリニック
(柏市/柏たなか駅)
最終更新日:2024/06/12
- 保険診療
小さな子どもをいかに歯科医院へ通わせるかは、多くの保護者にとって悩みの種。幼少期の通院で歯科医院に対して抱いてしまった嫌なイメージが原因で、大人になっても歯の治療に行くのがおっくうという人は少なくないはずだ。「柏たなかデンタルクリニック」では、1階から2階につながる大きなキッズスペースの設置や保育士資格を持つスタッフの採用など、子どもが歯科医院に通いやすくなる工夫をさまざまに施している。豊原哲(とよはら・さとる)院長が「遊びに来るつもりで歯科医院を訪れて、通うことが当たり前になってほしい」と語るように、子どもの頃から歯科医院に親しむことは、後々の通院習慣にまで大きく影響する。今回は豊原院長に、子どもを楽しませる歯科医院づくりの工夫や、幼少期から歯科医院に通うことのメリットについて聞いた。
(取材日2024年5月28日)
目次
広いキッズスペースに保育士資格を持つスタッフ。早い時期から歯科医院に慣れることで長期的なメリットも
- Qキッズスペースにこだわられているそうですね。
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A
当クリニックがある地域は、未就学のお子さんをお持ちの親御さんが多く住まれています。そこでキッズスペースを広く取って、子どもの患者さんが来やすい場所にできればと考えたときに、当クリニックの建物の特徴として1階と2階をつなげられるという利点がありました。その空間をうまく活用するために、上り下りできるような大型の遊具を設置することにしたんです。かつて、敷地面積の広いファストフード店では、大きな遊具で子どもが遊べるような店舗がありましたよね。そんなイメージを思い描いています。全国的に見ても、このような遊具を設置している歯科医院はそう多くないはずです。
- Qこのような歯科医院づくりをされる理由をお聞かせください。
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A
子どもにとって嫌な時間になりがちな歯科医院通いを、少しでも良い時間にしてあげられればと考えました。診療室前の待合スペースで静かに待っているだけでは、診療室内の機械音や治療を受けている子の声なども聞こえてきて、怖さも増してしまいます。充実したキッズスペースで遊ぶことで、そんな気分が紛れるようにと思っています。また、親御さんが当クリニックで診療を受けている間、どこかにお子さんを預けておくのが難しいということも多いと思います。そうした場合にも、このキッズスペースを使っていただければいいですね。
- Qお子さんを診療する際に気をつけていることはありますか?
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A
やはり治療を怖がるお子さんが多いと思います。特に初めての診療だったりすると、何をされるかもわからない状態ですよね。ですから、これから行う診療について優しく丁寧に説明することが大事です。どんな治療をするのか、できるだけ具体的に見せてあげるなどの工夫をします。また、お子さんの様子次第では、虫歯がある場合でもその日に無理に治療までいかなくてもいいと思います。まずはちょっと口の中に器具を入れる練習だけしてみるなど、保護者の方ともコミュニケーションを取って信頼関係を築きながら、無理なく進めていくことが大切ですね。
- Qお子さんが小さい頃から歯科医院に通うメリットは何でしょうか?
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A
子どものうちから歯科医院に通う習慣がつくことで、将来歯科医院嫌いになりにくいということが大きいと思います。大人になってもなかなか歯科医院に行かなかったり、虫歯を治療せず放っておいたりしてしまう人は、子どもの頃から歯科医院に対して負のイメージを持っていることが多いようです。子どもの頃から、治療というよりもメンテナンスのために歯科医院へ通院することが習慣になっていれば、年齢を重ねても自分の歯を保つことにつながります。美容室に通うのが当たり前であるように、歯科医院に通うことが当たり前になってほしいですね。
- Qこちらの歯科医院には保育士さんもおられるのですね。
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A
受付スタッフに保育士資格を取得している人を雇用しています。保護者の方が診療を受ける間、お子さんをキッズスペースでお預かりする際などに、保育士の資格を持ったスタッフがいることで安心していただけると考えています。私も歯科医師として多くのお子さんを診てきてはいますが、やはり保育のプロがいてくれれば、お子さんたちのちょっとした変化にも気づきやすいはず。そうしたスタッフが勤務していることは当クリニックの強みだと思います。
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。