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30代から受けたい乳がん検診
早期発見するための検査内容と流れ

馬車道ブレストクリニック

(横浜市中区/馬車道駅)

最終更新日:2024/06/06

馬車道ブレストクリニック 30代から受けたい乳がん検診 早期発見するための検査内容と流れ 馬車道ブレストクリニック 30代から受けたい乳がん検診 早期発見するための検査内容と流れ
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日本女性の乳がんは増加傾向にあり、今や9人に1人が罹患するといわれている。しかし、その一方、乳がん検診の受診率は50パーセントに満たず、それが日本の乳がんの課題ともなっている。「馬車道ブレストクリニック」岡本直子院長は、多くの女性が気軽に乳がん検診や診療を受けられる環境をつくりたいと考えて、開業したという。同院では、乳がん検診で異常が見つかった場合の精密検査、また乳腺症や線維腺腫など良性疾患の診療、あるいは授乳期の乳腺炎などの診療にも幅広く対応する。そこで、乳がん検診についての啓発活動にも積極的に取り組む岡本院長に、同院の乳がん検診の特徴や流れを聞いた。乳がん検診の実際を知り、ぜひ健康管理に役立ててほしい。

(取材日2024年5月20日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q検査後に精密検査となった場合はどのような流れになりますか?
A

乳がん検診や人間ドックで乳房に異常を指摘され「要精密検査」となった場合は、マンモグラフィまたは超音波検査など、さらに詳しい画像検査を行います。画像診断にて良悪性の鑑別が必要な場合は、超音波ガイド下針生検もしくは吸引式乳房組織生検を実施します。いずれも、局所麻酔後に針を刺して組織を採取する10分程度の検査です。数mm程度の切開のため傷もほとんど目立ちません。採取した検体は、顕微鏡で詳しく調べます。それでも診断が難しい場合は、病変の全体像を調べる外科的生検も考慮する必要がありますので、実施可能な医療機関にご紹介いたします。また、乳腺症や線維腺腫など良性病変の場合は、その後の経過観察も行っています。

Q乳がんの早期発見のためには何が大切なのでしょうか?
A

以前は毎月、決められた方法でセルフチェックを行う自己検診が勧められていましたが、最近は、自分の乳房を日々意識して健康をチェックする「ブレスト・アウェアネス」が推奨されています。具体的には、日頃から自分の乳房を見て、触って、感じるセルフチェックを行い、しこりや血性の乳頭分泌など乳房の変化がないかを確認します。入浴時などに鏡に乳房を映して引きつれがないか、左右対称かなどをチェックする習慣をつけるとよいでしょう。毎日、自分の乳房を意識することで、小さな変化や異常も見つけやすくなります。そして定期的に乳がん検診を受け、乳房の変化を感じたら、なるべく早く医療機関を受診することを心がけてください。

Q乳がん検診は何歳から、また頻度はどのぐらいが良いでしょうか?
A

乳がん検診は、症状のない方を対象に、病気の早期発見を目的として行われるもので、40代以降は1年に1回の問診とマンモグラフィ検査(乳房エックス線検査)が勧められます。しかし、20代、30代でも乳がんに罹患することはあります。また、若年の方や高濃度乳房(デンスブレスト)の場合、マンモグラフィ検査単独では病変がわかりにくく、超音波検査を併用することが勧められます。ですから、30代になったら一度、乳腺外科を受診して乳がん検診を受けて、自分の乳房のタイプに適した検査方法や頻度を相談するとよいでしょう。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診票に必要事項を記入
馬車道ブレストクリニック 問診票に必要事項を記入

まずは、症状の有無を確認する。症状のない場合は、横浜市乳がん検診または自費乳がん検診の適応となる。今までの検診歴やその結果、豊胸術の有無、妊娠の可能性、授乳などについて問診票に記入する。同院では、乳がん検診を希望して受診した場合でも、しこりや血性分泌、ひきつれなどの自覚症状がある場合は、乳腺外科の保険診療に変更して早めに結果が出るように対応している。

2問診・視触診
馬車道ブレストクリニック 問診・視触診

同院では、問診・視触診は女性医師が行う。横浜市乳がん検診では、視触診を受けるかどうかを選ぶことができる。触られるのが苦手な場合は受けなくてもよいが、画像診断と併せて、しこりや乳頭分泌の有無、左右差、リンパ節の腫れなどを細かくチェックすることで、検査の精度向上が期待できるという。

3マンモグラフィ検査
馬車道ブレストクリニック マンモグラフィ検査

女性の診療放射線技師がマンモグラフィ検査を行う。検査時間は左右合わせて10分程度。実際に圧迫している時間は数秒ほどで、基本的に左右2枚ずつ撮影する。横浜市乳がん検診の場合、40代以上は2方向、50代以上は1方向と決められている。また、同院では、マンモグラフィ読影において豊富な経験を持つ岡本院長が画像診断を行う。

4超音波検査
馬車道ブレストクリニック 超音波検査

乳房の表面から超音波を当てる検査。病変の存在診断だけでなく、しこりの形状や硬さ、血流などから、病変が良性寄りか、悪性寄りかの画像診断を行う。若年の場合や、高濃度乳房の場合、マンモグラフィ検査単独では病変がわかりにくいこともあるので、超音波検査を併用することが勧められる。ただし、追加で超音波検査を受ける場合は自由診療となる。

5検査結果の説明
馬車道ブレストクリニック 検査結果の説明

同院では原則として、検査結果の概要は、当日中に説明される。ただし、横浜市乳がん検診では、画像診断を岡本院長と横浜市医師会の医師のダブルチェックで行うため、当日、一次読影を聞いた上で、検査日から1ヵ月程度で二次読影とあわせた検診結果を聞くことができる。来院して結果を聞くことが難しい場合など、希望により郵送でも対応している。

ドクターからのメッセージ

岡本 直子院長

乳がんは年々増加しているのに、乳がん検診の受診率は50%に満たない現状があります。また検診で異常が見つかった時に、どこを受診すればいいのか、いきなり大きい病院に行かないといけないのかと悩む方も多いようです。乳がんは早期発見・治療することが重要ですので、より多くの方に乳がん検診を受けていただけるように、当院では快適に検査を受けられる環境づくりに努めています。また病気が見つかった際も、患者さんの気持ちに寄り添いながら必要な治療につなぎ、治療後も親身にサポートしていく連携体制を整えています。ご自身のため、そしてパートナーやご家族のため、ぜひ定期的に乳がん検診を受けて健康を守ってください。

岡本 直子院長 馬車道ブレストクリニック

自由診療費用の目安

自由診療とは

乳がん検診:問診・視触診+マンモグラフィ検査/6600円、問診・視触診+マンモグラフィ検査+超音波検査/1万1000円 、問診・視触診+超音波検査/4950円

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