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安積 尚杜 院長の独自取材記事

あしやプラスクリニック

(芦屋市/芦屋駅)

最終更新日:2026/05/12

安積尚杜院長 あしやプラスクリニック main

芦屋市の海岸沿いに広がる高層団地群内の医療モールにて、2024年に開業した「あしやプラスクリニック」。午前は内科の外来、午後は訪問診療・往診と、2本の柱で阪神間地域を中心に手厚い医療サービスを展開している。「誰もが必要な医療を受けられるように、外来と訪問診療のどちらにも注力しています」と優しく語るのは安積尚杜(あさか・なおと)院長。スタッフや他診療科の非常勤ドクターらと協力し合い、利便性と質の高い医療で「動く総合病院」をめざしているという。そこにはどのようなコンセプトが秘められているのか、どのような地域医療の姿を思い描いているのかなど、安積院長の胸中に迫った。

(取材日2024年4月25日/更新日2026年4月30日)

さまざまな専門家によって「動く総合病院」へ

こちらでは訪問診療に力を入れているそうですね。

安積尚杜院長 あしやプラスクリニック1

内科だけでなく眼科や皮膚科、耳鼻咽喉科、精神科、整形外科の医師と連携し、チームで訪問診療に取り組んでいます。というのも、病院で手術などを受けて退院された後、できることならご自宅で過ごしたいと思う方は少なくないでしょう。また、医療機関に通院できない方の生活レベルを保つにはどうすべきかを考えてきました。その答えの一つが訪問診療の導入でした。しかし、訪問診療は定期的に患者さんのもとに行けばいいというわけではありません。提供する医療サービスのクオリティーが非常に重要です。そこで、当院では「動く総合病院」としてチーム全体で一人の患者さんの全身管理を行い、利便性と質の高い医療を追求しています。このようなクリニックは全国的にも珍しいのではないでしょうか。患者さんのみならず、ご家族の大きな助けにもなると信じています。

患者さんにメリットが大きいシステムのように感じます。

医療は全身に必要ですから、私たちが「内科以外のことは専門のクリニックに相談してください」と言ってしまえば、患者さんにとって訪問診療の意義は半減してしまいます。そのため、普段は内科の医師として私が診療を担当し、専門的な処置が必要な場合は他診療科の先生の力をお借りしながら訪問診療を継続するのが合理的かなと考えたのです。協力をいただく先生方は、普段から親交のある信頼できる医師ばかり。休日返上で訪問診療に参加していただくため深く感謝しています。

どのような人に訪問診療は向いていますか?

安積尚杜院長 あしやプラスクリニック2

移動や受診が難しい患者さんにメリットが大きく、ご高齢の患者さんは入院せずに自宅療養をすることで身体機能や認知機能を保ちやすいという利点があります。また、メンタルの不調で外出できない若い世代や、生活習慣病の管理など病初期の患者さんなども、気軽に訪問診療を利用していただきたいですね。なお、この地域は健康意識の高い方が多く、それだけにやりがいを感じます。一方、通院が難しかったり、症状があっても年齢を理由に諦めたりなど、必要な医療を受けていない患者さんも少なくないようです。だからこそ、当院が外来と訪問診療の2本柱で、多彩な疾患に柔軟に対応していきたいと思います。

患者に寄り添う丁寧な診療を実践

ご専門は腎臓内科だとお聞きしました。

安積尚杜院長 あしやプラスクリニック3

ええ。大学病院で私が師事した教授が糖尿病性腎症の専門家でしたので、私も腎臓病と糖尿病を得意分野としています。腎臓内科は病院内で「何でも屋さん」と評されており、全身的な視野での内科診療が基本スタンスなのです。いわば全身管理の専門家で、当院では慢性腎臓病や生活習慣病はもちろん代謝・内分泌内科、アレルギー疾患、発熱や消化器、呼吸器といった一般的な内科疾患まで対応します。ちなみに、最近注目されている慢性腎臓病はほぼ無症状のまま進行し、最終的には透析治療が必要となる恐れも。その他の生活習慣病も、早期発見や生活習慣の改善は欠かせません。そのため、当院では検査にも力を入れています。

外来診療で可能な検査について教えてください。

血液検査や尿検査、心電図検査、ホルター心電図検査、超音波検査、嚥下内視鏡検査、エックス線検査などが可能です。新型コロナウイルス感染症のPCR検査や抗原検査、インフルエンザ検査にも対応しています。ご高齢になると、自覚症状が出たときにはすでに病気が進んでいることも珍しくありません。健康に過ごせていても、長く受診していないという方は将来のためにも健診を受けていただきたいですね。周囲の人が気づいてあげることも大切だと思います。気になる症状があれば、些細なことでも早めにご相談いただけるとうれしいです。

診療で心がけていることはありますか?

