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盛田 幹 院長の独自取材記事

参宮橋整形外科・内科

(渋谷区/参宮橋駅)

最終更新日:2020/04/01

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小田急電鉄小田原線・参宮橋駅から徒歩3分ほどの場所にある「参宮橋整形外科・内科」。院長を務める盛田幹先生が力を入れるのは、寝たきりを防止し、長く健康に生活していくための体づくり。多くの人に運動の大切さを訴え、寝たきりの原因にもなるロコモティブシンドロームや骨粗しょう症の予防に積極的に取り組んでいる。「皆さんに、自分の体や健康寿命についてもっと関心を持ってもらいたい」と語る盛田院長。今後予想されるさらなる高齢化に対して自身ができることを模索し、社会に貢献したいという熱い思いが感じ取れたインタビューだった。
(取材日2017年10月5日)

自身のスポーツ経験を生かし、整形外科の道へ

主な患者層を教えてください。

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このエリアには、お年寄り、ファミリー、ビジネスパーソンとさまざまな年代の方が住んでいるので、当院の患者層も幅広いです。訴える症状も、お子さんはケガや野球肘などのスポーツ障害、働き盛りの世代は腰痛や肩凝り、高齢の方は体の痛みといろいろです。また、毎週木曜には皮膚科と内科の診療もしているので、風邪や皮膚の症状で来院される方もいますね。フェイシャルケアなど美容皮膚科的な診療も提供しているので、女性も多いです。ちなみに皮膚科は私の妹が、内科は義理の弟が診療を担当しています。週に1回の診療ですが、体力的な面から複数のクリニックを回るのが大変だという地域のお年寄りなどのお役に立てていれば幸いですね。

医師をめざされたきっかけ、また開業までのご経歴をお聞かせください。

医師をめざしたのは、両親が歯科医師で親戚にも医療関係者が多かったこともありますが、小学校から大学卒業まで続けたラグビーの影響が大きいですね。ケガをして整形外科にかかる機会が多かったため、医療の仕事を身近に感じていたんです。大学は獨協医科大学に進み、1997年に卒業。専門分野を選ぶ時も、ラグビーをしていた経験や自分がケガでクリニックに通った体験が生かせると思い、整形外科を選びました。大学を卒業後は東京女子医科大学の整形外科に入局しました。その後関連病院の研修で外傷の治療など一般的な整形外科診療を学ぶ傍ら、船橋整形外科スポーツ医学・関節センターでスポーツ医学を学びました。その後、再び東京女子医科大学に戻り、外傷患者が多い麻酔科や救急救命科で勤務。さらにその後に勤務した牛久愛和総合病院では整形外科医長、スポーツの外来の担当も経験し、2010年に開業しました。

内装や設備面で、こだわった部分はありますか?

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明るく、温かみのある雰囲気のクリニックにしたかったので、壁紙は白、待合室の椅子などはグリーンやオレンジのものを選びました。設備面に関しては、広々としたリハビリテーションルームが自慢ですね。理学療法士も4人在籍しているので、リハビリ環境は充実していると思います。また、DEXA法骨密度測定装置や立位で膝のエックス線写真を撮影できる装置、筋肉や腱の観察に優れている超音波診断装置、骨折の際に、骨の癒合を促す超音波治療器など、さまざまな検査・治療機器もそろえています。骨密度測定装置については、以前は大学病院にしかなかったのですが、コンパクトになったおかげでクリニックでも扱えるようになりました。

「頑張らない」体づくりでロコモや骨粗しょう症を予防

力を入れて取り組んでいらっしゃる診療は何でしょうか?

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若い世代やスポーツ選手には、ケガの治療はもちろん、ケガを繰り返さないための体づくりにも力を入れています。また中高年の方に対しては、ロコモティブシンドローム(以下、ロコモ)や、その原因となる骨粗しょう症の予防・治療に積極的に取り組んでいます。ロコモは筋肉や骨、関節の機能が低下することで歩行などが困難になる症状で、寝たきりにもつながるとして近年問題視されています。70~80代になって発症するケースが多いのですが、50代くらいから対策を取ることで予防につなげることができます。そのために大切なのが、日々の運動。体を意識的に動かすことで骨や筋肉が鍛えられ、転倒や骨折を防ぐことができるんです。それと骨粗しょう症は自覚症状がなく、検査を受けないことには発症しているかどうかがわかりません。特に女性は閉経後に骨密度が低下しますから、50歳を過ぎたら一度骨密度検査を受けてみたほうがいいでしょう。

