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田中 伸明 院長の独自取材記事

田中内科ハートフルクリニック

(西宮市/西宮駅)

最終更新日:2024/06/27

田中伸明院長 田中内科ハートフルクリニック main

阪神本線西宮駅から徒歩10分。1階にスーパーを構える建物の2階に「田中内科ハートフルクリニック」はある。院長の田中伸明先生は、狭心症、心筋梗塞といった急性期疾患に対するカテーテル治療にも数多く携わってきた循環器内科の専門家。「大きな疾患になってしまう前に、なんとなく不調で困っている、という段階でぜひ相談に来てほしい」という強い思いで開業を決意。循環器疾患はもちろん、ワクチン接種や特定健診、発熱者の外来、睡眠時無呼吸症候群、糖尿病などの生活習慣病、そして風邪などの一般内科まで幅広く対応し、街のかかりつけ医として患者の健康寿命延伸に貢献していきたいと考える。話しやすく、わかりやすい説明が印象的な院長に、診察時に心がけていることや生活習慣病と循環器疾患の関わりなどについて聞いた。

(取材日2024年5月29日)

身近な相談相手として患者と接し、健康を守っていく

開業のきっかけを教えてください。

田中伸明院長 田中内科ハートフルクリニック1

私は循環器・糖尿病を専門の医師として、甲南会甲南医療センターなどで、カテーテル治療を中心に、心筋梗塞、狭心症などの命に関わる疾患に数多く関わってきました。その中で改めて感じたのは、病院とクリニックの役割の違い。病院はすでに病気がわかった方が訪れる場所。中心となるのは手術やそれに伴う診察で、心疾患の原因となる高血圧や糖尿病などをじっくり診るということはできにくい体制です。私の中の医師とは、いわゆる町医者。循環器で言えば「健康診断で初めて注意されました」から始まり、定期的に患者さんのケアをしながら大きな疾患まで進まないように伴走する、もしくは狭心症、心筋梗塞などの手術を受けた方が退院し、通院しながら次の発症を防いでいく。そうして健康寿命を延ばしていくことをめざすのが、本来私が医師を志したときに持っていたイメージでした。

病気にならないような場所をつくりたい、とお考えになったのですね。

そもそも病気にならないに越したことはないですからね。当院は循環器、糖尿病をメインとしていますが、どんな患者さんにも来ていただきたいと考えています。循環器に関わりがあるであろう胸の違和感、不整脈、息切れ、むくみなどはもちろん、風邪症状や腹痛、実は循環器と関係することも考えられる肩凝りなども対応します。特に平時は痛みなどがなくても、運動などで体を動かすと痛みが出るなどの場合は、心疾患の放散痛の恐れがあります。そうでなくとも、年齢を重ねてきたら疲れやすくなって……というような“なんとなくの不調や気になること”の相談も大歓迎。その中で、例えば大腸内視鏡検査が必要だとか、整形外科が良いとわかれば、そちらにご紹介する。患者さんの治療の道筋を立てていくことも重要だと考えています。

迷っている患者さんを正しい方向に導いていくのですね。

田中伸明院長 田中内科ハートフルクリニック2

今はいろいろ調べられますから、間違った情報を信じている患者さんもおられます。その方にエビデンスに基づいた正しい、そしてアップデートされた知識をお伝えしていくことも街のかかりつけ医の大切な役割ですよね。そこで患者さんの納得につながるのがデータです。当院で行う検査には便潜血検査、尿検査、採血、心電図、超音波検査、そして固定式自転車を漕ぐことで運動などによって心電図の変化の有無を確認できるエルゴメーターです。いずれも短時間で終わり、患者さんの負担も少ない検査ばかり。これらで得られたデータをお見せすると、患者さんもご自身の状態や治療の必要性を納得しやすいと思います。

思いを受け止め一人ひとりのペースで治療を行う

患者さんと接する際に心がけていることありますか?

