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北川 千恵 院長の独自取材記事

ちえ内科クリニック

(世田谷区/三軒茶屋駅)

最終更新日:2019/08/28

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三軒茶屋駅から徒歩2分。近隣の住民や近くの学校に通う学生、仕事帰りの社会人などが通う「ちえ内科クリニック」。院長の北川千恵先生は、東邦大学医学部を卒業後、同大学病院などで勤務医を経験し、地域の人たちの健康を自分の手で守りたいという思いから、2011年9月に同クリニックを開院。一般内科の診療の他に甲状腺疾患や糖尿病の治療を得意とし、保険適用の漢方薬も積極的に取り入れている。人間の肉体と感情は密接につながっているとの考えから、心の悩みも遠慮なく打ち明けてほしいと語る。そんな北川先生に、いろいろと話を聞いた。
(取材日2017年2月6日)

地域の人たちの健康を守っていきたい

開院する際に三軒茶屋という地域を選んだ理由をお聞かせください。

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大学卒業後、大学病院や市中の病院、町のクリニックなどで勤務医をしてきました。その頃からずっと、いつかは自分のクリニックを開いて内科医として地域医療に貢献したいな、という気持ちがありました。私は生まれも育ちも世田谷で、この三軒茶屋も慣れ親しんだ町です。地域の人たちの健康を私の手で守っていきたい、そんな気持ちで開院しました。今はこの辺りの患者さんに、すっかり顔を覚えていただくことができました。帰り道の途中で、偶然患者さんにお会いし、しばし立ち話をすることもありますよ。久しぶりにお会いした患者さんがとても元気そうにしているのを見ると本当にうれしくて、ドクターになって良かったと感じます。幸せな気分で仕事ができ、毎日が充実しているのは、そんな患者さんたちの笑顔のおかげだと思っています。

先生にとって「理想の医師像」はありますか?

マザー・テレサのような存在になりたいですね。かなり大きな目標ですが(笑)。それにはおそらく幼稚園から高校までずっとカトリック系の学校に通っていたことが大きく影響しています。「隣人を愛せよ」というキリスト教にのっとった教育を通じて福祉や奉仕の精神がいつの間にか自分自身の根っことして定着したんだと思います。また、ピアノや英語を習いに行っていた近所の教会のシスターが、アフリカ西部の国にボランティアで行き来されている方だったんですね。その方はボランティアへ行く度に古着や不用品を寄付として持って行かれるので、私たち家族も募金したり、オルガンを贈ったり、鉛筆などを集めたりしていました。そういったことを当たり前のように家族ぐるみでやっていたので、奉仕の精神が自然と身に付いていったんだと思います。医師という職業はその延長ですね。人のためにとか、つらい思いをしている人を助けることは、私には天職だと感じます。

どんな症状の患者さんが多いですか?

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風邪や胃腸炎から生活習慣病など、一般的な内科の疾患の患者さんが多く来院されますが、私の専門である内分泌疾患の患者さんも少なくありません。具体的に言えば、女性に多いバセドー病や橋本病のような甲状腺の病気ですね。原因はわからないけど体調が悪いと来られた患者さんや、自分でインターネットで調べた上で来られた方も増えました。バセドー病は放っておくと動悸が激しくなったり、ひどくなると心不全を引き起こす場合も。橋本病は高コレステロール血症やうつ病と診断されてしまうこともあるため、心療内科でうつ病の治療をしていた方が、実は甲状腺疾患だったという例もけっこう多いんです。ですから女性の患者さんが若干多めかもしれません。

生活に組み込みやすいアドバイスを心がける

診察する上で心がけていることはありますか?

