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適切なアドバイスで成長をサポート
子どもの発達障害

のむらこどもクリニック

(大阪市鶴見区/鶴見緑地駅)

最終更新日:2024/07/12

のむらこどもクリニック 適切なアドバイスで成長をサポート 子どもの発達障害 のむらこどもクリニック 適切なアドバイスで成長をサポート 子どもの発達障害
  • 保険診療

近年、注目される「小児の発達障害」。落ち着きがなかったり、人とコミュニケーションが取れなかったり、「ひょっとして、うちの子は発達障害? 」と思い悩んでいる保護者もいるのではないだろうか。中には気づかれないまま大人になって生きづらさを感じている人もいるという。「特性や症状は一人ひとり異なります。だからこそ、その子が困っていることに早く気づいてあげて、個々に合った対処法を見つけてあげることが大切です」と話すのは、大阪市鶴見区の「のむらこどもクリニック」の野村昇平院長。同院では一般の小児科診療に加えて、発達障害の診療にも対応。医師や臨床心理士による診療や知能検査を通し、子どもたちの発達をサポートしている。今回は長年にわたり小児神経を専門としてきた野村院長に、子どもの発達障害について話を聞いた。

(取材日2024年7月6日)

患者の特性に合ったアドバイスを実施し、家族が良い方向に進めるよう導いていく

Q子どもの発達障害とはどのようなものなのでしょうか?
A
のむらこどもクリニック 長年にわたり小児神経を専門としてきた野村院長

▲長年にわたり小児神経を専門としてきた野村院長

発達障害とは、人との関わりやこだわり、落ち着きのなさがあることで、日常生活に困ることがある状態のことです。発達過程や入園などのタイミングで困り事や特性が現れて、気づくケースがほとんどです。しかし、中にはずっと気づかない人もいて、近年は大人になって気づく「大人の発達障害」も注目されています。いくつかタイプがあり、言葉が遅かったり、人と関わるのが苦手だったりするASD(自閉症スペクトラム)、注意が散漫で、じっとしていられず、衝動的に動いてしまうこともあるADHD(注意欠陥・多動性障害)、ほかに文字を書いたり読んだり、計算が苦手なLD(学習障害)などがあり、複数が重なっていることもあります。

Qどんな行動や症状が見られた時に相談すべきでしょうか?
A
のむらこどもクリニック 経験豊富な医師や心理士が患者に寄り添った医療を提供

▲経験豊富な医師や心理士が患者に寄り添った医療を提供

例えば、急に道路に飛び出すことがあって危ないとか、なかなか眠ってくれないので家族全員睡眠不足とか、お子さんご自身やご家族に健康被害が出るようなことや、周りにいる人が被害に巻き込まれるようなことがあれば、早めに相談したほうがいいでしょう。小児の発達障害の特性は、どれも幼い子どもには多く見られる様子ですので、親御さんは受診をためらいがちです。ですが、お子さん本人がケガをしてしまったり、家族みんなが疲弊してしまったりしては、生活そのものが難しくなっていきます。ご相談は、お住まいの地域の保健センターや医師会、市区町村の役所のほか、発達障害の診療に対応するクリニックなど、いろいろな所で受けつけています。

Q診療の流れを教えてください。
A
のむらこどもクリニック 一人ひとりの特性に合わせた対処法のアドバイスを行う

▲一人ひとりの特性に合わせた対処法のアドバイスを行う

まずは医師による診察からスタートします。お子さんに話しかけながら、受け答えや会話の内容が年相応かを診ていきます。保護者の方には、普段の様子やどういったことで困っているのか、治療方針の参考として家族構成や仕事内容などについても聞き取ります。次に、別日で心理士による発達検査を実施することもあります。言語力や視覚能力、聴覚、記憶力、処理能力などの知能検査により、その子の得意分野や苦手分野を確認します。診療時間は年齢にもよりますが、医師による診察が20~40分、心理士による検査が1時間~1時間半ほど。これらを総合的に診断した結果から、その子の特性に合った対処法についてアドバイスを行っていきます。

Q家族はどのように接することが大切でしょうか?
A
のむらこどもクリニック 周囲と協力しながら、適切な対応を行うことが大切

▲周囲と協力しながら、適切な対応を行うことが大切

種から花を咲かせるイメージで、ちょっとずつ成長するのを見守ってあげてほしいと思います。例えば自閉症の場合、言葉は苦手でも、絵や図を使って説明してあげると理解しやすくなるといわれています。苦手なことよりも得意なことを伸ばしていくことで問題が解決することも多いです。困った行動に対する適切な対処法を知ることで、ご家族全員が良い方向に向かっていくと良いですね。ですが、焦りは禁物。いきなり好転するようなことはありませんから、ゆっくり良いところを伸ばしていきましょう。また家庭だけでなく、学校や保育園・幼稚園の対応も重要です。場合によっては子どもさんの特性を説明し、適切な対応に協力してもらうことも大切です。

Qこちらならではの特徴や取り組みについて教えてください。
A
のむらこどもクリニック 同院では、ウェブ予約にも対応しており患者の負担を軽減している

▲同院では、ウェブ予約にも対応しており患者の負担を軽減している

当院では、発達障害の検査・診断だけでなく、お困りごとに対する対処法をお一人お一人の特性に合わせてきめ細かくアドバイスしています。また不眠・かんしゃく・落ち着きがないなどといった症状が強い場合にはお薬の処方も行います。普段の様子についてお話を聞く中で、ご家族だけでは負担が大きいと思った時には、必要に応じて福祉や行政のサービスにつなぐことも可能です。患者さんやご家族にできる限りのサポートをするには、時には医療の枠を超えることも必要だと考えています。また当院は一般の小児科診療も行う町のクリニックです。大きな病院への通院とは違って、ウェブで予約ができるなど、負担が少なく通院できる点も特徴といえます。

ドクターからのメッセージ

野村 昇平院長

発達障害の診療では、治すというよりも、患者さんご自身やご家族が困っていることにフォーカスして、その対処法を一緒に考えていくことをメインとしています。親御さんの中には、診察や検査を受ければ、どういった発達障害なのか白黒はっきりすると思っている方もいるようですが、発達障害はそういった簡単なものではありません。患者さん一人ひとりの特性はまったく異なり、グレーゾーンが広く存在します。それだけに、患者さん一人ひとりに寄り添うことが大切で、そのことを周囲の人もまず理解してあげてほしいですね。「相談して良かった」「気持ちが少し軽くなった」と思ってもらえるような診療をめざしていますので、気軽にご相談ください。

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