安積尚杜院長 あしやプラスクリニック4

患者さんの話をじっくりと聞き、その上で本当に必要な検査や薬の処方などをお伝えしています。正しい理解のもとで前向きに治療に取り組めるように、言葉を選びながら、ときには説明に時間をかけていますね。その方にとって本当に必要な薬を必要な量だけお出しすることは、外来・訪問診療ともに大切なポイントです。検査にしても同じこと。むやみやたらにお勧めするのではなく、患者さんと相談の上で必要な検査だけを行います。じっくりと問診するため、診察時間がどうしても長くなり、場合によってはお待ちいただくことがあるかもしれません。しかし、誰にも平等に丁寧に向き合う必要があると考えていますので、ご理解いただければと思います。時間を気にして医療の質を下げないことがモットーです。

本物の健康について、一緒に考える存在をめざす

開業場所として、こちらを選んだ経緯は何でしょう?

安積尚杜院長 あしやプラスクリニック5

阪神間には親戚が多く、この医療モールも叔父がよく利用していました。その1室がたまたま空き、一つのご縁ということで開業を決めました。当院では午前は外来診療、午後は訪問診療や往診を行っています。例えば、週末の急な発熱や、慢性疾患があるのに平日は仕事で通院できない場合なども、気軽に受診できるように日祝以外はクリニックを開けています。大学病院の教授など、専門の先生方に診療を担当してもらっていますよ。建物のすぐ裏には当院専用の駐車スペースもありますから、遠慮せずにお越しください。

医師を志した理由や開業のきっかけもお聞かせください。

消化器外科の医師である父の影響で医師を志しました。関西医科大学卒業後は、全身管理ができる内科をめざすことに。腎臓内科を専門としたのは、大阪医科薬科大学病院で出会った教授の影響ですね。「病院の顔となるのは外来診療。知識だけでなく患者さんへの接し方も大切」ということを教わりました。京都市の音羽病院では手術の執刀を経験し、外科処置も多く学びました。三次救急や救命救急を担う医療機関で働きましたが、そこで実感したのが基礎疾患を放置したために悪化して救急搬送されるも、治療の選択肢が限られたり、元の生活には戻れなくなったりした患者さんの多さです。早い段階から最期まで適切な医療を提供する必要性と、退院後のフォローが課題だなと感じましたね。先回りでリスクや重症化を予防し、退院した患者さんの在宅での生活もサポートしていく。病院と同じ目線を持ちながら、病院の手が及ばない部分を担いたいと開業を決めました。

ご多忙の中、どのようにリフレッシュされていますか?

安積尚杜院長 あしやプラスクリニック6

もともと旅行が好きなのと、大学までサッカー部にいたのでスポーツ観戦でリフレッシュしています。最近はサウナで仕事疲れの体と頭を整えていますね。また、甘い物が好物なんです。阪神間地域にはおいしいパティスリーなどがたくさんありますから巡ってみたいですね。糖尿病が専門なのにという声が聞こえてきそうですが、甘い物が好きな方の気持ちはよくわかります。糖分は控えましょうなどと冷徹に言い放つだけでなく、親身なアドバイスができると思っています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

日頃から健康について考え、医療と接することが、自分らしい人生を全うできることにもつながると思います。当院には良い先生やスタッフが集まり、私としては勇気百倍であり、自分の考えを信じて慢心することなく前へ進んでいきたいですね。今後は近隣地域に向けて、情報発信の啓発イベントなども行うつもりです。当院へのご相談を第一歩にしていただけるように、これからも患者さんに向き合っていきますので、ぜひ一度足を運んでみてください。受診さえいただければ、最大限のパフォーマンスでお応えすることを約束いたします。本物の健康をめざすためには体だけでなく、精神面でも健康でなくてはなりません。ですから、健康について一緒に考えていきたいです。末永くお付き合いできるクリニックとして、少しでも良い人生を送るためのお手伝いを、ぜひ私たちにお任せください。