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現代は日本人の4人に1人が糖尿病、もしくはその予備群といわれている時代です。当院でもそのための生活習慣指導や治療を行うことも増えてきました。最近では、健康診断などで数値が引っかかって来られる方も多いですね。そういった方には、まず生活習慣、特に食事と運動についてアドバイスをして、それでも改善しなければ投薬、というように段階を踏んで対応しています。生活習慣病の改善は継続することが重要ですから、ライフスタイルに組み込みやすいようなアドバイスを心がけています。特にお仕事が忙しい方などの場合、食事も運動も完璧にするのはなかなか難しいですからね。他の病気もそうですが、できるだけ日常生活の制限をせずに済み、生活の質を損なわないような治療をめざしています。

漢方にも力を入れているとお聞きしましたが。

西洋医学の教育を受け、その知識で医療に従事してきましたから、はじめは東洋医学の力には正直あまり目を向けてこなかったんです。でも何年か前に自分自身で漢方薬を試したところ「こんなに効くんだ!」と驚いて、見方が180度変わりました。医学的にも漢方のメリットは証明されていて、保険も適用しています。漢方薬は天然由来の原料でできているので西洋の薬に比べて副作用が少なく、長期的な服用や、妊娠中に服用できるものもあります。最近はそういった漢方の特徴を知って「西洋の薬に頼る前に漢方治療を試してみたい」と希望される患者さんも増えてきました。

漢方治療について心がけていることはありますか?

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漢方治療は、鍵と鍵穴のように、患者さんにぴったり合った薬に巡り合うことが大切ですから、どの薬が合うのか、カウンセリングでしっかり分析するようにしています。例えば、ひとことで「精神状態が不安定」と言っても、イライラして余計なことまで考えてしまうのか、逆に何も考える気にならないのか……など、患者さんの精神状態によっても、処方する漢方の種類は違ってきます。また、不眠の症状で来られる患者さんの場合、軽い症状なら漢方だけ、効かない場合は入眠剤と併用することもあります。処方した後もこまかく経過を見ながら、結果が出ない場合は種類を変えたりして、根気強く治療にあたるようにしています。

心の悩みも遠慮なく打ち明けてほしい

先生は子どもの頃どんなお子さんでしたか?

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ものすごく活発な子だったので、3人兄弟の真ん中でとにかく要領の良い子でした。姉がした間違いは絶対にしないようにしていましたし、両親は暴れん坊だった弟に目が向いていたので、私はあまり怒られずに自由に生きていました(笑)。中高生時代は仲間といたずらして、よく先生を困らせていました。でも、当時やんちゃだった仲間たちも、今では医師や獣医師になったり、割と堅実な道を歩んで活躍しているんです。先生方とはいまだに交流があり、私が開院した時もとても喜んでくれました。

仕事以外の時間や休日はどのように過ごしていらっしゃいますか?

普段日課として続けているのは、愛犬の散歩です。最初は娘に懇願されて飼い始めたのですが、結局、娘以上に私がどっぷりとかわいさにはまってしまいました。毎朝5時半に起きて犬の散歩をしていますので、健康管理もできてうれしい限りです。子どもたちも大きくなり、手は離れましたが、気がかりなことは小さい頃と変わりませんね。先日6年ぶりに息子とスキーに行きました。開院して以来ケガをしてはいけないと思って行ってなかったんですが、久しぶりにやってみようかなと。学生時代はスキー部に所属していて、けっこうアクティブなんです。

最後に読者に向けたメッセージをお願いします。

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心身ともに弱ってしまう時期というのは誰しもあると思うので、そういった方の手助けをしていきたいですね。病気のことだけでなく、いろいろな心の悩みも打ち明けてください。私は何でも話しやすい雰囲気があるみたいで、たまに若い男性患者さんに恋愛相談をされることもあるんです(笑)。でも人間の肉体と感情はつながっていますから、そういった話も遠慮せずにしていただいて良いと思います。また、甲状腺疾患は「疲れてるだけかな?」と思うような症状も多く、病気が見落とされがちなので、不調を感じたらすぐに来てほしいですね。妊娠出産を機に発症することもありますが、当院ならベビーカーのまま入れますし、大きな病院ほど待たずに診察できるので、小さなお子さん連れでも気軽に来ていただけると思います。在宅診療もしていますので、患者さんの最期まで看取れるホームドクターになれたらいいなと思います。

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