日常的に運動を取り入れることが大切なんですね。

そうですね。ただ、「毎日、運動しなきゃ」とルールを決める必要はありません。お風呂上がりに数分ストレッチをする、信号待ちをしている時にアキレス腱を伸ばす、デスクワークの合間に肩を動かすなど、思いついた時に体を動かすだけでいいんです。まずは自分の体を意識することが大切。そうすれば自然と「ヨガを始めようかな」とか「スポーツをやってみたい」とか思うようになるかもしれません。中高年の方だけでなく、実は若い人の腰痛や肩凝りの原因もほとんどが運動不足です。日常のちょっとした運動が健康を保つ秘訣だと意識するところからスタートしてみてください。

運動といえば、先生はスポーツ障害の診療も手がけていますよね。

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自分自身が長年スポーツをしてきたので、ケガで練習できない、試合に出られないということに悩む患者さんの気持ちはよくわかります。そのためスポーツ障害の診療では、患者さんの「やりたい」という気持ちとケガの具合を考慮して、先を見据えた治療計画を立てるようにしています。例えば中学校入学を控えている子だったら、本人に今後も競技を続けていきたいかどうかを聞いて、「続けたい」と言ったら、「長く続けるためにも、今は治すことに専念しよう」と提案します。一方、「中学校に上がったら勉強のほうを頑張る」という気持ちなら、患者さんの自己責任にはなってしまいますが、試合に出る方向で治療を調整することもあります。ご本人が後悔しない、一番納得できる方法を、話し合って一緒に考えていきます。

地域医療をより意識した診療に力を入れたい

診療で心がけていることはありますか?

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先ほどの運動の話とも重なりますが、私は患者さんに「頑張らなくていいですよ」と伝えています。特に骨粗しょう症の患者さんに言えることなのですが、骨粗しょう症は治療で骨密度が改善しても「治っている」という自覚を得にくいため、途中で治療を中断してしまう方が少なくありません。でも、何より継続することが大切ですから、「ご自分のペースでのんびり続けていきましょう」とお話しするようにしているんです。あとは、治療やリハビリに関しての説明は極力わかりやすくすることを意識しています。口頭で「こういう運動をしてくださいね」と言われただけでは、なかなかイメージしづらいですよね。ですから、患者さんの前で実際に体の動かし方などを見せて、理解していただけるよう心がけています。

今後の展望について、お聞かせください。

引き続き、リハビリには力を入れていきたいですね。特に、急性期病院を退院した後の患者さんのケアに積極的に携われればと考えています。というのも、せっかく手術が成功してもその後のリハビリが十分でないために、病気で衰えた体の機能がきちんと回復できていない方が少なくないんです。病院に入院できる期間にも限りがありますし、かといってご自身でリハビリプログラムをこなすのは難しい部分もあります。当院では2016年の法改正に伴い、退院後もリハビリが必要な方の受け皿となるべく介護保険でのリハビリに対応し始めました。地域のクリニックとして地域連携をより意識し、患者さんが健康な体を取り戻すためのお手伝いができるように一層の体制強化を図りたいです。

読者の方へのメッセージをお願いします。

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整形外科は骨折やアキレス腱断裂など、ケガだけに対応していると考える人が多いようですが、一番多いのは肩凝りや腰痛の患者さん。「たかが肩凝りで病院に行けない」なんて思わずに、気軽にお越しください。当院では薬物療法のほか、運動療法にも力を入れていますので、原因が運動不足ならリハビリルームでのストレッチ指導などを通して解消するようにしています。また、育児による腱鞘炎や腰痛に悩みながらも、赤ちゃん連れということで受診を躊躇してしまうお母さん方も少なくないと思います。当院は全面バリアフリーでベビーカーのまま診察室に入れますし、スタッフ一同おもてなしの心でお迎えしますので、遠慮なさらずにご来院ください。「医師がいて、理学療法士もいるスポーツジム」。そんな感覚で通ってもらい、体も心も楽にしてさしあげられたらうれしいですね。

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