田中伸明院長 田中内科ハートフルクリニック3

一人ひとりに合った治療を提案することです。検査結果をもとに今後の治療方針を決定する際には、この治療薬のメリットやデメリットは何か、他の検査や治療方法はどうか、など医学的な事実を踏まえつつ、その方に合った治療方針となるようさまざまな視点で考えています。そして、ご年齢や状態に合わせてワクチン接種をお勧めしたりとテーラーメイド医療を心がけています。また、常に患者さんに対して誠実でありたいですね。当院だけで対応できないことも正直にお話をして、次の転院先などのご相談などもしながら、患者さんの治療方針を定めていく道しるべ的な役割も担っていけたらと思います。私はなるべく患者さんと近い距離で接するようにしていて、「なんでも相談してほしい」というスタンスで診療を行っています。お薬の飲み方なども不安な点があれば一緒に考えて着地点を見つけていける、そういう優しい医院にしていきたいです。

患者さんのペースに合わせて治療を行うのですね。

例えば、高血圧があり、心不全にも少し踏み込んでいるような患者さんがおられる。でもその方は副作用が心配だから薬をあまり飲みたくないとおっしゃる。そういうときに無理やり飲んでくださいとは言いたくないので、「最低限の量から始めて、副作用などが出なければ増やしていきませんか?」と提案します。私もあまり薬は飲みたくないタイプなので、お気持ちはよくわかるんです。ただ、保険診療は医学的な根拠に基づいて、この用量、この使用方法で投薬しましょうと決まっていますので、やはりそれを適切に患者さんにお届けするための努力は惜しまないでいたいですね。最近は、薬に頼らない高血圧治療を補助するためのアプリも出てきており、これは薬と同じように国で承認されたものなのですが、そういった薬に頼らない、でも医学的にしっかり根拠がある、そんな治療を心がけています。

患者さんの思いやお気持ちを受け止めて治療をされていくと。

田中伸明院長 田中内科ハートフルクリニック4

それが患者さんやそのご家族との信頼関係を築いていくために必要なことだと思います。人それぞれ価値観などがありますし、それは医療においても同じですよね。それをこちらから「これが医学的に正しいやり方なので」と強要すると、患者さんの医療に対する信頼を失ってしまいかねないと思います。高血圧など循環器の疾患は目に見えないですから、余計に服薬に抵抗感があるのかもしれません。それに一言で高血圧、狭心症などと言っても患者さんによってバックグラウンドは異なりますから、お一人お一人に応じた医療を提供していきたいですね。

体調不良の相談窓口として地域を支えていく

循環器の疾患と生活習慣病の関係を教えてください。

田中伸明院長 田中内科ハートフルクリニック5

糖尿病治療のゴールを「血糖をコントロールをすること」だと捉えてしまう方がいらっしゃるんですが、糖尿病の怖いところは、血糖の濃度が高い状態が続くことにより、血管が傷つき、詰まることで血流が滞る。それが原因で血管とそれにつながる臓器が障害されてしまう=脳梗塞や心筋梗塞などの合併症につながってしまうというところ。治療の目的は「臓器を守るため」であることを知っていただきたいですね。だからこそ血糖コントロールはもちろんのこと、その先の臓器の状態を確認し、適切な治療を併せて受けていくことが重要。私は動脈硬化を専門に勉強していましたし、循環器疾患の予防の観点からも、糖尿病をはじめとした生活習慣病の治療は欠かせないと考えています。会社などの健康診断で指摘された方のご相談はもちろん、ぜひ当院を活用してほしいと思います。食事指導や運動指導なども取り入れ、患者さんに応じた治療内容を提案しています。

診察などの予約もできたり便利ですね。

そうしようと考えたきっかけの一つに、発熱がある患者さんの受け入れ先になりたいという思いがありました。新型コロナウイルス感染症が5類に変更されたことによって、なかなか発熱患者さんを受け入れられないようになったクリニックも増えたようですが、患者さんは困ってしまいますよね。当院ではウェブ予約だけではなく、少なくともお電話で症状をお伝えいただければ、通常の患者さんとは動線をしっかりと分けた上で診察を行います。遠慮せず、困っているときは頼ってほしいと思います。

メッセージをお願いします。

田中伸明院長 田中内科ハートフルクリニック6

正しい知識を患者さんにお伝えし、正しい検査を最小限に提供し、正しく道筋をつけていく。これを怠らず、一日一日を大切に、一人ひとりの患者さんを診ていく、これが私の目標です。ですので、胸が苦しいといったわかりやすい症状はもちろんですが、倦怠感がある、歩くとしんどい、腹痛があるなど、さまざまな体の不調の窓口として当院を活用していただければうれしいです。大腸内視鏡検査が必要だと判断すればしかるべきクリニックなどにご紹介しますから、「田中先生に聞けばなんとかしてくれる」と言われるようなクリニックにしたいなと考えています。堅苦しく考えず、ぜひお気軽に当院を頼ってみてくださいね。

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